【宮城県仙台市】甘露が織りなす冬の幻、九重本舗玉澤「霜ばしら」の歴史と味をレビュー

昨今SNSで話題の「九重本舗玉澤の霜ばしら」、毎年秋口になると販売、予約がスタートし気づくと品切れ、まさに「冬の幻」を異名にする逸品です。

今回は奇跡的に購入できた「九重本舗玉澤の霜ばしら」のレビューと「九重本舗玉澤」の歴史をご紹介しようと思います。

「九重本舗玉澤の霜ばしら」の九重本舗玉澤とは?

「霜ばしら」が何かと話題となっていますが皆さんは「九重本舗玉澤」のことはご存知でしょうか?

実はこの「九重本舗玉澤」、仙台では今年(2023年現在)で348年となる老舗の茶菓子屋さんです。

元は延宝3(1675)年、第四代仙台藩藩主・伊達綱村公からの招きに応じて、近江国(現在の滋賀県)から玉澤伝蔵が来府し商業の中心地である国分町で仙台藩の「御用御菓子司」として開業したのが、九重本舗玉澤の始まりと言われています。

そうです。「九重本舗玉澤」は仙台藩の「御用御菓子司」なのです。

玉澤の代表銘菓、「九重」

「玉澤」というのは上でもご説明しましたが「九重本舗」の「九重」とは明治三十四年、明治天皇の仙台行幸の際に創製中の菓子を献上し、お供した公家、茶人の東久世通禧公より万葉の古歌、「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」にちなんでこの御菓子を「九重(ここのえ)」と命名されています。

この菓子は今も九重本舗玉澤の代表的な銘菓であり、現在まで店舗の商号として「九重本舗玉澤」と名乗られています。

九重本舗玉澤の霜ばしら

「九重本舗玉澤」は宮城県民、仙台市民にとって「九重」、「ゆべし」や「しおがま」などが思い当たる事の多い事と思います。

そして「九重本舗玉澤」のもう一つの代表的銘菓が十二代目の近江逸郎が40年ほど前に新たにつくり上げた「霜ばしら」になります。

「霜ばしら」は、2017年に開催された第27回全国菓子大博覧会において、最高賞となる名誉総裁賞を受賞しています。

数年ぶり、いや?数十年ぶりの実食になります。

幼少の頃に祖母が購入していたのを思いだします。

当時はあまりの美味しさに一気に食べようとして隠されたこともしばしあり、缶のデザインも現在はシンプルにスタイリッシュなデザインですが当時は青と白の雪化粧の様な?デザインがされていたのを思いだします。

味は口の中に入れると「ほろり」と溶け、高貴な綿菓子を食べているような感覚。

甘さはくどく無く、さっぱりと切れる上品さ。

レビューが下手くそで申し訳ないですが霜ばしら表面の一本一本の線を舌の上で感じることもできます。

ちなみに缶の中に入っている白い粉は「落雁」です。

これは繊細な霜ばしらの破損を防ぐためであり、食べることもできますが味は無味ですのでそのまま食する事はお勧めしません。

調理が好きな方はアレンジで落雁を使用したお菓子作りも良いかもしれませんね。

霜ばしらの販売期間は冬季のみ

霜ばしらの製造は霊峰 蔵王の麓に霜柱が立ち始める頃、菓子職人の手作業により製造が始まり、日々の天候を見ながら晩秋から早春の間中続けられ、本格的な春の訪れとともに終了するため数や販売期間に限りがあります。

これもまた「冬の幻」と言われる所以だと思います。

例年、webサイトの予約、店舗での取り置きは9月の中旬、下旬頃に開始され10月の下旬頃から発送、店頭での受け渡しがされます。

運が良ければ店頭で購入することもできますが確実に手に入れたい方はwebサイト、もしくは店頭へのお問い合わせを強くお勧めいたします。

尚、昨今転売サイトやオークションサイトで高騰した「霜ばしら」が見受けられます。

九重本舗玉澤のwebサイトでも注意喚起されていますが「真贋判断および御菓子の品質保証ができない商品」になります。

購入の際には店舗および公式オンラインショップを利用するよう皆様ご注意ください。

「九重本舗玉澤」販売店舗

藤崎店【直営店】仙台市青葉区一番町3-2-17(藤崎百貨店本館 地下1階)TEL. 022-261-5111(内線2047)
エスパル店 【直営店】仙台市青葉区中央1-1-1(JR仙台駅 地下1階)TEL. 022-267-4035
桂店 【販売店】仙台市泉区桂1-12-1(グリーンマート桂店 1階)TEL. 022-371-3611

INFORMATION



@neft_tohoku 仙台の激レアスイーツ、九重本舗玉澤の「霜ばしら」初めて食べました。 サクサクで美味しい。 10月から4月頃までの限定生産で、通販でも購入できるそうです! #仙台 #スイーツ #霜ばしら ♬ Coketime – Official Sound Studio

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