景勝地

【宮城県仙台市】興奮!熱狂!帰りたくない!宮城峡蒸留所の素晴らしき時間と癒し。

宮城在住の方でお酒好きなら結構な確率で体験しているのが宮城峡蒸留所見学ガイド、無料コース。

至れり尽せりのその体験コースは皆に聞くと結構な頻度で

「あぁ、何年も前に行ったなー。あそこ最高だよね。」というもの。

かく言う私も10数年も前に行ったきりで「あそこは良い場所だ!」の記憶のみ。

という事で過去の記憶を探りながら行ってきました!宮城峡蒸留所!

ウイスキーを飲むのは大好きだけど知識は無く、人に語れる程ではない私が今回宮城峡蒸留所の素晴らしさを簡潔に説明致しましょう。

宮城峡蒸留所は宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地にあり。

宮城峡蒸留所は宮城県仙台市の山奥、作並温泉に向かう途中にあります。

蒸留所は名前の通り宮城峡にあり、新川と広瀬川に挟まれた自然豊かな場所にあります。

では何故ここに蒸留所があるのかと言うとニッカウイスキー創業者、故竹鶴政孝が昭和42年5月にこの地、宮城峡に訪れ、新川の清流を汲んで、「おい、ウイスキーを持って来い」と言い、グラスにウイスキーを入れ、川の水を汲んで作った水割りを飲み、あまりにも清冽で磨かれた味に驚愕し、北海道余市に続いて仙台工場の建設を決定した地だそうです。

まるで御伽話のような出会い。

それまで東北各地を探し歩き続けた故政孝氏の胸中は計り知れないものだったと想像できます。

まずはビジターセンターで受付を!

宮城峡蒸留所に着いたらまずはビジターセンターで受付を済ませましょう。

無料コースは空きがあれば当日でも見学可能です。

団体の場合は当日予約が難しいと思いますので前日までに必ず予約をするようご注意ください。

いざ蒸留所見学へ!

当日私は1人、ということもありすんなりと見学コースに入ることができました。

無料見学にはガイドさんが必ず着いてくれます。

スタートしたばかりですが皆さんこの写真を見て気づきましたか?

そう、蒸留所内では地上に電線がないのです。

これは故竹鶴政孝が宮城峡蒸留所を着工した際に、「景観は壊さず、自然と共に、」と伝えたからそうです。

「スッキリしていて建物全てが景観に溶け込んでいるんだよな、」と思ったのはそういう事だったんですね。

いかに故竹鶴政孝が自然との共存を望んだかが伺えます。

最新のコンピューターによって管理、いよいよ蒸留所施設へ!

蒸留所内に入り、まず見学するのは中央制御室です。ここは撮影禁止エリアとなるため写真の掲載はありませんがそこは正に消防署とかドラマとかでみるモニターがずらりと並んだあれです。

24時間体制で蒸留所内を監視しておりこの制御室があるからこそ品質の良いウイスキーが製造されています。

最新のコンピューター管理施設の隣には仕込棟!

ここではウイスキーを蒸留する以前の「糖化・醗酵」が行われ、先ほど見学した中央制御室から最新のコンピューターによって管理されています。

糖度13%前後の糖化液を醗酵槽に移し、酵母を加えて約72時間をかけて醗酵させると、アルコール78%のビール状の液体に変化。これを蒸溜の工程に移します。

余市蒸留所と宮城峡蒸留所の最大の違いはポットスチルにあり!いざ蒸留棟へ!

見学コース中一番の見せ場といえば、そう、このポットスチルでしょう。

実はこのポットスチル、余市と宮城峡では形状が違うんです。

余市はストレートヘッド型を採用しており、香り高く力強いモルトを生み出すのが特徴なのに比べ、宮城峡ではバルジ型(ボール型)を採用しており、こちらはポットスチルの底と釜の内部にめぐらせたパイプにスチームを通し、「石炭直火蒸溜」より低温の約130℃でじっくりと蒸溜します。

あえて余市とは対極の設備と手法から生まれる「宮城峡モルト」。

その華やかでフルーティな香り、飲みやすくまろやかな味わいは、ウイスキーファンの裾野をさらに広げてくれそうです。

以下NIKKA WHISKY公式サイトより引用した分かりやすい図式になります。是非ご参考に。

 

形状

ラインアーム

加熱方式

特徴

余市蒸留所

ストレートヘッド型

下向き

石炭直火蒸留

力強く薫り高いモルト

宮城峡蒸留所

バルジ型

上向き

蒸気間接蒸留

華やかで柔らかなモルト

蒸留棟を出ると裏手に奇妙な木が蒸留棟裏手に生えてます。

これ、写真写りでも影でもススや灰でもないんです。

実はアルコールに反応した微生物が木を黒くしているらしいです。

近くに寄る事は出来ませんでしたが自然の力には驚愕しました。

いよいよ見学コースも後半へ、写真映え間違いなしの貯蔵庫へ!

いやーこの絵面を見ると興奮しちゃいますよね。

もうここに住みたいです。

そう、完成したウイスキーはここで長い間眠る事となります。

貯蔵庫内はひんやりとしており、その豊潤な薫りは何とも言えない高揚感を誘います。

故竹鶴政孝氏が言った「ウイスキーは自然が育むもの」とう言葉が今も変わらず生きている事を実感する事ができます。

樽一個持って帰りたい、、と言うのが本音ですが。

そしていよいよ!ゲストホールで試飲と買い物!!

最後はゲストホールでの試飲ができます。

この日無料試飲できたのは「宮城峡、スーパーニッカレアオールド、アップルワイン」の3種でした。

私は車の運転があった為試飲は出来ませんでしたが試飲するためにはしっかりとテイスティングのレクチャーを受ける事も出来、何と無料で炭酸、宮城峡の水、氷も用意されており正に至れり尽せりです。

あぁ、飲みたかった。

ウイスキーの試飲できない方も安心してくださいね。未成年やドライバーの方用にアップルジュースやお茶類も用意されていますよ!

最後は買い物で締めくくり

宮城峡蒸留所ではゲストホールに購買所が併設されており、ここで買い物する事ももちろんできます。

最大の特徴としては昨今のウイスキー人気で相場が上がってる各種ウイスキー類も定価で購入する事が可能な事と宮城峡限定のシングルモルトを購入する事ができる事です。

タイミングが良ければ市場では見かけないレアな品種も定価で購入する事ができるとか、出来ないとか。

まとめ

全コースで試飲まで入れると45分くらいでしょうか?

何と言っても自然豊かでここが本当に仙台駅から車で30分の場所?というのが本音です。

新川と広瀬川に挟まれた宮城峡は朝方霧に包まれる事も多々あり、自然も豊かでウイスキー作りにはまさにうってつけの場所だと分かります。

家族旅行でも喜ばれる場所です。

いつもと雰囲気を変えたい、頭をリフレッシュしたいって方には良い場所ではないでしょうか?

見学も駐車場も無料ですしね。何度も言いますが最高の場所でした。

知ってました?宮城県は一人当たりのウイスキー消費量が東京都に次いで全国2位らしいです。

INFORMATION
  • 名称 ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸留所
  • 所在地 〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
  • URL https://www.nikka.com/
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NEFT編集部の人間です。
酒、音楽、旅行が好きで平日は仕事終わりに酒に溺れ、休日は空きあれば近隣へ旅行に出かけています。いづれはNEFT取材で東北の縁を探しに海外へ!を目標に日々勤しんでおります。

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