【宮城県】「ばっけ」とはどんな食材?名前の由来や調理法も紹介
目次
「ばっけ」と聞いて何のことか分からない人も多いでしょう。実は「ばっけ」とは、ある食材の名称なのです。宮城県では愛されている食材「ばっけ」について、今回は名前の由来やおいしい食べ方を紹介していきます。
ばっけとはどんな食材?
「ばっけ」は「ふきのとう」を言い表す宮城県の方言です。ばっけは春の代表的な山菜の1つで、花が咲く前の若くてやわらかい時期に摘み取って食べます。県内では山沿いの地域に群生しており、道の駅などの産直に行くと、ばっけや加工品が販売されていることが多いです。
ほろ苦い味わいも特徴で、日本酒と一緒に楽しんだりごはんのお供にしたりするのがおすすめです。特に宮城県では「ばっけみそ」として味噌に混ぜて食べる方法が有名です。
ばっけの由来とは?
ばっけという名前の由来は諸説あります。ばっけが地面から生えてつぼみになり花が咲く見た目から、「お化け」が「ばっけ」になった説や、アイヌ語で春を意味する「バッキャ」が「ばっけ」になった説が有力です。
また、ばっけの呼び名は青森県や秋田県でも使われる方言なんだそうです。
ばっけをおいしく食べるには?おすすめ調理法を紹介
ばっけは独特の苦味が癖になる食材です。ここからはばっけの下処理方法やレシピについて紹介していきます。
ばっけの下処理&保存方法
ばっけはそのままだと少しアクが強い食材のため、アク抜きを丁寧にすることがおいしく食べるポイントです。根元を切り落として茶色の外葉を取り除いたら、たっぷりのお湯で塩ゆでします。ゆでた後は水に入れて冷まし、キッチンペーパーで水気をとればちょうどいい苦みになります。
ばっけは色の変化が早いため、調理する場合はすぐに使用します。保存する場合は、水気を切った後にジッパー付きの袋に入れて冷凍保存しておくと約1年はきれいな状態を保てます。
ばっけ味噌
ばっけのほろ苦さと味噌のコクが絶妙にマッチして、ご飯のお供にもおにぎりの具材にも、冷やっこのアクセントにもおすすめです。
材料
- ばっけ 大5個(下処理済み)
- 味噌 80g
- みりん 大さじ2杯
- 砂糖 大さじ1杯
- サラダ油 大さじ1杯
作り方
- 下処理したばっけを粗みじん切りにして油でさっと炒める。
- 油が全体に馴染んだら調味料を入れて弱火で練る。
- 全体がまとまったら完成。
- 粗熱が取れたらビンなどに入れて保存する。
ばっけの天ぷら
材料
- ばっけ 100g
- てんぷら粉 50g
- 卵 1個
- 水 40ml
- 天ぷら油 適量
作り方
- てんぷら粉をばっけに少量まぶす。
- ボウルにてんぷら粉・卵・水を入れて混ぜたら10分置く。
- ばっけを2につけて180℃の油で揚げていく。
- 油の中のばっけが軽い感触になってきたら完成。
春の味覚「ばっけ」を体験してみて
今回はふきのとうを表す方言「ばっけ」について由来やおいしい調理法を紹介してきました。大人の味わいで、一度食べるとやみつきになるおいしさです。気になった方は、ぜひ一度ばっけを食べてみてくださいね。
リンク:農林水産省<うちの郷土料理> – ばっけ味噌(ばっけみそ)