歴史

【福島県】実は納豆県って知ってた?おすすめ商品やマル秘納豆アレンジも紹介

納豆で有名な市町村といえばどこを思い浮かべるでしょうか?

イメージやゆるキャラの影響もあって水戸市を考える人が多いかもしれませんが、福島県も大消費地の1つなんです。

この記事では、福島県で納豆の消費が多い秘密や全国ではお目にかかれない福島県産納豆を紹介していきます。美味しいもの好きな人はぜひチェックしてみてください。

福島県福島市は納豆消費量No.1

福島県福島市は全国の納豆消費量で一位を獲得している大消費地です。直近では2019年から2021年の3年連続で、1世帯(2人以上)当たりの納豆支出額購入額トップを記録しています。 

ちなみに21年のランキングは1位が福島市(6157円)、2位が山形市(6111円)、3位が水戸市(6041円)と僅差の接戦です。

福島県で納豆が食べられる理由とは?

福島県では納豆が日常的に食べられていることがわかりましたが、なぜ福島県で納豆がこれほどまでに根付いたのでしょうか。

理由には諸説あり、今回は代表的な3つの説を紹介します。

1.納豆が備蓄食料として役立ったから

納豆が日常生活に取り入れられるようになったのは、納豆売りが登場した江戸時代後期と言われています。

当時は東北の山間部中心に雪深い地域では、交通網が発達しておらず食料の運搬が滞ってしまうリスクがありました。もしもの場合に備えて、古くから発酵食品で痛みにくい納豆を備蓄食料にしていたそうです。

2.納豆がタンパク源として重宝されたから

2つ目は、福島県山間部のタンパク源に納豆が重宝されたという説です。福島県はエリアで浜通り・中通り・会津の3つに分けられます。

3つのエリアのうち、浜通りでは新鮮な魚介類が採れて動物性タンパク質が自然と摂取できます。しかし、会津地方などの山間部では十分なタンパク源が確保できなかったため、山の痩せた土地でも育てやすい大豆から納豆が作られ、日常的に食事に取り入れられたそうです。

福島市は世帯構成人数が多いことに加えて、土地も山に近いことで古くから納豆が親しまれてきたと言われています。

3.学校給食に納豆が出されるから

3つ目は、福島県の学校給食に納豆の登場機会が多く、小さいころから納豆の味に親しんでいるという説です。

福島県オリジナル納豆5選

定番の納豆から変わり種の納豆まで、スーパーではなかなかお目にかかれない種類を紹介していきます。

会津高田納豆 経木入り大粒納豆 ずない

「ずない」は、会津の方言で「大きい」という意味の言葉。名前の通り、大粒で甘みが特徴的な大豆「リュウホウ」を使用しており、豆の旨みをまるごと味わえる納豆です。

しっとりとした食感も特徴的で、ご飯に乗せてもおいしいですが、納豆だけを食べるのもおすすめですよ。

会津高田納豆 雪見漬

https://twitter.com/monacoblog2/status/1518551786105151488

雪見漬とは納豆を塩漬けしたものです。もともとは山あいの地域である会津の保存食として作られていました。

作り方は納豆に塩を入れて1年間以上漬け込んだものに、こうじ、砂糖、みりんで味付けをします。しっかりとした塩味と味噌のようなコクがあり、ご飯のお供にも日本酒用の珍味にもぴったりです。

金山納豆

金山納豆は質の良い地下水を使用して作られています。小粒ながらしっかりと大豆の食感があり、素朴ながら飽きの来ない、冷蔵庫にストックしておきたくなるタイプの納豆です。

お手頃価格で、福島県内のスーパーならほとんどは販売しています。

みのり納豆 大

中国黒龍江省産「黄大豆」を使用していて、やわらかい食感とほんのりと甘い風味が特徴の納豆です。

1パックに90g入っている大容量サイズで、80円ほどで購入できます。タレやからしは付属していないため、お好みの味付けで食べるのも楽しいところです。

みのり納豆 おかわり

https://twitter.com/nattougal/status/1522362654723313669

同じくみのり納豆の「おかわり」は、福島県内の学校給食で登場するため、福島県では馴染み深い納豆の1つです。

子どもでも食べやすいように、癖が少ない味わいでありながら、北海道産大豆100%使用と大豆の旨みはしっかりと感じられます。

ひと手間で変身!納豆のアレンジレシピ

そのままでも十分おいしい納豆ですが、ひと手間加えるだけでさらに味わい深くなります。ここからは簡単にできる納豆のアレンジレシピを紹介していきます。

ひしょ納豆

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ひしょ納豆とは、納豆に甘酒と塩を加えて寝かせてから食べる保存食です。

納豆1パックに甘酒カップ1杯を入れてかき混ぜ、次に塩小さじ2杯を入れてかき混ぜ、数日間寝かせたら完成します。

白菜納豆

納豆と白菜の漬物を和える食べ方。納豆1パックにお好み量の白菜の漬物を刻んで加え、軽く混ぜたら完成です。

これだけでご飯が何杯でもたべられます。

酢納豆

納豆1パックにお酢を小さじ1杯とタレを入れてかき混ぜる食べ方です。

キムチと納豆が合うように、納豆とお酢の相性もばっちりです。

福島県はおいしい納豆の宝庫

今回は福島県が意外にも納豆の大消費地であることや理由、地元で愛されている納豆などをお伝えしました。

福島県は土地柄もあって、さまざまな納豆が食文化として愛されてきたようです。今でもスーパーやアンテナショップに行けば、福島県産の納豆を購入できるため、ご飯のお供に一度試してみてはいかがでしょうか。

HiroyukiOka

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宮城県出身のフリーライター。言葉や文字が好きで毎月15冊以上の本を読む読書好きでもある。読書を楽しめるカフェや本に合うスイーツを探すのが最近の趣味。

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