【岩手県花巻市】”脂身が甘い”ブランド豚『白金豚』を美味しく食べたい!
目次
『白金豚(はっきんとん)』をご存知ですか?白金豚は岩手県花巻市で飼育されているブランド豚です。甘い脂身、きめ細かな肉質、適度な柔らかさがプロの料理人に人気なんです。近年、通信販売でも購入できるようになりました。
今回は、岩手県花巻市で飼育されている白金豚の魅力について深掘りしていくとともに、現地だけでなく、おうちでも白金豚を美味しく楽しむレシピをご紹介します。
白金豚とは?
白金豚について、その名前の由来や育てられ方、味わいの特徴を解説いたします。
白金豚とはどんな豚?
白金豚とは、岩手県花巻市にある、高源精麦株式会社で飼育・販売されているブランド豚の名称(登録商標)です。プラチナポークとも呼ばれています。
白金豚は、花巻出身の作家宮澤賢治の作品『フランドン農学校の豚』にちなんで名付けられました。
作品の中で「豚のからだはまあたとえば生きた一つの触媒だ。白金と同じことなのだ。無機体では白金だし、有機体では豚なのだ。」と表現されています。高源精麦株式会社では、その尊い豚の生命をいただくことに対する戒めと、どこにも負けない美味しい豚を育てるという覚悟を込めて『白金豚』と名付けたそうです。
白金豚は品種としては、LWBと呼ばれる三種の血統が混じっています。母親はランドレースと大ヨークシャーの混血種、父親はバークシャーで、白金豚自体は白豚ですが、まれにブチや黒色も生まれます。この三種の血統の組み合わせにより、独特の美味しい肉質が生まれるとともに、こだわりの育て方でより上質なお肉へと仕立てられています。
白金豚は、地元産の餌を配合し、ストレスを与えないよう環境へ配慮したりと徹底的にこだわり、愛情をかけて育てられています。
白金豚の育てられ方
白金豚の育てられ方には、いくつか特徴があります。
豚舎へのこだわり(ツーサイトシステム)
徹底した衛生管理のもとで、生まれたての子豚は生後20日くらいから分娩舎から離乳舎に移されて大事に育てられます。その後、肥育舎に移され、230日かけてゆっくり育ちます。
アニマルウェルフェアへの取り組み
母豚の分娩から離乳までを柵のない自由な環境で飼育。子豚たちはストレスが少なく、のびのび育ちます。
えさへのこだわり
地元農家と契約して子実とうもろこしや飼料米を仕入れ、えさとして与えています。その豚のふんは堆肥にして田や畑に還元し、地域内循環の仕組みを作ろうとしています。
天然水をたっぷり
奥羽山脈と北上山地由来の天然地下水を釜石産鉱石を使って濾過して豚に与えています。
白金豚の味わいの特徴
白金豚の食肉としての味わいの特徴はなんと言っても、甘くてとろける脂身と、きめ細かい肉質の柔らかさです。臭みは全くなく、まろやかでジューシーな旨味が口いっぱいに広がり、冷めても固くなりません。
公式ホームページを開くと、『忘れられない、味になる』という言葉が出てきます。その思い入れのように、一度食べたら忘れられない味がします。
白金豚は実際に、花巻市内の飲食店や花巻温泉などで味わうことができます。特に、高源精麦の直営店『ポパイ』はメニューが豊富でおすすめです!
INFORMATION
白金豚のおすすめレシピ
白金豚の柔らかさや脂身の甘みを味わうには、断然シンプル調理がおすすめです!しゃぶしゃぶやとんかつ、生姜焼きもいいですが、その他のおすすめの食べ方レシピをご紹介します。
白金豚のおすすめレシピ①ソテー
生産者さんおすすめの食べ方。白金豚の脂身の旨味をまずダイレクトに味わえるのはソテーです。ロースや肩ロース、豚トロ向き。
*作り方*
- 焼く15分前から常温に出しておき、塩コショウやハーブソルトを振って、中火でじっくり表裏ソテーします。レモンを搾ってどうぞ。
- フライパンの空いたスペースで食べやすく切ったりんごをバター焼きにして、最後に白金豚と合わせるのもおすすめです。
白金豚のおすすめレシピ②天ぷら
とんかつも良いですが、シンプルに白金豚を味わうのにおすすめなのが天ぷら。ロースやモモ、ヒレ向き。
*作り方*
- 塩コショウを振って、天ぷら粉をくぐらせ、175℃の油でじっくり揚げます。
- 5分〜8分くらいでバットにあげ、余熱で火を通します。
- 塩やおろしポン酢を添えて。
白金豚のおすすめレシピ③角煮
脂身にかぶりつく幸せは、角煮やチャーシューでも味わえます。バラ肉や塊肉向き。
*作り方*
- 大きめのブロックに切り、表面をこんがり焼きます。
- 肉500gに対し、水600cc、酒1カップ、醤油120cc、砂糖大さじ4、生姜一かけ、ネギの青いところ1本とともに炊飯器にいれて、普通に炊飯モードで炊きます。
残った煮汁は煮詰めて炒め物や豚丼のタレに使ったり、使い回しの効く調味料になりますよ!
白金豚を美味しく食べよう!
岩手県花巻市産の白金豚とは、宮沢賢治の作品にちなんで名付けられた、餌や環境にこだわって育てられている上質なブランド豚だということがわかりましたでしょうか。
プロの料理人に長年愛されている、「一度食べたら忘れられない」甘い脂身と適度に柔らかい肉は、今はおうちでもお取り寄せして楽しめます。
お肉自体がそのままでも美味しいので、凝ったことをしなくても、シンプルに調理しだけで十分満足できますよ。是非、参考にして白金豚を食べてみてくださいね!