郷土料理

【山形県】『最上川千本だんご』とは?賞味期限1日限りの絶品和スイーツ

「最上川千本だんご」いちごとティラミス

山形県内外から連日多くの人が訪れ行列を作って買い求めるお団子「最上川千本だんご」をご存じでしょうか?
今回はその人気の理由を探るべく、実際にお店に伺ってきました。

最上川千本だんごとは

最上川千本だんご外観

最上川千本だんごは、最上川の中流に位置する町、山形県大石田町にあるお団子屋さんです。

もともとは町の豆腐屋さんでしたが、お団子も売り出したところ大好評。
販売当初は「大石田だんご」の名前で人気を博していましたが、デパートの催事で1日千本を売り上げたことを記念して現在の「最上川千本だんご」に改名されました。

最上川千本だんごは、これまで地元の大人気和スイーツとして数多くのメディアで取り上げられてきた山形の有名店です。
2022年4月に日本テレビ系列『秘密のケンミンSHOW極』に取り上げられたことで知名度は全国区となり、現在さらなる話題を呼んでいます。

最上川千本だんごの魅力を紹介

実際に最上川千本だんごを食べてみて分かった魅力を3つご紹介します。

あんがたっぷり!

あんがたっぷり 最上川千本だんご

まず最初に驚くのがお団子に塗られたあんの量です。他のお店の2倍はあろうかというほどたっぷりとあんが付いています。

思わず写真を撮りたくなる!フォトジェニックなキュートさ

かわいいお団子

最上川千本だんごには、フルーツやクリームを組み合わせた季節限定メニューが数多く販売されています。
その見た目はまるでケーキのように可愛らしく、眺めているだけでもワクワクします!
お団子には珍しいSNS映えするビジュアルも多くの人の心をつかむ魅力のひとつです。

地元産食材を使用したお団子本来のおいしさ

厳選されたお米

最上川千本だんごのお団子は、団子そのものにしっかりとしたうまみが感じられます。
お団子に使われているお米は、地元大石田で収穫された「ご飯で食べても美味しいお米」。

開店直前の店の外にはお米を蒸かした良い香りが広がっており、「お米だけでも食べてみたい!」という気持ちに駆られます。

自然あふれる大石田で作られたお米にこだわっているからこそ出せる味の良さが一番の人気の秘密かもしれません。

賞味期限が1日限りなのは無添加の証

最上川千本だんごのパンフレットには、「すぐ固くなりますからお早めにお召し上がりください」との注意書きが記されています。この言葉のとおり、最上川千本だんごの賞味期限は1日限りとなっています。

お団子がすぐ固くなる理由は、砂糖や酵素などの添加物を一切使わず、作り手がその日の気温を考えながら毎日固さを加減して作っているから。こだわり抜いた作り方を貫いているからこそ、他では味わえないモチモチとした絶妙な食感を生み出せるのですね。

 おすすめメニュー「ずんだんだんご」

最上川千本だんごでは定番メニューから季節限定商品までたくさんの種類のお団子が常時販売されています。
通年食べられるメニューは次のとおりです。

  • ずんだんだんご
  • しょうゆだんご
  • ごまだんご
  • あんこだんご
  • くるみだんご
  • ナッツだんご

このほかお店を訪れる時期によって限定メニューが違います。いつ行っても四季折々の新しいメニューに出会えるので、お団子の可能性を広げられるはずです。

中でも私のおすすめは山形県産のだだちゃ豆を使用した「ずんだんだんご」。

すんだんだんご

「ずんだん」とは枝豆をすりつぶして作るペーストのこと。モチモチのお団子にたっぷりと塗られたずんだんは、甘さ控えめで豆本来の風味とつぶつぶとした食感がしっかり感じられる一品です。

また、季節限定の「マスカルポーネいちご」も超絶品です。

あんこだけでも美味しいのに、その上にクリーミーなマスカルポーネチーズと甘酸っぱいイチゴが添えられ、絶妙なハーモニーが楽しめます。こちらも驚くほどあんをのせてくれるので、持ち上げるのが大変なほどずっしりとした重量感があります。(スプーンも付けてくれていますので、持ち上げなくても安心して食べられますよ。)

イートインは座敷蔵で

座敷蔵

最上川千本だんごの魅力は美味しいお団子だけではありません。購入したお団子は持ち帰りも可能ですが、店舗に併設されている座敷蔵でも食べることができます。

この蔵はかつて最上川千本だんごが庄屋だった時代に使用していたものとのこと。

蔵の中は広々として風通しが良く、座席はアクリルパネルでしっかり仕切られているため安心してお団子をいただけます。

座敷蔵内部

私も蔵を利用してお団子を頂きましたが、蔵の中には常に心地よい風が流れ、気持ちよく過ごせました。畳敷きの昔ながらの空間はまるで田舎のおばあちゃんの家でくつろいでいるような安心感を感じさせてくれます。

まとめ

可愛いだけでなく、こだわりが沢山つまった最上川千本だんご、団子作りに真剣に向き合い、ごまかしの無い本物の味だからこそ、訪れたその日最高に美味しい団子に必ず出会えるお店です。

一期一会の美味しさをぜひ山形にきて味わってみてくださいね。

INFORMATION
  • 名称 株式会社最上川千本だんご
  • 住所  山形県北村山郡大石田町大字大石田乙76
  • 電話番号 0237-35-2312
  • URL 最上川千本だんご
  • googlemap 

おまけ

お団子を持っているトイレ表示

最上川千本だんごの屋外トイレの表示ですが、よく見るとおだんごを手に持っています!

お店に行った際はぜひトイレもあわせてチェックしてみてください。

naka

投稿者の記事一覧

記事をご覧いただきありがとうございます。
東北生まれ東北育ちライターのnakaです。
趣味は寺社・仏閣巡り。御朱印は3冊目に入りました。
地元民ならではの東北の旬の情報やディープな話題をお届けします!

関連記事

  1. 【山形県米沢市】秋まつりシーズン到来!収穫の秋は美味しいぞ!(予…
  2. 【山形県】山形の郷土菓子、「からから煎餅」と「ミルクケーキ」て何…
  3. 【福島県喜多方】水が美味しい喜多方はラーメンだけじゃなく旨い酒も…
  4. 【岩手県】くるみ豆腐とは?地元で愛される理由から作り方まで詳しく…
  5. 伊達茶 【宮城】塩釜の新しいシンボル「伊達茶」完成披露記者発表会
  6. 【福島県】会津の「馬刺し」は美味い!馬肉料理がオススメの飲食店も…
  7. 【福島県喜多方市】4000軒も残る蔵。タイムスリップしたような蔵…
  8. 【宮城県】宮城県ローカル線の旅!杜の都から山紫水明の地へ

ピックアップ

  1. 職人の作業

ランダムピックアップ

  1. 抹茶と和菓子
  2. 遠野ふるさと村
  3. 原方刺し子
  4. 田沢湖
  5. 炊きたてのご飯
PAGE TOP