【福島二本松市】大七とは?老舗の蔵が生酛造りで醸す美味しい純米酒をご紹介
日本酒が好きな人なら、冷やでも燗酒でも美味しく飲めるお酒を準備して味比べをしてみたいと考えることも少なくないのではないでしょうか。
この記事では宅飲みのそんな楽しみ方にぴったりな、大七について詳しく解説します。
大七とは?
大七は福島県二本松市にある1752年創業の大七酒造株式会社で製造・販売される生酛造りにこだわって醸された正統派の純米酒です。
1928年に行われた昭和天皇陛下御即位式典の御用酒に選ばれたのを始め、1938年に行われた第16回全国清酒品評会で最高主席優等賞を受賞したことから大七は名酒として全国にその名前を知られるようになりました。
また2006年には尾形義雄精米部長、2016年には佐藤孝信杜氏が「現代の名工」に選ばれ、精米部門、醸造部門両方で現代の名工を生んだ唯一の蔵としても有名になったのです。
大七が生酛造りにこだわる理由とは?
大七が日本酒を造る際、生酛造りにこだわる理由とはどのようなものなのでしょうか。
日本酒を造る過程には「酒母造り」がありますが、酒母とは蒸米と水に麹、酵母、乳酸菌を加えたもので、酵母を培養することによって日本酒の発酵の元になるのです。
酒母は日本酒の原型である「醪(もろみ)」のベースになりますが、酒母の中で酵母とともに重要な働きをするのが日本酒にとって不要な雑菌を死滅させる働きのある乳酸菌で、天然の乳酸菌を用いた酒母を「生酛」、人口の乳酸菌を用いた酒母を「速醸酛」と呼びます。
生酛造りをするメリットとは次の3つです。
- 香りが長持ちする
- 時間の経過による品質の劣化が少ない
- 雑味が少なく燗上がりしやすい
大七では生酛造りへのこだわりを「最良」へのこだわりと表現していますが、それにふさわしい味わいの日本酒を造り続けていると言えるでしょう。
大七でおすすめの日本酒と合わせたいおつまみ
大七の中でもおすすめの日本酒は定番ですが純米生酛です。
飲み方は15度前後の涼冷え、40度前後のぬる燗、50度前後の熱燗が美味しく、食中酒として楽しむのがよいでしょう。
合わせたいおつまみは定番ですが鶏の唐揚げですので、旨味のあるもも肉を用いたレシピをご紹介します。
材料(1人分)
- 鶏もも肉(160g)
- 小麦粉(20g)
- 片栗粉(10g)
- すりおろしにんにく(適量)
- すりおろししょうが(適量)
- しょうゆ(8ml)
- 酒(8ml)
作り方
- 鶏肉を一口大にカットする
- すりおろしにんにく、すりおろししょうが、しょうゆ、酒を混ぜたものに鶏もも肉を漬けこんで1時間以上冷蔵庫で寝かせる(適宜肉をひっくり返して味が均一に染み込むようにする)
- 小麦粉と片栗粉を混ぜる
- 鶏もも肉に混ぜた粉をつけて馴染ませる
- 鍋に油を入れて熱し、粉を少し入れると音をたてて浮かんでくるようになったら鶏もも肉を入れて中弱火で片面を1分半揚げる
- 鶏もも肉をひっくり返して1分揚げる
- 全体が色づいたら強火にして30秒~40秒揚げ、音が変わり細かい泡が出たら引きあげる
- ペーパータオルで油をしっかりと切る
- 盛り付けて完成
鶏の唐揚げは揚げたてを美味しく食べてほしいので、大七は先に食卓に準備しておき、唐揚げが完成したらすぐに食べ始めることをおすすめします。
まとめ
大七は福島県二本松市の大七酒造株式会社で製造・販売される、生酛造りにこだわって醸された純米酒ですが、香りが長持ちする、品質の劣化が少ない、雑味が少なく燗上がりしやすいなどの特徴を持つ正統派の日本酒であることがわかりました。
食中酒としてもってこいの日本酒であるため、ぜひさまざまな料理との組み合わせで楽しんでみてください。