【福島県】B級グルメなみえ焼きそばとは|食べ応え抜群!力強さあふれるご当地の味
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福島県双葉郡浪江町には、なみえ焼そばというご当地B級グルメがあります。極太の麺に絡みつく濃厚なソースで食べ応え抜群。2013年に開かれた第8回B-1グランプリで1位を獲得しています。
今回はなみえ焼そばの魅力の他、飲食店や通販の情報をお伝えします。浪江町の味をぜひ一度召し上がってみてください。
福島県双葉郡浪江町とは?
福島県双葉郡浪江町は、請戸漁港で知られる海の町です。
東日本大震災および福島第一原子力発電所事故で大きな被害をうけ、多くの住民が市外へ避難をしました。震災後10年の時点では、住民登録者16,400人ほどのうち、町内での生活者は1,600人ほど。住民の多くは町外での避難生活を続けています。
浪江町の名産品として、大堀相馬焼があげられます。保温性に優れた二重焼のつくりで、鈍色の表面に不特定のひびが入る「青ひび」があり、疾走する馬の姿「走り駒」が描かれています。
震災以降、避難を余儀なくされた大堀相馬焼の窯元の多くは、福島県内で営業を再開。今なお浪江町の心を継ぎ続けています。
なみえ焼きそばの歴史とは?不屈の精神で挑み続けた町おこし
なみえ焼きそばの発祥は、町内の居酒屋「浪江名物元祖焼きそば縄のれん」とされています。昭和30年に提供を始めた極太の麺の焼きそばが功を奏し、町内で親しまれる味として広まりました。
2008年に浪江町商工会青年部が中心となって、なみえ焼きそばを使った町おこし活動を開始。全国B級グルメの頂上を競い合う「B-1グランプリ」への参加を開始します。
2011年に東日本大震災が発生し、プロジェクトチームが各々別の場所への避難を余儀なくされましたが、不屈の精神でグランプリへの参加を継続。ついに2013年に開かれた第8回B-1グランプリで全国1位を達成しました。
なみえ焼きそばの特徴は?ガツンと腹にたまる食べ応えが堪らない
なみえ焼きそばの特徴は、「太さ・シンプルさ・濃厚さ」の3つ。力仕事をする男性客向けのメニューとして作られたのではとされています。
まずは、麺の太さ。一般的な焼きそばに使われる麺の約3倍もの太さがあります。モチモチとした食感が印象的な極太麺です。
次に、具材のシンプルさ。なみえ焼きそばに使われるのは麺・豚バラ肉・もやしのみ。ゴチャゴチャとした難しさはいらない、最低限の素材のうまさを楽しむのが浪江流です。
そして、味の濃厚さ。存在感の強い極太麺に負けないよう、濃厚かつスパイシーに仕立てられた特製ソースが絡みつきます。具材と麺を炒める際はラードを使用し、コクと風味をプラス。ガツンとくる旨味が後を引きます。
なみえ焼きそばを食べたい!飲食店やお取り寄せ商品を紹介
町の歴史と共に歩み続けるなみえ焼きそばを味わいたい!そこで、なみえ焼きそばを提供する飲食店や、お家で食べられるお取り寄せ商品をご紹介します。
- 杉乃家
- 道の駅なみえ
- セデッテかしま
- (お取り寄せ)めんの旭屋
それでは1つずつ見ていきましょう。
杉乃家(福島県二本松市)
浪江町から移転し、二本松市で営業する杉乃家。たっぷりのもやしと、がっつりとした豚肉。本場の味をリーズナブルに楽しむことができます。焼きそばに使われる大堀相馬焼の皿にも、ぜひ注目してみてください。
道の駅なみえ レストランかなで(福島県双葉郡浪江町)
2020年8月にオープンした道の駅なみえ内のフードコートは、ガラス張りの明るい店内で食事が楽しめます。天気が良ければテラス席の利用もOK。再び立ち上がる町の力強い味を、ぜひご賞味ください。
セデッテかしま(福島県南相馬市)
常磐自動車道南相馬市サービスエリアとして、お土産の買い物や美味しい食事が楽しめます。種類豊富な定食を取りそろえていますが、中でも目を引くのがなみえ焼きそば。アツアツの焼きそばに舌鼓をうってみてはいかがでしょうか。
めんの旭屋(お取り寄せ)
浪江町から移転して営業をする製麺工場。発売されている「なみえ焼きそば」はラードまでしっかりと付属しているので、ご当地の味を家庭で簡単に再現することができます。オンラインショップで通常販売のほか、町のふるさと納税返礼品としても利用できますので気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
今回は福島県双葉郡浪江町のご当地の味、なみえ焼きそばについてご紹介しました。
町民に長く愛され、町おこしにも尽力したなみえ焼きそばは、今なおふるさとの味として多くの人の心に息づいています。どこか懐かしさを感じる一皿を、ぜひご賞味なさってはいかがでしょうか。