【福島県】NHK朝ドラ「エール」のモデルとなった福島市出身の音楽家:古関裕而とは?
目次
福島県福島市ゆかりの音楽家である古関裕而(こせき ゆうじ)。
2020年のNHK朝ドラ「エール」でモデルとなったことで話題を呼びました。80年間の生涯で5,000曲にも及ぶ音楽を生み出し、その中には誰もが1度は耳にしたことがある名曲も数々存在します。
今回は、古関裕而の歩みと福島市のゆかりのスポットについて取り上げていきます。
福島県福島市とは?桃・温泉・絶景など楽しみ方満載
福島県の北部に位置する福島市。県庁所在地であり、東北新幹線の停車駅もあります。
代表的な特産品は桃。東京2020夏季オリンピックの際は福島あづま球場がソフトボール競技の会場となり、アメリカ・オーストラリアチームの両監督から福島の桃を絶賛するコメントがあったことが話題となりました。
レジャー面では、温泉地が数多くあり、飯坂温泉・高湯温泉・土湯温泉などで多様な泉質を楽しむことができます。また磐梯吾妻スカイラインは人気の高いドライブコースで、福島の街並みを見下ろしながらの景勝地が続く山岳道路です。途中、火山噴火で生成されたまるで異国のような景色の広がる浄土平も楽しむことができます。
古関裕而とはどんな人物?代表作とは
1909年に福島県福島市で生まれた古関裕而は、生涯で5,000にも及ぶ曲を作曲したとされている音楽家です。2020年のNHK連続テレビ小説「エール」のモデルとして取り上げられたことでも記憶に新しいのではないでしょうか。
多くの流行歌・歌謡曲・映画音楽などを手がけ、大ヒット曲を生み出しました。加えて、勇ましくて格式高い曲調を得意として、プロ野球の球団歌(阪神タイガースの六甲おろし、読売ジャイアンツの闘魂こめて、など)を作曲したことでも有名。母校である福島商業高等学校をはじめとした、全国の学校の校歌も多く作曲しています。
終戦後は特に、暗く不安な日本に音楽で元気を与えるための活動に力を注ぎ、毎年夏の甲子園に流れる「栄冠は君に輝く」や1964年の東京オリンピックの開会式で起用された「オリンピック・マーチ」といった日本史上に長く残る曲を生み出しています。
ちなみにおしどり夫婦として生涯を支え合った妻・内山金子は愛知県豊橋市の出身。声楽家志望だった金子が裕而に送ったファンレターがきっかけで、結婚までに100通を超える文通がなされました。
福島市の古関裕而ゆかりのスポットをご紹介
1979年に福島市・初の名誉市民に選ばれた古関裕而。生涯の歩みを辿れるスポットをご紹介していきます。
- 福島市古関裕而記念館
- JR福島駅
- 古関裕而生誕の地 記念碑
- 福島行進曲 歌碑
- 暁に祈る 歌碑
順に詳しく見ていきましょう。
福島市古関裕而記念館(福島市入江町)
古関裕而の業績と生み出したメロディーを後世に伝え、福島市の音楽文化の振興へ繋げるために設置された記念館です。
展示コーナーでは写真パネル、直筆色紙、楽譜などを見ることができます。作曲の際に使用した部屋を再現したスペースや、映像や音楽を視聴できるコーナーもあります。
また、隣接する「ふくしん夢の音楽堂」は全国のコンサートホールの中でも残響時間が長く豊かに響くことが有名で、クラシックを中心としたコンサートが随時開催されています。イベントのタイミングと合わせて訪れ、音楽漬けの1日を送ってみても良いかもしれませんね。
福島市古関裕而記念館<Information>
- 名 称:福島市古関裕而記念館
- 住 所:〒960-8117 福島県福島市入江町1−1
- 電話番号:024-531-3012
- 公式URL:https://www.kosekiyuji-kinenkan.jp/
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JR福島駅
福島の玄関口「JR福島駅」では、発車メロディーとして古関メロディーが使われています。新幹線の発車メロディーは夏の甲子園で有名な「栄冠は君に輝く」、在来線の発車メロディーは岡本敦郎が歌ったヒット歌謡曲「高原列車は行く」です。駅構内に響くメロディーをぜひ楽しんでみてください。
また、JR福島駅東口を出た広場の入口には、古関裕而生誕100年記念に建てられたモニュメントがあります。古関裕而が愛用していたオルガンを奏でる姿がかたどられ、午前8時から午後8時までの30分ごとに古関メロディーが流れます。
JR福島駅<Information>
- 名 称:JR福島駅
- 住 所:〒960-8031 福島県福島市栄町1−1
- 電話番号:024-531-3012
- 公式URL:JR東日本公式HP – 福島駅
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古関裕而生誕の地 記念碑(福島市置賜町)
古関裕而の生家「喜多三呉服店」の跡地に建てられた記念碑です。1日3回、古関裕而の作曲したメロディーが流れます。
古関裕而生誕の地 記念碑<Information>
- 名 称:古関裕而生誕の地(喜多三呉服店跡)
- 住 所:〒960-8041 福島県福島市置賜町8−8 パセナカ・ミッセ misse1F
- 電話番号:ー
- 公式URL:ー
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福島行進曲 歌碑(福島市杉妻町)
昭和6年にレコード化された古関裕而の作曲デビュー作「福島行進曲」の歌詞が記された石碑です。同氏の生誕100周年を記念して平成21年に設置されました。
福島行進曲 歌碑<Information>
- 名 称:古関裕而歌碑「福島行進曲」
- 住 所:〒960-8065 福島県福島市杉妻町3
- 電話番号:ー
- 公式URL:ー
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暁に祈る歌碑(信夫山第一展望台)
作詞:野村俊夫(福島市出身)、唄:伊東久男(本宮市出身)、作曲:古関裕而の「福島三羽烏」で作られた「暁に祈る」の歌詞が刻まれた石碑です。
暁に祈る歌碑<Information>
- 名 称:古関裕而歌碑「暁に祈る」
- 住 所:〒960-8252 福島県福島市御山羽山7
- 電話番号:ー
- 公式URL:ー
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まとめ
今回は福島県福島市出身の音楽家、古関裕而の歩みとゆかりの地についてご紹介しました。
昭和の音楽界を盛り上げ、今なお耳にする名曲の数々を生み出した古関裕而。戦後の世の中を明るくしたいと心を尽くした音楽は、人々の心に刻まれました。ぜひ福島市を訪れた際は、その生涯をかけたメロディーに触れてみてはいかがでしょうか。