【福島県本宮市】季節折々の花を楽しめる「花と歴史の郷 蛇の鼻」

福島県本宮市にある「花と歴史の郷 蛇の鼻(じゃのはな)」は、四季を通して咲き誇る花々が鑑賞できる庭園です。園内では、国の登録有形文化財に登録された「蛇の鼻御殿」の見学や、池をボートに乗って楽しむなどゆったりとした時間を過ごせます。

今回は、藤の花が見頃だったゴールデンウイークに訪れた様子をご紹介します。
広大な敷地には様々な花々が植えられていて、夏から秋に向けてもおすすめの庭園ですのでぜひ参考にご覧ください。


蛇の鼻(じゃのはな)の由来

平安後期に起こった大乱「前九年の役」で源義家がこの地で交戦し、その時に四方の敵に放った矢が花のように見えたことから、「矢ノ花」と呼ばれる様になりました。
その後、玉井村(現大玉村)と本宮町(現本宮市)に分割された際、 玉井には「矢ノ花」と言う地名が残り本宮ではその地名と区別するため、大名倉山に伝わる大蛇伝説の「蛇」からとって「蛇ノ花」と呼ばれていたそうです。後世になり、山が切れて盆地に落ち込む場所を 「鼻」と呼ぶことから「蛇ノ鼻」になったといわれています。
(参考:花と歴史の郷 蛇の鼻HPより)

実は筆者が小さい時は「蛇の鼻遊楽園」と呼ばれて親しまれていました。知っている方がいれば同世代かもしれませんね!


花と歴史の郷 蛇の鼻で楽しめる花々

「花と歴史の郷 蛇の鼻」といえば「藤棚」が有名です。
大藤棚は幅約10メートル、奥行き約80メートル。最も古いもので樹齢400年〜500年ともいわれており大変見事です。園内では藤の苗も販売していました。日の光にあたりきらきらと輝く藤の花は自宅でも鑑賞したくなるほどの美しさです。

「花と歴史の郷 蛇の鼻」は藤のほかにも春から秋にかけて庭園の花々を楽しめます。

  • 4月さくらまつり
  • 5月ふじ祭り(大藤棚が紫やピンク、白などの花を咲かせます)
  • 6月バラ・スイレン祭り(園内の擂鉢池に咲くスイレン。最盛期に約一万輪の花が水面を彩ります)
  • 11月もみじ祭り(カエデの樹々のほとんどは樹齢100年を越えているものばかり。その様なカエデの樹が園内には約500本あります。紅葉の最盛期の期間にライトアップも予定されています。)

国登録有形文化財の「蛇の鼻御殿」

現在の蛇の鼻の基礎となった蛇ノ鼻百果園ができたのは1899年(明治32年)。本宮の豪農であり政治家でもあった伊藤弥氏の農園として開墾されたのが始まりです。
「蛇の鼻御殿」は明治末期、豪農伊藤家の別荘として約8年の歳月をかけて造られた別邸です。平成8年12月、文化財保護法に基づき国の登録有形文化財に登録されました。

伊藤家は1,000ヘクタールもの農地を所有する大地主でこの庭園だけでも33ヘクタールあります。
実はNHK朝ドラ「エール」でもお馴染み、名曲「イヨマンテの夜」を世に出した伊藤久男さんの実家の別荘なんですよ。筆者が訪れたときは伊藤久男さんに関するパネル展を開催していました。

蛇の鼻御殿内には著名人の書や名画伯の障屏画などが全6室にわたり残されていて、自由に見学できます。御殿内の各部屋には数々の絵画や書がずらり。

玄関の彫刻群も圧巻です。二本松市で仏具彫刻店を営んできた橋本家の技術で日光東照宮の彫刻を参考に制作されたといわれています。「眠り猫」の彫刻も見ることができますよ。技術の高さと豪華さを感じられる彫刻です。


花と歴史の郷 蛇の鼻の楽しみ方 

園内を散策しながら花々と楽しんだり、歴史ある「蛇の鼻御殿」を見学したりするほかにも、園内では池の鯉の餌やりやスイレンの花咲く池でボート遊びを楽しめます。(一艘定員3名1000円)
筆者も子供たちとボートを漕ぎました。けっこういい運動になります。自然の中でリフレッシュできました。

また、園内では軽食を提供する「蛇の鼻茶屋」のほかバーベキューも楽しめます!材料を持ち込んでもいいですし、手ぶらで楽しめるお得なセットメニューもあるので、気軽にバーベキュー体験ができますよ。(事前の予約が必要です。)


花と歴史の郷 蛇の鼻まとめ 

四季を通して花々が咲き誇る「花と歴史の郷 蛇の鼻」ですが、実は購入した入園券がそのまま1年間フリーパスとして使用できます。その名も「蛇の鼻また来てパスポート」!
有効期間内であれば何度でも入園することができるので、季節が変わるごとに訪れるのもいいですね。

園内は広すぎず狭すぎず花々を見ながら散策するのにちょうどいい広さです♪
鯉への餌やりはお子さんに大人気!家族連れでゆったりとした時間を楽しめます。
県内だけでなく県外からも多くの観光客が訪れ親しまれている「花と歴史の郷 蛇の鼻」へぜひ訪れてみてください。

INFORMATION


  • 名称:花と歴史の郷 蛇の鼻
  • 住所:〒969-1158 福島県本宮市本宮字蛇ノ鼻38
  • 電話番号:0243-34-2036
  • 営業時間:4/1~10/25 9:00~17:00(受付終了16:30)
    10/26~11/30 9:00~16:30(受付終了16:00)
  • 駐車場:乗用車 300台 バス 10台
  • アクセス:東北自動車道本宮ICから8分
  • 入園料金:大人800円 小人400円
    (パスポート券有効期間内であれば何度でも入園できます)

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