【福島県】福島県のおすすめローカル線4選!うつくしま、ふくしまでローカル線三昧

福島県には鉄道路線が多く、中通りに東北・山形新幹線と、在来線として東北本線と3本のローカル路線があります。

浜通りを走る常磐線は、東日本大震災から不通でしたが2020年3月に全線開通しました。

また、福島市と会津若松市には第三セクターの私鉄もあり、JRとは趣が違う車両が走っています。


ローカル線の定義とは?

広い意味では乗客が少ない地方の鉄道路線を指しますが、ここでは次の基準で選びました。

  • 単線で乗客が少なく、廃線の可能性大
  • SLや観光列車があり、映え写真の撮影スポットが多い

なお、2県にまたがる路線は起点がある県のローカル線としました。


JR只見線(会津若松駅~小出駅:36駅135.2km)

秘境の絶景路線として海外にも紹介されている、ローカル線の「東の横綱」とも称される人気ローカル線です。

2011年7月の新潟・福島豪雨で山間の橋梁(きょうりょう)が流され、一部がバス代行輸送でしたが、2022年10月1日に全線運転再開の予定です。

JR只見線のおすすめポイント!

春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の一面の白銀など、四季折々の車窓を楽しめます。

趣が異なる秘境駅や、ひっそりたたずむ秘湯が点在していて、途中下車して楽しみたい路線です。

第一只見川橋梁(会津桧原駅)

只見線が有名になるきっかけとなったアーチ型の美しい鉄橋です。

会津桧原(あいづひのはら)駅近くの川岸から見られますが、1時間ほど山を登った展望台は、橋梁を見下ろす人気撮影スポットです。

INFORMATION
  • 施設名称:第一只見川橋梁
  • 住所:福島県大沼郡三島町川井 天屋原
  • 電話番号:0241-48-5000(福島県三島町観光協会)
  • URL:福島県三島町観光協会公式サイト
  • Google Map 第一只見川橋梁ビューポイント

 


会津鉄道会津線(西若松駅~会津高原尾瀬口駅:21駅57.4km)

旧国鉄会津線が第三セクター化した路線は会津若松駅まで直通で、野岩鉄道や東武鉄道の各路線を経て東京・浅草まで通じています。

東京まで新幹線より時間はかかりますが、景色が良くコスパが高い路線です。

会津鉄道のおすすめポイント!

南会津の里山風景や阿賀川渓谷を車窓から楽しめるほか、沿線の温泉めぐりもおすすめです。

乗車券だけで乗れる「AIZUマウントエクスプレス」など多くの観光列車があります。

塔のへつり(塔のへつり駅)

阿賀川の渓谷が創った景勝地で、浸食や風化から残った岩が塔のように立ち並び、1943年に国の天然記念物に指定されました。

塔のへつり駅からすぐ近く、スリリングなつり橋がある遊歩道での散策や、食堂や売店で休憩できます。

INFORMATION
  • スポット名称:塔のへつり
  • 住所:福島県南会津郡下郷町弥五島下タ林5316
  • 電話番号:0241-68-2920(下郷町観光協会)
  • URL:下郷町観光協会公式サイト
  • Google Map 塔のへつり

 

お座トロ展望列車

2両編成で主に週末に運転され、その名の通りにお座敷席・トロッコ席・展望席の3種の席があります。

お座敷席は掘りごたつ、開放感たっぷりのトロッコ席ではトンネルシアターが人気で、展望席はリクライニングシートでゆったり景色を楽しめます。

INFORMATION

阿武隈急行線(福島駅~槻木駅:24駅54.9km)

東北本線の東側を並行して走り、宮城県の槻木(つきのき)駅で東北本線に合流し、一部列車が仙台駅まで直通運転です。

第三セクターでは珍しい全線電化路線で、2019年から新型車両「AB9000」系を導入していますが、「あぶきゅう」との愛称との語呂合わせとも言われています。

阿武隈急行線のおすすめポイント!

車窓から、どこか懐かしい田園や果樹園の景色、そして阿武隈川の景色を楽しめます。

沿線には公園やレク施設が多く、JAXAの宇宙センターやクラフトビールを味わえる「仙南クラフトビール」など、途中下車したくなるスポットが盛りだくさんです。

フリー切符と鉄道むすめ

1日乗り放題でおトクな全線フリー切符で途中下車すると、「鉄道むすめ」の丸森たかこさんに逢えるかも。

INFORMATION
  • 施設名称:阿武隈急行株式会社
  • 住所:福島県伊達市梁川町五反田100-1
  • 電話番号:0245-77-7132
  • URL:阿武隈急行公式サイト
  • Google Map 阿武隈急行株式会社 本社

 


福島交通飯坂線(福島駅~飯坂温泉駅:12駅9.2km)

東北本線の東側を並行して走り、宮城県の槻木(つきのき)駅で東北本線に合流し、一部列車が仙台駅まで直通運転です。

第三セクターでは珍しい全線電化路線で、2019年から新型車両「AB9000」系を導入していますが、「あぶきゅう」との愛称との語呂合わせとも言われています。

福島交通飯坂線のおすすめポイント!

民家や果樹園のすぐそばを通り、国道を走る車と競争したりなど、変化のある車窓を楽しめます。

起点の福島駅では、1つのホームを経営が違う阿武隈急行線と共用する珍しい光景が見られます。

乗り放題と9ヶ所の飯坂温泉共同浴場入浴券つきの「1日フリーきっぷ」は、沿線のお店で割引やオマケの特典が受けられておトクです。

飯坂温泉(飯坂温泉駅)

純和風の駅舎の外は温泉街で、坂道の風情あふれる街並みを愛でに「奥の細道」で松尾芭蕉も立ち寄った、奥州三名湯のひとつです。

温泉街には福島のB級グルメ「円盤餃子」の名店が多く、「飯坂ラーメン」と合わせて食べ歩きを楽しめます。

INFORMATION

 


そのほか福島県で乗っておきたいローカル線

JR郡山駅の在来線には3本の味わい深いローカル路線があって、郡山を拠点に3路線を乗り比べてみるのも楽しいですね。

JR磐越東線(いわき駅~郡山駅:16駅85.6km)

阿武隈高地を走るので「ゆうゆうあぶくまライン」とも呼ばれ、JR線として福島県内で完結する唯一の路線です。

JR磐越西線(郡山駅~新津駅:43駅175.6km)

新潟駅直結の列車があり、山越えではスイッチバックが見られるなどマニアに人気の路線です。
「森と水とロマンの鉄道」との愛称があり、「SLばんえつ物語」などの臨時観光列車が運行されています。

JR水郡線(水戸駅~安積永盛駅:45駅137.5km)

「奥久慈清流ライン」とも呼ばれ、久慈川の清流に沿って何度も川を渡り、その景観を楽しめます。

桜や紅葉のシーズンには、トロッコ列車などの臨時観光列車が運行されます。


まとめ

東北6県のなかでも福島県はローカル線の数が多く、東北本線や常磐線でもローカル感を味わえます。

新幹線を利用すれば首都圏から気軽に訪れることができて、ローカル線好きにおすすめです。


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