【山形県】山形市で行われる日本一の芋煮フェスティバルへ行こう!
皆さんは、「芋煮」と聞くとどのようなものをイメージ持ちますか??
その名のとおり、芋煮とは「芋を煮たもの」です。東北地方では、春の花見・秋の芋煮と言われるほど、芋煮はとても親しまれている食べ物なんです。
一見、豚汁と似ていますが、里芋が入った芋煮は豚汁とは違った味わいが楽しめる一品。東北では秋に、友達同士はもちろん学校や会社のイベントでも芋煮会が盛んに行われ、河原やキャンプ場は大賑わいになります。
そんな東北人には親しまれている「芋煮」ですが、東北の中でも山形県だけ味付けが異なっていることをご存知ですか??
山形風芋煮とは
東北地方の中でも宮城県や岩手県では里芋や野菜を具材とし
「豚肉を使い、味噌で味付たもの」が芋煮として親しまれています。宮城県は仙台味噌でも有名ですよね。豚汁と似ていることから「豚汁風芋煮」とも呼ばれています。
しかし山形県の内陸部では、具材は同じく里芋や野菜を使いますが
「牛肉を使用し、醤油で味付けたもの」が芋煮として食べられているのです!牛肉と醤油を使用するので「すき焼き風芋煮」という呼ばれ方もしています。
同じ東北地方でも、この味付けの違いは不思議ですよね!
さらに詳しく見てみると、山形県の中でも米所として知られる庄内平野の地域では、宮城や岩手と同様の「豚汁風芋煮」が親しまれているというのです。
同じ山形県でもなぜ違いがあるのでしょうか?
芋煮の起源は、里芋を使った汁物として記録が残されている江戸時代まで遡ると言われています。
現在のような牛肉を使用したスタイルになったのは明治時代初期で、日本の農耕、稲作に関係しているようです。
畑の土を耕すのに牛を使い、牛が身近にありました。牛が年を取り、農作で使えなくなると食用にしたことで、牛肉文化が根付きました。物の少ない時代、身近にあった牛肉を使用することは当たり前になり、芋煮にも使用され始めたといいます。
そして当時、里芋は大事な栄養源であり、山形県内では広く食べられていたものでした。このことから、芋煮として庶民の間で定着し、親しまれて食べられていたものだったのです。
迫力満点!日本一の芋煮フェスティバル!
山形県では「日本一芋煮フェスティバル」というイベントが毎年9月頃に開催されます。県内外から多くの人が訪れる大人気イベントです。
メインの芋煮作りは、特注で作られた直径6メートルの大鍋を使用し、大型重機で調理を行います!
そして食材の量も桁違い!里芋3トン、牛肉1.2トン、コンニャク3,500枚、使用する調味料は、醤油700リットル、お酒50升、水6トン!
この大量の食材を使って芋煮を調理します!これらは全て、地元で作られた食材なので美味しさも格別です!
当日は、整理券が配られ、大鍋で作られた芋煮を堪能することができます。イベントが行われる河川敷には、たくさんの出店が出て、とても賑やかでお祭り騒ぎ。
山形名産の食べ物やお土産品も多く販売されています。
その迫力と美味しい芋煮を求めて県内外から老若男女が集まる山形県の大人気イベント「芋煮フェスティバル」約3万食分にも及ぶ芋煮は、売り切れ必須なので、早めの来場がオススメです!ぜひ、この秋に足を運んでみてはいかがでしょうか。
日本一の芋煮フェスティバル<Information>
- 名 称:日本一の芋煮フェスティバル
- 会 場:〒990-0041 山形県山形市緑町4丁目14−57
- 電話番号:023-622-0141(日本一の芋煮会フェスティバル協議会事務局)
- 公式URL:https://imoni-fes.jp/