【山形県】山形の冬を楽しもう!おすすめの冬まつり3選!
目次
東北地方日本海側の雪深く厳しい冬を楽しく過ごせるように、山形県ではさまざまな冬のおまつりイベントが催されます。
とくにおすすめなのは、降り積もった白い雪が星空の下でライトアップされ、幻想的な雰囲気が醸し出されるイルミネーション・イベントです。
この記事では、山形県の寒い夜を楽しむ3つの冬まつりをご紹介します。
蔵王樹氷まつり2025(山形市蔵王温泉スキー場)
樹氷は冬の蔵王連峰に現れる自然現象で、山腹を覆いつくして立ち並ぶ姿は世界でも「アイスモンスター」や「スノーモンスター」などと呼ばれています。
なかでも蔵王スキー場にある蔵王ロープウェイの「地蔵山頂駅」付近は大きく成長した樹氷が林立していて見応えがあります。
昼間の太陽の光を受けて白銀に輝く樹氷の美しさはもとより、夜にライトアップされた樹氷原は、日本夜景遺産に選ばれるほどの幻想的な美しさです。
今シーズンは2024年12月27日(金)から2025年2月24日(月・祝)の期間、日没から21時まで開催されます。
雪と炎の饗宴(松明滑走と冬のHANABI)
蔵王温泉スキー場名物、上の台ゲレンデでの「松明(たいまつ)滑走」は、ストック無しで滑走できる人が誰でも参加できます(事前申し込みで先着1,000名)。
松明に代わるLEDライトをスキーヤーたちが掲げながら滑走して造る多色彩の光のラインの動きには、誰もが目を奪われることでしょう。
また、松明滑走が開催される日は「冬のHANABI」の打ち上げもあって、夜のゲレンデが彩られます。
そのほか昼間にも、次に挙げる楽しいイベントが企画されています。
- 冬の働く車大集合!:雪上車やスノーモビルが展示され身近に見学できる
- 冬の“蔵王開運回遊”スタンプラリー:蔵王温泉スキー場のパワースポット巡り
- じゅっきースノーパーク:ゆるキャラ「樹氷のじゅっきーくん」と遊べる
蔵王樹氷まつり<Information>
- 名 称:蔵王樹氷まつり2025
- 開催期間:2024年12月27日(金)~2025年2月24日(月・祝)
- 開催場所:蔵王温泉スキー場ほか
- 問い合わせ先:蔵王温泉観光案内所
- 電話番号:023-694-9328
- URL:山形市観光協会 公式サイト
GOOGLE MAP
肘折幻想雪回廊&おおくら雪ものがたり(最上郡大蔵村肘折温泉)
月山の北にある大蔵村は「日本で最も美しい村」連合に加盟しているほど自然と日本の原風景が美しく、日本有数の豪雪地帯としても知られています。
肘折温泉街は、活火山の肘折カルデラの東端にあって古くから湯治場として栄え、木造りの温泉旅館などが立ち並ぶひなびた風情の温泉街です。
カルデラ中央の黄金温泉は珍しい炭酸泉で、かの歌人・斎藤茂吉がこの炭酸泉に砂糖を入れた飲み物に感激したことが伝えられています。
肘折幻想雪回廊
肘折温泉の天狗鼻橋付近の対岸にできる3m以上の高さの雪壁に、40mの長さにわたって200個ほどのLED電球が設置され、幻想的な夜景を楽しめます。
以前はろうそくでしたが風で消えやすいことから、2024年からLED電球を使うことになったとのことです。
毎年厳冬期の土曜日の夜19時から20時まで点灯され、2025年(令和7年)は1月25日・2月1日・8日・15日に点灯される予定で、2月15日は特別開催19時45分から花火の打ち上げがあります。
おおくら雪ものがたり
山形県内では冬シーズン最後の雪まつりで、「肘折いでゆ館」の駐車場に巨大雪だるまの「おおくら君」が登場して、夜は花火大会が開催されるほか2月に終了する「幻想雪回廊」もこの日だけ再現されるなど、見どころ満載のイベントです。
歴代「おおくら」君は昨年までに30世を数え、高さ約10mから30m近い年もあり、1995年(平成7年)に登場した「おおくら君1世」はギネスブックに載りました。
なお、2025年(令和7年)は3月15日(土)に開催が予定されています。
大雪になったら肘折温泉に行こう!「ドカ雪割・大雪割キャンペーン」
2024年12月13日(金)から2025年3月2日(日)の間、肘折温泉に大雪が降れば宿泊料や日帰り温泉の入浴料が割引になるというキャンペーンです。
気象庁が発表する肘折の24時間降雪量が40cm以上になったら「ドカ雪割」で、宿泊予定日の前々日の15時までに積雪深が446cmを超えたら1万円引きになるほかに、温泉街での買物券(500円分)ももらえてかなりお得です。
また、肘折温泉の最高(最深)積雪を当てるクイズなども実施されていて、ズバリ当てると肘折温泉郷の利用券1万円分がもらえます。
こちらも12月13日からインターネット上からも応募できるので、今年の大蔵村の降雪量を予想してみてはいかがでしょうか。
肘折幻想雪回廊&おおくら雪ものがたり<Information>
- 名 称:肘折幻想雪回廊
- 開催日:2025年(令和7年)1月25日・2月1日・8日・15日の各土曜日
- 点灯時間:19時~20時
- 開催場所:肘折温泉天狗鼻橋周辺
- 問い合わせ先:大蔵村観光協会(肘折いでゆ館内)
- 電話番号:0233-34-6106
- 名 称:第29回 おおくら雪ものがたり
- 開催日:2025年(令和7年)3月15日(土)
- 開催場所:肘折いでゆ館前広場
- 問い合わせ先:肘折いでゆ館内
- 電話番号:0233-34-6106
- URL:大蔵村観光協会 公式サイト
- URL:湯の里 肘折温泉 肘折バカンス 公式サイト
GOOGLE MAP
上杉雪灯篭まつり(米沢市松ヶ崎公園・米沢城跡)
上杉謙信を祀る上杉神社がある松ヶ岬(まつがさき)公園(米沢城跡)に、約200基の雪灯篭と雪ぼんぼり約1000個が並べられてろうそくの火が灯される厳かな冬まつりです。
2025年開催の第48回の日程はまだ発表されていませんが、毎年2月第2土曜日と日曜日の2日間に開催されているので、2月9日(土)と10日(日)に開催され、例年通り金曜日の夜にはプレ点灯が実施されると予想されています。
そして初日の土曜日は、神社近くの鎮魂の丘に太平洋戦争戦没者などの慰霊のための雪の鎮魂塔が立てられ、米沢に尽くした先人や戦没者の魂を偲ぶ米沢市民が静かに献灯する姿が見られます。
先人たちへの感謝と鎮魂の祈りが込められた真っ白な雪を照らすオレンジの灯りが、訪れる人の心を優しく迎えてくれる、静かで暖かい冬まつりです。
米沢のグルメが集まるテント村物産展
北側にあるおまつり広場駐車場にはテント村物産展が開かれ、米沢牛串や米沢ラーメンに玉こんにゃくなどの郷土料理など、温かい料理が味わえます。
そのほかにもスープカレーや米沢牛メンチカツやハンバーガーに、カフェなども多数出店しているので、飲食ブースで温かい料理を味わいながら冷えた体を温めてください。
上杉雪灯篭まつり<Information>
- 名 称:上杉雪灯篭まつり
- 開催期間:毎年2月の第2土曜と日曜の2日間(2025年は2月9日と10日に予定)
- 開催場所:松ヶ岬公園(上杉神社境内)
- 問い合わせ先:上杉雪灯篭まつり実行委員会(米沢観光コンベンション協会内)
- 電話番号:0238-22-9607
- URL:山形県米沢市(上杉雪灯篭まつり)公式サイト
GOOGLE MAP
まとめ
これらの冬祭りはどれも、冬の寒さと雪を逆に楽しんでしまおうという思いが形となった、冬の夜を楽しむイベントです。
しかしながら、ご紹介した上杉灯篭まつりなどをはじめ東北の冬まつりは人口減少などの理由から年々規模が縮小されつつあり、将来への継続が不安視されています。
これらの冬まつりを応援するために、暖かなコタツから出て、春には溶けてしまう雪や氷が織りなす幻想的な世界を楽しんではいかがでしょうか。