【山形県】ひょう?食材というけれど雑草との情報もアリ

過去に某TV番組で紹介され話題になったことがある食材に「ひょう」(方言)と呼ばれているものがあります。「山形県民は雑草を食べる」などと驚かれていました。

確かに身近にあり、畑の邪魔者扱いされることもある「ひょう」ですが、なかなかの美味なのですよ。どのようにして食べるのか、身近とは言うけれど本当はどうなの?

今回はその疑問にお答えしご紹介していきます。


ひょうの本名は?雑草って本当?

”ひょう”(スベリヒユ)の園芸種のポーチュラカはご存じの方も多いと思います。そもそも”ひょう”とは山形県の方言名で正式名称は『スベリヒユ』なのです。

スベリヒユがなぜ”ひょう”と呼ばれるようになったかというと、ヒユがなまって”ひょう”となったという説が有力のようです。

確かに日本では雑草扱い、畑の邪魔者とされていましたが、世界的にには古くから食用とされ、中国では漢方にも用いられています。フランスなどではマーケットで『パースレイン』との名で他の野菜たちと同じように売られているそうです。

そんなスベリヒユを山形県内陸部では、畑の邪魔者としながらも食用として昔から食べられているとは、案外先進的なのかも……ですね。「山形県民は雑草を食べる」などと言っていたら、諸外国からは笑われてしまうかもしれませんね。


畑の邪魔者扱いみたいだけれど…栄養価はあるの?

スベリヒユが中国では漢方に用いられる、ということは効能も優れているからなのでしょう。

スベリヒユに多く含まれている栄養素の代表格は、カリウムです。100gあたり500㎎近く含まれています。カリウムはナトリウム(塩分)の排出を促すので、高血圧症などで塩分が気になる方にとって血圧を正常に保つ効果が期待できます。ナトリウムビタミンCカルシウムも多く含まれています。

最近ではオメガ3脂肪酸が含まれていることで注目をされています。スベリヒユは、栄養も豊富な身近な野菜と言ってもいいのではないでしょうか。


スベリヒユいつが旬なの?食べ方は?

スベリヒユは春から夏にかけてすごい勢いで増え、畑の持ち主を困らせることもあります。

栽培は特にされていないと思われますが「畑を耕ししばらく放置して次に行ってみたら一面ひょう(スベリヒユ)がはびこっていた」ということはよく聞きます。その繁殖力から畑の邪魔者、雑草と呼ばれてしまったのでしょう。

しかし、どうせ草むしりとして除去するのならば食べてしまおう、と考えた先人のおかげで今も地域に根付いた食文化になりました。


美味しく食べるには?

ポピュラーなのはゆでておひたしです。辛子醤油でいただくのが定番になっています。おかずとしても、酒の肴にも好まれていますよ。

ぬめりがあり独特な歯ごたえはとても美味しくつい食べ過ぎてしまいそうになります。シュウ酸も含まれていることから食べすぎには注意です。なんでも食べすぎは禁物ですですよね。

山形県内でも雪の多い内陸部、特に置賜地方では畑の農作物の収穫前に食べることのできるひょう(スベリヒユ)を好んで食べていたようです。スベリヒユを乾燥させた「ひょう干し」を『ひょっとして良いことがあるかも』と”ひょう”にかけて縁起物としてお正月に食べました。食べ方はゆでて戻してから煮物にすることが多いです。

雪国にとっては冬場野菜が貴重なので、ひょう(スベリヒユ)を干したものが冬の食材として重宝されていたのでしょう。

ナムルなども大変美味しくいただけますよ。

生食には向きませんが、ゆでて和え物も良し炒めて良し煮物にしても良し、とバラエティー豊かな調理方法でいただける万能野菜と言ってもいいかもしれません。


まとめ

某TV番組に取り上げられたことで全国的に「山形県民は雑草を食べる」と紹介されて一躍有名になってしまった”ひょう”(スベリヒユ)ですが、諸外国では「パースレイン」と呼ばれマーケットで野菜として堂々と売られている事実を、県民も知らなかったことを知ることとなったのです。

山形県内でも特に置賜地方で古くから食べられていた草、畑などに勝手に生えている身近な”ひょう”(スベリヒユ)は雑草と言われていましたが、今や野菜としてスーパーマーケットでも見かけるようになりました。

栄養価も高く、冬の保存食にもなる”ひょう”(スベリヒユ)はこれから全国にも好まれ広がっていくかもしれませんね。


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