【山形県置賜地方】御紋に使われている花を食べるなんて「もってのほか」|秋に食材に舌鼓!
目次
収穫の秋、食欲の秋?美味しいものが沢山の秋の食材の一つに菊の花があります。
菊の花を食べる?全国的にはポピュラーではないかもしれません。菊の花はお刺身に添えられているのを見かけるのが、よく知られている光景ではないでしょうか。
ところが山形県置賜地方では、秋の食卓には菊の花を使った料理が、ちょくちょく登場するのです。
そんな食用菊の名前の由来から食べ方、一般家庭でも栽培されるほど愛されている食用菊の美味しさと効能までご紹介します。
どうぞ、最後までお読みください。
「もってのほか」って?花を食べる?
名前の由来は?
なぜに「もってのほか」と呼ばれるようになったのかは、天皇家の御紋【菊紋】を食べるなんて『恐れ多くもってのほかだ』など、いつからかは定かではありませんが「もってのほか」や「もって菊」と呼ばれるようになったそうです。
正式名称は「延命楽」という品種です。名前からして縁起がよさそうですし、食べたくなるのは当然ですよね。
いつごろから食べられてたのか?
郷土料理として現在でも食用菊を食べる文化が、山形県にはしっかりと残っていますが、その歴史は古く江戸時代の終わりごろからだそうです。
長い期間をかけて現在では、品種改良も進みさまざまな品種があり、菊独特の苦みが穏やかでほのかな甘みまである品種も出回っています。
「もってのほか」のみんなの食べかた紹介!
ピンクなどの食用菊は、お酢を少し入れて茹でると色鮮やかになります。サッと茹でて流水ですすぐと驚くほどきれいに茹で上がりますよ。
菊はほろ苦いので、ホウレン草やキャベツなどと混ぜ合わせたお浸しにすると食べやすくおススメです。
菊の花は花びらだけを食べます。
花のガクを取り花びらを散らし、調理します。茹でておひたしでいただくことが多いですが、色々なアレンジ料理にも大活躍しています。
カルパッチョの彩りと食感のアクセントは、食欲をそそりますね!
茹でて甘酢漬けにしておいた「もってのほか」をサラダのアクセントに!女性に嬉しい一品です。
菊となめこの和え物もいいです。日本酒が進みそうです!山形県は美味しい地酒が多くあるので、秋の夜長には盃も進んじゃいますね。
菊を食べるとイイことがある?効能効果は?
菊の花が咲き始める9月は、重陽の節句があり一年間の節句と言われる1月1日・3月3日・5月5日・7月7日、そして最後が9月9日となっています。一般に邪気を払う日ともいわれています。
置賜地方では、三九日(みくにち)と言って、9月9日、19日、29日に屋敷明神(屋敷と土地を守護する神)さんにお酒と供物を挙げる風習が残っています。
菊の花の効果効能は?
食用菊には、ビタミンEが多く含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑え老化防止に役立ちます。
さらにビタミンCも豊富に含まれているので、美肌にも期待できそうです。
刺身に添えられているのを見かけますが、それには理由があるのです。菊には『グルタチオン』という解毒物質が含まれているため、生食である刺身に添えられているのです。
菊の花には血圧を下げる効果もあるので、甘酢漬けなどにして毎食少しづつ箸休めのようにしていただくのもいいかもしれません。
食用菊にも種類があるの?
とても綺麗ですね!食用菊の消費量は、山形県がトップらしいです。黄色い菊とピンクの菊を混ぜ合わせていただくのもアリですね!
まとめ
食欲の秋に好んで食べられる美しい食材の菊は、美味しいだけじゃなく美容と健康にもいいのです。秋を代表する花を食用にと考えた先人たちに感謝ですね!
山形県置賜地方は、垣根(ウコギ)や雑草と呼ばれる(スベリヒユ)など、身近な食材を美味しく食べる文化が引き継がれている魅力あるところなのです。庭などで育てて咲かせた菊の花が、食卓に上がるなんて食欲も倍増しそうです。
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