【青森県】青森の冬を楽しもう!おすすめの冬まつり3選!
目次
青森県は三方を海に囲まれ、積雪量や気候が地方ごとに異なりますが、どの地域もそれぞれ長い冬を楽しむためのおまつりが開催されています。
この記事ではそれらの中から、地元の住民が楽しむだけでなく多くの観光客も訪れ、「青森冬の三大まつり」とも呼ばれている3つの冬まつりをご紹介します。
十和田湖冬物語2025(十和田市)
十和田湖畔で観光汽船乗り場に多数の宿泊施設やお土産物屋などがあり、秋田県に隣接している休屋(やすみや)地区で毎年開催される冬まつりです。
夜空を彩る花火やライトアップされた雪像、雪の滑り台などのアクティビティに、B級グルメや郷土料理を味わう屋台村など、厳冬の十和田湖を満喫できます。
また、雪でできた特設ステージでは地元の獅子舞やねぶた囃子など郷土芸能のパフォーマンスも披露され、「スノーパーク」では雪の大きな滑り台やスノーモービルで引っ張るバナナボートなどのアクティビティを楽しめます。
2025年は1月31日(金)から2月24日(月・祝)まで「十和田湖畔休屋多目的広場」で開催され、周辺の宿泊施設に滞在して楽しむのがおすすめです。
湖上に映える「冬花火」
まつり期間中、火曜と水曜を除く毎日20時から10分ほど、会場に流れる音楽とシンクロさせた大輪の花火が打ちあげられます(2/11の祝日は開催)。
メッセージ花火も用意されているので、事前に申し込んでおいて大切な人へメッセージを伝えてはいかがでしょうか。
地元のグルメが集まる「雪灯り横丁」
休屋多目的広場の一角に暖かい郷土料理やB級グルメを味わえる屋台村が登場して、平日16時から、土日祝日は11時から20時まで営業します。
十和田名物「バラ焼き」や三沢名物「パイカ鍋」などの郷土料理や、豚汁・ラーメン・餃子・豚串・ピザなどの屋台もあり、会場内に造られた巨大なかまくらは「かまくらバー」となり、氷で作られたグラスでカクテルを楽しめます。
十和田湖冬物語2025<Information>
- 名 称:十和田湖冬物語2025
- 開催期間:2025年1月31日(金)~2月24日(月・祝)
- 開催場所:十和田湖畔休屋多目的広場
- 問い合わせ先:十和田湖冬物語実行委員会事務局(十和田湖観光交流センター「ぷらっと」内)
- 電話番号:0176-75-1531
- URL:十和田奥入瀬観光機構 公式サイト
GOOGLE MAP
弘前城雪燈篭まつり(弘前市)
春は桜、秋は紅葉の名所で知られる弘前公園内の冬はお城の天守閣も木立も雪化粧されて白一色の世界となります。
そんな冬の弘前公園で開催される弘前城雪燈篭まつりでは、市民手作りの雪燈篭(ゆきどうろう)やミニかまくらが並ぶほか、「ねぷた」絵の回廊などが造られ、夜にはそれらが点灯されて幻想的な雰囲気です。
メイン会場となる四の丸跡には大きな雪の滑り台や大雪像が造られて、天守閣や老松などの木々などとともにライトアップされ、こちらも華やかな美しさに彩られます。
昼間はさまざまなイベントが開催され、飲食物の露店が朝10時~夜9時まで多数出店しています。
2025年は2月7日(金)~11日(火・祝)の予定で開催され、公園全体に約150基の雪燈篭と西の郭(くるわ)に約300基のミニかまくらが作られます。
大雪像と鮮やかなプロジェクションマッピング
近年、市民グループによって歴史的建造物などの大雪像などへのプロジェクションマッピングが行われていて、今年も実施される予定です。
昨年は「函館ハリストス正教会」を模った大雪像に投影されたプロジェクションマッピングが好評で、2025年も弘前の四季やまつりをテーマに、大雪像などをスクリーンに実施される予定です。
弘前城雪燈篭まつり<Information>
- 名 称:弘前城雪燈篭まつり
- 開催期間:2025年2月7日(金)~11日(火・祝) 毎日10:00~21:00(最終日は20:00まで)
- 開催場所:弘前公園「弘前城跡」
- 問い合わせ先:弘前観光コンベンション協会(弘前市立観光館内)
- 電話番号:0172-35-3131
- URL:弘前観光コンベンション協会 公式サイト
- URL:弘前公園 公式サイト
GOOGLE MAP
八戸えんぶり(八戸市ほか階上町、南部町、おいらせ町、五戸町)
春が近づく八戸地域の、その年の豊作を祈願して行われる民俗行事です。
八戸地方で800年以上伝えられてきた郷土芸能として、国の重用無形民俗文化財に指定されています。
地域ごとに親方・舞い手・囃子方・唄い手など20~30人ほどの「組」があり、えんぶりのシナリオは共通ながら、それぞれが個性豊かな舞いを披露します。
馬の頭の形を象った烏帽子を被った舞い手は「太夫(たゆう)」と呼ばれ、頭を大きく振りながら田植えなどの作業を表現した「摺り(すり)」を舞います。
毎年2月17日から20日まで開催されますが、一足先に八戸周辺の階上(はしかみ)町、南部町、おいらせ町、五戸町のえんぶり組が地元で舞いを披露します。
「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」
えんぶりは笛・太鼓・手平鉦(てびらがね)の囃子に合わせた「摺り始め」、「中の摺り」、「摺り納め」で構成され、その合間に子どもたちが「祝福芸」を舞います。
舞い手は、鳴子(なりご)を持つ主役の「藤九郎(とうくろう)」と、鍬(すき)の柄を持つ複数の太夫たちです。
ゆったりした「ながえんぶり」では藤九郎とほかの太夫との舞いが異なります。
また、金具付きの棒(ジャンギ)を持ち早いテンポで舞う勇壮な「どうさいえんぶり」は、太夫全員が同じ舞いを踊ります。
八戸の中心街がえんぶり一色に染まる「一斉摺り」
初日(17日)の朝7時から、長者山新羅神社神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)で、えんぶり組による摺りの「奉納」が行われます。
その後「長者まつりんぐ広場」に移動して、八戸市中心街まで「えんぶり行列」で練り歩き、中心街で10:40から11:20まで一斉に舞い踊ります。
30組以上のえんぶり組が、中心街に集まり一斉に舞う「一斉摺り」は、八戸えんぶりの最大の見どころです。
お庭えんぶり
財閥の邸宅跡の「更上閣」(こうじょうかく)の庭園で披露される舞いで、その昔大地主や商家などの邸宅で披露されたえんぶりを再現したしたものです。
観覧には予約と観覧料が必要ですが、夜の庭園でのえんぶりは幻想的な雰囲気があり、その舞いを八戸せんべい汁や甘酒などを味わいながら楽しめます。
子どもたちによる「祝福芸」
大人たちの摺りの合間に、厚化粧が施された子どもたちが踊る愛らしい舞いです。
- えんこえんこ:銭付きの輪「銭太鼓」を持り、回しながら「金のなる木」という小唄に合わせて舞う
- 松の舞い:農作業の休憩に松の枝を持って踊ったのが由来とされ、枝代わりに扇を持って舞う
- えびす舞い:恵比寿様が鯛を釣る様子を表した舞いで釣り竿と扇を持ち最後に鯛を旦那様に捧げる
- 大黒舞:右手に小槌、左手には扇を持って、おめでたい口上や唄に合わせて舞う
そのほかのえんぶり行事
えんぶりの4日間はご紹介したほかにも街中で行われる祝福を呼び込む門付けや、次に挙げるように八戸市内各所でさまざまな時間帯にえんぶりが披露されます。
- 御前(ごぜん)えんぶり:八戸南部の殿様の御前で舞うえんぶりで、今は八戸市長や関係者の前で披露する
- 史跡根城えんぶり:日本100名城の史跡根城(ねじょう)の本丸主殿前でのえんぶり(広場への入館料が必要)
- えんぶり公演:八戸市公会堂のステージで、舞いを有料でじっくり鑑賞できる
- えんぶり一般公開:日中に八戸市庁前広場の特設ステージで開催され、無料で観覧できる
- かがり火えんぶり:4日間毎夜、かがり火が焚かれる八戸市庁本館前市民広場で舞いが披露される
八戸えんぶり<Information>
- 名 称:八戸えんぶり
- 開催期間:毎年2月17日~20日(2025年は月曜~木曜)
- 開催場所:八戸市内中心部ほか(長者山新羅神社神社八戸市庁本館前市民広場、八戸市公会堂、更上閣、史跡根城の広場など)
- 問い合わせ先:VISITはちのへ
- 電話番号:0178-70-1110
- URL:VISITはちのへ 公式サイト (11月15日現在、2025年のスケジュールは未記載)
まとめ
青森県内ではご紹介した冬まつりのほかにも、各地でさまざまな冬のイベントが企画され、長い冬を少しでも楽しもうと工夫されています。
この記事でご紹介した3つの冬まつりのうち、とくに「弘前城雪燈籠まつり」と「八戸えんぶり」は「みちのく五大雪まつり」にも数えられるほどで、期間中は多くの観光客が訪れます。