【山形県白鷹町】最大級のヤナ場、山形県白鷹町のあゆ茶屋では旨い焼き魚が食べられる?
目次
簗(ヤナ)場って知っていますか?(以下 ヤナ場)
ヤナ場とは川に竹や杭、石などを使い魚の通り道を狭め、一か所だけ通路を作りそこに魚を追い込み漁をするための場所です。
日本各地にヤナ漁を行っているところはあるのですが、ヤナ場として最大級を誇るのが山形県白鷹町にある「白鷹ヤナ公園(あゆ茶屋)」です。
この記事では、あゆ茶屋の基本情報とヤナ場について詳しく説明しています。
また、道の駅としても利用されている白鷹あゆ公園の見どころなどもご紹介していますので、どうぞ最後までお読みくださいね。
ヤナ場とは?
ヤナ場とは、産卵のために川を遡上する魚を捕るために、川の両岸から杭や石などを使い、魚の通り道を狭めて一か所だけを通れるようにすることを言います。
そしてその通り道にすだれ状の仕掛けを作って置き、遡上する際に打ちあがる魚を捕まえる。という漁をヤナ漁と言います。
あゆが自然の流れに乗って上がるなんて先人の知恵が詰まった漁と言えるかもしれませんね。
ヤナ場で獲れる魚は、アユの他にもサケ・ウナギなどが良く知られています。
全国トップクラス規模のヤナ場「あゆ茶屋」
山形県白鷹町にある「白鷹ヤナ公園(あゆ茶屋)」は全国でも最大級規模の常設のヤナ場が設置されており、規模が大きいことで漁獲量も多いのが特徴です。
また、あゆ茶屋がある白鷹ヤナ公園は国道287号線沿いにあり、道の駅「最上川あゆとぴあ」として立ち寄りやすい場所となっています。
茶屋では、あゆの塩焼きをはじめ、あゆの揚げ煮、あゆ御膳などお食事処もあり、休日には多くの人で賑わうようです。
急流で有名な最上川で育ち、産卵のために遡上する鮎は良く脂ものっていて、旨いと評判がいいとのことです。
元々あゆは清流に生息し、コケを主食としているため臭みも少ないので食べやすく人気のある川魚なので、あゆ漁が解禁になるのを待ち焦がれる人も多いみたいですよ。
白鷹町のヤナ場の歴史と四季の楽しみ
山形県白鷹町には、昭和初期頃まで町内を流れる最上川に3か所もヤナ場がありました。
しかし戦中の動乱により戦後にはすべてなくなってしまいました。
その後白鷹町の有志によって白鷹を盛り上げ楽しむために、とヤナ場の復元を行ったのだそうです。
現在では、あゆの時期だけでなく四季を通して訪れる人が後を絶たなく、県内外から人気のあるスポットとなっており、白鷹町の自慢の施設となっているそうです。
ヤナ漁の解禁(ヤナ開き)は毎年4月上旬~5月上旬頃
ヤナ漁が解禁になる前にヤナ場の設置をし、気候条件にもよりますが、ヤナ開きが行われるのが例年4月の下旬から5月上旬、ゴールデンウィークの頃となっています。
5月5日のこどもの日にあわせて最上川を渡る風にたなびく川幅いっぱいに下げられたこいのぼりは雪国の本格的な春の訪れに喜びをいっぱいに表しているようです。
観光ヤナ見学も4月~11月まで行われており、設置場所のすぐ近くまで行くことができます。
春は川風に揺れる桜とこいのぼり、夏は山形県を代表する紅花畑、秋は丸々と太ったあゆに舌鼓、冬は一面の銀世界の幽玄な景色と隠れ蕎麦と、一年を通して楽しむことができます。
白鷹ヤナ公園<Information>
- 名 称:白鷹ヤナ公園
- 住 所:〒992-0862 山形県西置賜郡白鷹町下山661−1
- 電話番号:0238-85-5577
- 公式URL:https://www.ayuchaya.jp/
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あゆってどんな魚なの?全国の川に居るの?
あゆ(鮎)は流れのある清流に生息しています。
全国各地の河川で見ることができていたのですが、工場や各家庭からの排水の浄化が間に合っていなく河川の水質汚染によりあゆの姿が見られなくなってしまった川が多くありました。
最近では水質も改善され、あゆが戻ってきたなどと嬉しい報告も多くなってきています。
あゆは淡水魚の中でも草食なので、内臓に寄生虫などもなく焼いたり煮たりして丸ごと食べることができ、クセも少ないため人気のある魚です。
白鷹のヤナ場で獲れるあゆは、丸々として形もそろっており、漁獲量も多いため干して保存食としてシーズン以外でも食べることができるそうです。
もちろんシーズン中に新鮮なあゆを塩焼きにして食べるのが一番ですね!
まとめ
山形県白鷹町には、山形県の母なる川と云われる最上川を利用した、全国でも最大級のヤナ場があります。
白鷹ヤナ公園は道の駅としての機能も備えているので、駐車場も無料のため訪れやすい場所です。これからの季節は新緑の中ドライブがてらに、旨いあゆを食べに出かけてみるのもイイかもしれませんね!