今年の冬は例年よりも寒さが厳しく、東北以外の地域でも雪が降ったりしています。日本中で雪が降っていても、雪と言えば東北!特に青森の冬の寒さは他の県とは異なります。
これから青森旅行を計画している方は「青森ってどれくらいの寒さなの?」と思っているかもしません。
今回は青森の寒さ、防寒対策について紹介していきます。
目次
青森の冬は地域によって寒さが異なる
青森県は太平洋と日本海側で異なる気候を楽しめる、数少ない県です。冬の寒さも地域によって大きく異なります。地域ごとの寒さの違いを紹介します。
下北地方

下北地方は、むつ市周辺の地域となり、青森県の右上にあたる地域になります。マグロ漁が有名な大間町も含まれています。
下北地方の1月の最高・最低気温、積雪などは以下の通りです。
今年の寒さは入っていないのでさらに低く、積雪も多いでしょう。
東京の最高/最低気温が9.8℃/1.2℃というのでかなり寒いのがわかりますね。
最高気温 | 最低気温 | 真冬日 | 平均積雪 |
1.8℃ | -4.9℃ | 18.1日 | 57㎝ |
南部(三八・上北)地方

南部地方は「三八・上北(さんぱち・かみきた)」などとも呼ばれ、十和田市や八戸市を含む県の南に位置する地域です。
下北・津軽地方に比べて降雪量が少なく、雪の日よりも晴れの日の方が多いのが特徴になります。
他の地域よりも暖かく感じるかもしれませんが、最高/最低気温は下北地方と変わらないので、太平洋側だからと気を抜いた防寒対策をしてしまうと、痛い目に遭う可能性もあります。
最高気温 | 最低気温 | 真冬日 | 平均積雪 |
1.7℃ | -4.6℃ | 18.0日 | 21~46㎝ |
津軽(東青・西北・中南)地方

津軽は日本海側の地域です。冬は冷たく湿った空気によって雪の降る日が多く、降雪量も100㎝以上などの地域がたくさんあります。冬のニュースで耳にする酸ヶ湯も津軽地方にあたります。
ちなみに青森市は、人口10万人以上の年の年間降雪量世界一の都市といわれています。世界一雪が降るというのは驚きですね。
寒さが世界一ではありませんが、日本海側の津軽山地から北西季節風が吹き、八甲田山からは南西風が吹くため、青森市上空で上昇気流ができ、雪を降らせる条件がそろっているので雪が降るとされています。
最高気温 | 最低気温 | 真冬日 | 平均積雪 |
1.7℃ | -6.2 | 18.1日 | 78~97㎝ |
青森の冬を楽しむためのアイテム
冬の青森旅行をする場合は、青森の雪や寒さを楽しむことが必要です。寒さに震えている暇はなさそうですね。冬を楽しむためのアイテムを3つ紹介します。
地吹雪

地吹雪自体は耳にしたことがあるかもしれませんが、地吹雪を経験するチャンスは東北やその他地域でも滅多にありません。
地吹雪とは強風によって雪が舞い上げられ、視界が遮られてしまう現象です。地吹雪は前が見えなくなるだけではなく、立っていられない、息もしづらくなり、体感温度は気温より-10℃ほど下がります。
地吹雪はできれば体験したくありませんが、青森では「地吹雪体験ツアー」があるので、興味のある方は、参加して地吹雪を実際に体験してみてはいかがですか?
ストーブ列車

ストーブ列車というのをご存じですか?ストーブ列車とは、奥津軽地方を走る津軽鉄道の名物列車です。
運転期間は12月から3月末まで。列車の中にダルマストーブが設置され、車窓から地吹雪の景色を眺めることができます。他の地域では体験できない青森ならではの列車です。

ストーブ列車は運転日が限られているので、ストーブ列車に乗ってみたい方は、津軽鉄道のホームページをチェックしてください。
雪灯籠

雪がたくさん降る地域では、雪灯籠を設置しているところも多いですが、弘前城で行われる「弘前城雪灯籠祭り」はお城と雪灯籠、ねぷたの錦絵が美しい「津軽錦絵大回廊」が見られます。会場は弘前公園になります。
2023年は2月9日~12日の開催であり、雪灯籠は公園全体で約150基設置され、ミニかまくらも300基設置されます。
夜間には雪灯籠がライトアップされるので、幻想的な空間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
青森の防寒対策はどうする?
青森の冬のイベントを紹介しましたが、すぐにでも青森に行きたい!と思ったはず。
しかし、青森の寒さを知らないから、防寒対策がわからないと心配しているかもしれませんね。
基本はダウンジャケット・スノーブーツ

東京で着ているようなコートでは青森旅行を楽しむことはできないでしょう。青森の冬を寒さも含めて楽しみたい!そう思われるのであれば、ダウンジャケットとスノーブーツは必須アイテムです。
そして、手袋・マフラー・帽子も準備してください。
寒さに慣れていない方や南の方から青森に旅行をする方は、カイロを多めに準備してください。外にいる際は足元から冷えてくるので、足用カイロ(中敷きタイプ)をスノーブーツに敷くと冷えから足を守ってくれます。
脱ぎ着のしやすい服装
しっかりとした寒さ対策が青森旅行では必要ですが、地域によっても防寒対策が異なります。
そして覚えておいてほしいのが「室内は暑いくらいに暖かくなっている」ということです。
体の芯から冷え切った部分が溶けていくように、室内は暖かい場所がほとんどであり、着てきた防寒具が暑すぎる!なんてこともあり得ます。
薄着は絶対にできませんが、脱ぎ着しやすい衣類を着て行くことをおすすめします。
寒い時こそ食べたい青森の郷土料理
寒い冬の旅行時にはぜひ青森の温かい郷土料理を食べて欲しい!温かい料理を食べて温泉に入る。ぜひ身も心もぽっかぽかになってください。
けの汁(粥の汁)

冷えた体を温めるには温かい汁ものが欲しくなりますね。けの汁は津軽地方で愛されてきた郷土料理です。
大根、人参、ごぼう等の野菜類、ふき、わらびなどの山菜類、油揚げ、凍み豆腐などを細かく刻んで煮込み、味噌で味付けした汁物で「津軽の七草粥」などともいわれています。
冬場にたくさん作っておき、何日間も温めなおしながら食べたといわれています。
具だくさんの、けの汁は心の中も温めてくれますよ。
せんべい汁

せんべい汁は南部地方・八戸で食べられる郷土料理であり、南部せんべいを割り入れて煮込んで食べる料理になります。南部せんべい以外の具は、鶏肉・野菜・きのこなどが入っています。
せんべい汁用の南部せんべいは味のないせんべいです。餅や麩とは異なる触感で、一度食べると病みつきになる味です。
まとめ:冬の青森は完全防備で温かく!足元ブーツが一番
青森の冬の寒さと防寒対策などについて詳しく紹介しました。
青森県は人口10万人以上の都市の中では、世界一寒い都市です。青森市から少し離れると積雪300cm以上の地域もあり、日常と異なる体験をたくさん楽しめます。
「冬」にしかできない体験を、ぜひ体験してください。
ただし、青森旅行をする際は、防寒対策をしてください。完全防備で温かくして青森に遊びに行きましょう。