【福島県会津若松市】自然と歴史の会津若松には先進の「せんべろ酒場」あり!

会津人の気質は「粘り強く実直で生真面目」とされていますが、会津地方の有名な民謡「会津磐梯山」に登場する小原庄助さんは、「朝寝・朝酒・朝湯」が大好きで身上(財産)を潰したと謡われています。

さぞかし会津には朝から呑める「せんべろ酒場」が多いだろうと思いきや、レトロな街並みと名所旧跡がある繁華街の七日町通りや栄町には、居酒屋はあっても「せんべろ」酒場は少なかったのです。

でも、最近の会津若松市内には、「せんべろ」で会津の地酒が呑める先進的な酒場が登場しています。


「せんべろ」の定義とは?

そもそもは「千円でべろべろに酔える」酒場を指した言葉でしたが、今は「千円でつまみとお酒が2杯~3杯飲める」酒場との意味合いが強くなっています。

この記事では、「せんべろ」酒場として認定する目安を、次のように定義しました。

  • お酒2杯(酒種と量はフリー)と、お通しとは別につまみ1品を注文して1,000円以内で呑める
  • 「せんべろセット」などの1,000円以内のセット料金が設定されている
  • 「せんべろ」できるファミリーレストランなどは対象外とする

なお、1,500円以内のセットなども「高めのせんべろ」としてご紹介しておりますが、その辺についてはご容赦いただければ幸いです。

なお、記事中の価格はとくに記載がなければ税込価格で、2023年9月末時点のものです。


千べろキッチン 舳(みよし)

千べろキッチン 舳 公式Facebookより

会津若松駅から只見線で2つ目の西若松駅から徒歩7分のこちらのお店は席料やお通しがなく、「せんべろ」を店名に加えたいわば正統派の「せんべろ酒場」です。

「千べろセット」は1,000円でドリンク2杯と、その日のおツマミ4種から2種を選べ、メニューは毎週変更されます。

千べろキッチン 舳 公式Facebookより

定食も用意されていて、手づくりで肉感たっぷりのシュウマイが5個入りの「手づくりシュウマイ定食」と豚バラ肉の「豚皿定食」があってどちらも800円です。

11時から14時までは、定食にドリンク1杯付きの「ランチアルコールセット」と、手づくりの舳ヨーグルト付きの「ランチヨーグルトセット」が1,000円で提供されます。

ドリンクは生ビール・ハイボール・レモンサワー・焼酎・日本酒・ウィスキー・赤ワインなど、一部の地酒を除いて全て450円です。

千べろキッチン 舳 公式Facebookより

また、1品メニューも豊富で、カフェとしても利用できるようにソフトドリンクやケーキなども用意されています。

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スタンドバー 銀座9丁目

スタンドバー 銀座9丁目 公式Facebookより

会津若松駅前から、大町通りを七日町方面に徒歩8分ほどにある立ち飲み店です。

ちょっと変わった店名の由来は、東京の銀座(住所は8丁目まで)のように、おしゃれに地酒を味わうスタンドバーを目指したからだとか。

スタンドバー 銀座9丁目 公式Facebookより

表通りの側を立ち飲み店にしたのは「若松になかったから」とのことで、会津の地酒を気軽に色々味わってみたい時におススメのお店です。

スタンドバー 銀座9丁目 公式Facebookより

多種取り揃えられた会津の地酒はカクテルグラスで提供され、300円から味わえます。

またお店の裏は「ごんべぇ」という名の居酒屋とつながっていますが、女将さんが両方の料理を作っているのでメニューは共通です。

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デジタル田園酒場 かんます

デジタル田園酒場 かんます 公式Facebookより

大町通りと七日町通の交差点にある「ホテル大阪屋」の1階にあり、プリペイドカードによって会津の地酒をディスペンサーで少量(1杯30ml)ずつ呑めて、デジタル感覚で「せんべろ」を楽しめます。

1年間有効のプリペイドカードは会津に24ある酒蔵の地酒を6杯飲める1,000円のコースから、24杯のめる3,600円のコースまで4つのコースが設定されています。

おちょこで4銘柄を500円で飲み比べるコースなどもあるほか、ディスペンサーで提供されている酒蔵の生酒や季節限定酒なども豊富です。

おツマミは福島名物のイカニンジンやニシンの山椒着けなど200円から用意されていて、会津名物こづゆや肉みそに肉料理などもあります。

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立ち飲みBar 蔵斗(くらっと)

立ち飲みBar 蔵斗 公式Facebookより

会津藩御用達商人の旧家の蔵をリニューアルした七日町パティオには、若い企業者による会津を元気にするテナントが入っていて、その中の一つがこの立ち飲みBarです。

会津の地酒は20銘柄以上が揃っていて、吟醸・純米・生酒などの飲み比べもできます。

立ち飲みBar 蔵斗 公式Facebookより

おススメは、地酒の「3種飲みくらべ(1,000円)」と「大吟醸3種飲みくらべ(1,500円)」です。

立ち飲みBar 蔵斗 公式Facebookより

料金前払いでコップとQRコードが渡され、それをお店が開発したドリンクディスペンサーにかざしてタッチパネルでお酒を選ぶと注がれるという、先進的なシステムで会津の地酒を味わえます。

地酒を単品で注文することもできて、1合のもっきりで800円です。

立ち飲みBar 蔵斗 公式Facebookより

おツマミには、市内の「野菜レストラン ポタジエ」が提供する会津野菜料理の特別メニュー(500円)のほかに、チーズケーキ(300円)なども用意されています。

INFORMATION

  • 店舗名:立ち飲みBar 蔵斗(くらっと)
  • 所在地:福島県会津若松市七日町2-40
  • 電話番号:0242-93-5959
  • 営業時間:月・水・木 11:00~15:00、金・土・日 11:00~17:00
  • 定休日:火曜
  • URL:立ち飲みBar 蔵斗 公式サイト
  • グルメサイト

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立ち呑み処 ちびっと

会津鉄道株式会社 公式Facebookより

最後に、会津若松市内から離れたところにある「せんべろ」をご紹介します。

西若松駅から南会津を走る会津鉄道の会津田島(あいづたじま)駅の売店に、自動販売機による立ち呑み処が併設されています。

会津鉄道株式会社 公式Facebookより

売店で1枚200円のコインを購入すれば、「南会津銘酒蔵」と名付けられた自動販売機で南会津地方にある4つの蔵元の自慢の地酒を1杯味わうことができます。

お酒は季節ごとに各蔵元おススメのものが用意されていて、おツマミは売店に会津の特産品などがありますし、ちょっとぜいたくに楽しむなら駅弁を購入するのもよいですね。

INFORMATION

  • 店舗名:立ち呑み処 ちびっと
  • 所在地:福島県南会津郡南会津町田島西番場甲 会津田島駅内
  • 電話番号:0241-62-0065(会津田島駅)
  • 営業時間:10:00~19:30
  • 定休日:なし
  • URL:会津鉄道 公式サイト
  • グルメサイト

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まとめ

会津地方は、越後山脈と奥羽山脈に挟まれた会津盆地を中心とする米処で、良質の米と清廉な水があり、四季の変化がある風土が造りに向いているとされる酒処でもあります。

会津若松市内の蔵元では酒蔵見学や試飲などに力を入れ、居酒屋などでも地酒を多種取り揃えていますが、1合単位のもっきりで飲んでいては短い滞在でたくさん味わうことはできません。

そこでこの記事では、会津の地酒を飲み比べて楽しみたい人のために、少量でたくさんの種類を味わうことができる「せんべろ酒場」をご紹介しました。

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