【青森県鰺ヶ沢】「焼きイカ通り」はイカのカーテンが名物!凝縮した旨みにリピーター続出中です

青森には、地産のグルメ品が並ぶ「道」がいくつか存在しています。「アップルロード」や「嶽きみ(とうもろこし)街道」、「メロン・すいか街道」などです。

そのなかでも、今回は日本海側に位置する鰺ヶ沢を貫く「焼きイカ通り」を紹介していきます。


鰺ヶ沢の名物「焼きイカ通り」

鰺ヶ沢に延びる国道101号の旧道沿いに、イカの店が軒を連ねています。車から降りれば、独特のにおいが鼻をくすぐります。

海が近いことからそれは潮のにおいなのですが、より濃密なものに感じられます。もちろん、その理由は、各々の店先で干しているイカの大群です。

その多さから、「イカのカーテン」と呼ばれています。普段の生活では見ないので、思わず目を見張ってしまいます。


格別の旨みを閉じ込めたイカ干し

干されている生イカは、頼めばすぐに焼いてもらえます。普段スーパーで買ってくるイカとは一線を画した、旨みの凝縮された濃厚な味を楽しめます。

もともとのイカの鮮度もさることながら、「イカのカーテン」で潮風に当たらせて干すことで、旨みを逃がさず濃密に保っています。


「イカをいかしたまちづくり」が進行中

イカが名物になって、多くの観光客が訪れるようになったことから、より力を入れて「イカをいかしたまちづくり」が実施されるようになっています。

毎年9月には、「めざせ日本一!イカのカーテンまつり」が開かれています。美味しいイカが並んで大変ににぎわいます。


日本一長いイカのカーテンを目指す

特に人気のイベントとなっているのが、より長いイカのカーテンを作りへの挑戦です。毎年、記録が更新されています。

2015年には80m、2016年には90m、2017年には100mが達成されました。2017年の様子が、以下でリポートされています。

#22 めざせ日本一!鰺ヶ沢イカのカーテンまつり | 海と日本PROJECT in 青森県

ご当地イカメニューが人気

記録に挑戦した後は、炭火でイカを焼いて満喫します。普通のイカ焼きだけではなくて、ご当地グルメのイカ焼きそばやイカメンチなども並びます。

特にイカメンチは、観光客にもとても人気です。地元のお母さんたちが、前の晩から仕込んでくれています。

このお祭りに合わせていくのもおすすめです。残念ながら、2018年の祭りは9月1日なのでもう終わっています。来年の9月を目標にスケジュールを立てておきましょう。

2019年の開催日はまだ決まっていません。以下の鰺ヶ沢町商工会のサイトで、日程やPOPなどが掲載される予定です。

・鰺ヶ沢町商工会HP:https://ajigasawa.biz/


焼きイカ通りのルーツ

鰺ヶ沢町は日本海に面していることから、鎌倉時代より港町として栄えてきました。特に江戸時代には、藩御用港として要所になっていました。

上方と北海道を結ぶ中継港として欠かせない存在でした。津軽藩初代藩主である津軽為信公の祖先・大浦光信公がこの町の種里に入部した経緯があります。そのことから、「津軽藩発祥の地」としても有名です。

港町として歴史がある鰺ヶ沢町ですから、カニやエビ、タイ、サザエといった海産物が豊富に獲れます。なかでも人気を集めたのが、ご存知の通りイカであり、今では「焼きイカ通り」という名前まで全国に広がるようになっています。


イカは塩でシンプルに頂くスタイル

味付けはタレなどをつけずに、塩のみというシンプルなものです。しかし、潮だけとは思えない深い味わいが特徴です。

値段はお店によっても変わりますが、一杯250円~です。リーズナブルに楽しめるのも魅力になっています。

イカは焼いてそのまま食べるのが一番美味しいです。ただ、お土産用に生干しのまま持ち帰ることも可能です。お土産としてもインパクトが強いため人気で、多くの観光客が買って帰ります。

INFORMATION


  • 名  称:焼きイカ通り
  • 住  所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町赤石町大和田

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一番人気は「種里チギリの店」

焼きイカ通りに並ぶお店のなかでも特に人気なのが、「種里チギリの店」です。種里夫婦が始めたお店で、チギリというのは、奥さんの名前です。

イカ焼きの値上げをするお店が多いなかで、昔からの一杯250円を守っている良心的なところです。人気のメニューは、一夜干しのイカ焼きです。


一夜干しの焼きイカが絶品

肉厚なので、一杯でお腹が満たされます。最初は塩の味付けだけでイカ本来の旨みを感じて、それから付け合せのマヨネーズでアレンジをするのがおすすめです。

チギリの店の焼きイカは塩が他店より強めなので、特にお酒の肴に最適です。お酒と一緒に食べたいがために、電車とタクシーで行く人も多いです。


お土産には無骨な塩辛がベスト

お土産に良いのは、イカの塩辛です。獲れたてのマイカを干してからぶつ切りにして、秘伝の味付けが加えられています。

NHKなどテレビで特集されたことがあり、これを目当てに訪れる人がよくいます。そのため、店頭に行ったら残り1つだけだった、なんてこともあります。

無骨な容器に入っていたり、塩加減が少し強く軟骨が混ざっていたり、昔ながら塩辛といった風情です。唐辛子の辛みが心地良く、こちらもお酒のお供によく合います。

やみつきになって、リピートする人も多い商品です。以前は店舗でしか買えなかったのですが、今では電話をして代引きでの購入と、ネットショップ(https://chigiri.thebase.in/)で買うことが可能です。

ネットショップは、2018年7月から始まりました。小瓶(600円)と大瓶(1200円)の2種が用意されています。

INFORMATION


  • 名  称:種里チギリの店
  • 住  所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町赤石町大和田38−1
  • 電話番号:0173-72-5998
  • 公式URL:https://chigiri.thebase.in/

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焼きイカ街道についてまとめ

今回は、数ある青森の名ロードのなかでも、焼きイカ通りについて紹介してきました。イカのカーテンの異様な光景と、干されて旨みのつまった重厚な味わいを楽しめる「道」です。

鰺ヶ沢の歴史が詰まったイカ焼きの美味しさを、ぜひ堪能してみましょう。


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