
【岩手県】潮風を浴びながら味わう三陸海岸北部のソフトクリーム!道の駅で食べるソフトクリームは何故に美味い?
目次
三陸海岸では震災復興で三陸沿岸道路が国道45号のバイパスとして完成しましたが、移動が便利になった一方、街を通過して行く車が増えたと言われています。
そこで沿岸の市町村は、ドライバーが三陸道を降りて立ち寄ってくれるように、ご当地ソフトなどの道の駅グルメの充実に力を注いでいるそうです。
この記事では、岩手県の沿岸北部にある道の駅を訪れて、自慢のご当地ソフトクリームやグルメを味わった感想をまとめました。
なお記事に記載されている価格は、2025年5月末現在のものです。
道の駅ソフトクリームシリーズ
- 岩手県盛岡市近郊編
- 岩手県北部編
【道の駅 のだ】おススメはベコが運んだ?塩入りの甘じょっぱいソフトクリーム!(九戸郡野田村:国道45号、県道29号)

「道の駅 のだ」はこれまで、国道45号沿いの三陸鉄道・陸中野田駅と併設の道の駅でしたが、2025年6月20日に三陸沿岸道路の野田IC近くに新設移転されて「道の駅 のだ ぱあぷる」としてリニューアルオープンすることになりました。
物販と産直が合体して、これまで手狭な感じだった物販の売り場が広くなり、品揃えがより豊富になるとのことです。
のだ塩ソフトクリーム:400円

江戸時代からベコ(牛)が塩の道で盛岡に運んだ「のだ塩」と、洋野町の「おおのミルク工房」の「ゆめミルクソフトクリーム」がこの道の駅で出会いました。
野田の海水を煮詰めた「のだ塩」と野田村産の食用菊が隠し味となり、ミルキーなクリームの控えめな甘さを引き立てていて、飽きの来ない味わいです。
このほか売店では、野田名産の山ぶどうのジュースを練り込んだソフトクリームも人気があります。

また、レストランとファストフードコーナーは、フードホールに「食堂」と「のだ塩ソフト」として出店することになり、レストランメニューとファストフードメニューを一緒に味わえるようになります。
まろやかな「のだ塩」、それがお土産にGood!

海水を4日間かけて煮つめた天然塩の「のだ塩」は、マイルドで控えめな塩辛さで、素材のおいしさを引き出すまろやかな塩です。
「塩かりんとう」や「塩あめ」など、「のだ塩」が活かされたお菓子は、ドライブのお供として楽しめます。

また、この地域の初夏に太平洋から吹く「やませ」と呼ばれる涼風により、じっくり時間をかけて熟成された山ぶどうの果実から醸される「野田村産山葡萄ワイン」もお土産におすすめです。
山ブドウのしっかりした酸味とジャムのような果実味を楽しめます。
道の駅 のだ <Information>
- 施設名称:道の駅 のだ ぱあぷる
- 所在地:岩手県九戸郡野田村野田第25地割3番地-1
- 電話番号:0194-78-4171
- 営業時間:産直・物産コーナー:午前9時から午後6時
- 営業時間:のだ塩ソフト 9:00~17:00
- 営業時間:食堂 11:00~15:00(14:30L.O.)
- 定休日:年末年始
- URL:道の駅 のだ ぱあぷる 公式サイト
- URL:涼海の丘ワイナリー 公式サイト
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【道の駅 青の国 ふだい】コンブたっぷりのソフトクリームでミネラル補給!(下閉伊郡普代村:国道45号、県道44号)

「道の駅 青の国 ふだい 」は三陸鉄道の普代駅に隣接というよりは、駅舎が道の駅になったと表現するのが正しく思われるほど、鉄道駅と一体となっている道の駅です。
こんぶソフトクリーム:350円

ほんのりと薄い緑色で、クリームはしっかり濃厚で磯の香りが感じられ、練り込まれた昆布の粉末の旨味と塩気がクリームの甘さを引き立てます。クリーム中の昆布の粒々は小さいながらも食感が感じられます。
とにかく、全く予想していなかった意外な美味しさがあって、やみつきになりそうなソフトクリームです。

また、売店(アンテナショップあいで)は普代駅改札口に直結していて、売店内にいれば列車の到着がわかるようになっています。
海の恵みが詰められた「青の国バーガー」!

普代村アビーロード商店街の上神田精肉店の「こんぶメンチカツ」を、同じ商店街にある下川原商店の特製バンズで挟んだメンチカツバーガーです。
刻まれた普代産昆布がたっぷりのメンチは、昆布の旨味と肉汁の旨味が互いに引き立て合い、それを外がパリパリ中はしっとりのバンズが包み込んでいます。

注文を受けてから売店の厨房でバンズを焼いてくれるので香ばしく熱々です。
道の駅 青の国 ふだい <Information>
- 施設名称:道の駅 青の国 ふだい (三陸鉄道・普代駅)
- 所在地:岩手県下閉伊郡普代村第9地割銅屋5-3
- 電話番号:0194-35-2411
- 営業時間:売店 8:00~17:00
- 営業時間:TOFoku(とうふぉく)食堂 10:00~15:00
- 営業時間:コワーキング スナック「キャッツアイ」 10:00〜15:00
- 定休日:TOFoku(とうふぉく)食堂・火曜、キャッツアイ・月曜~金曜
- URL:道の駅公式サイト(青の国ふだい)
- URL:青の国ふだい公式サイト (岩手県普代村総合観光サイト)
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【道の駅 たのはた】牛乳成分20%増し!牛もビックリな牛乳ソフトクリーム!(下閉伊郡田野畑村:国道45号)

以前は「思惟大橋コミュニティ公園」にありましたが、2021年4月にこの地に移転して、「思惟の風(しいのかぜ)」との愛称でリニューアルオープンしました。
車中泊できるRVパークや宿泊施設「思惟創館」などがあり、三陸の海産物と山の山菜や牧場の恵みなどの食材が出会う道の駅です。
たのはた生乳ソフトクリーム:400円(ミニ350円)

口に含むと芳醇な「たのはた牛乳」の香りと味が広がり、コクと甘味のバランスが絶妙な人気ソフトクリームです。
レギュラーサイズはよくある普通のコーンですが、ミニのコーンは竹墨入りの黒いザクザク食感のワッフルコーンで、香ばしさがソフトの味を引き立てます。

この黒いコーンで提供されるミニ・ソフトクリームはクリームの量が少なめですが、クリームとコーンのマッチングが素晴らしくおすすめです。
田野畑の食材を味わえる3種のフランク

フランクは、4品種の豚から生まれたくせがなくジューシーな味わいの四元豚(よんげんとん)と、田野畑ブランドの食材とのコラボを楽しめます。ワカメを混ぜた「ワカメフランク」、岩手鴨とチーズの「鴨チーズフランク」、しいたけ入りの「しいたけフランク」の3種が用意されています。
今回は「鴨チーズフランク(1本350円)」を試してみました。

皮パリでしっかりした歯応えがあり豚肉と鴨肉の旨味が凝縮されているうえに、チーズの味と風味がしっかり感じられアクセントとなっています。
道の駅 たのはた 思椎の風(しいのかぜ) <Information>
- 施設名称:道の駅 たのはた 思椎の風
- 所在地:岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪151-6
- 電話番号:0194-32-3555
- 営業時間:物販・産直 9:00~17:00
- 営業時間:ファストフード 10:00~16:30
- 営業時間:食堂 11:00~14:00
- 定休日:年末年始
- URL:道の駅 たのはた 思椎の風 公式サイト
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【道の駅 たろう】正統派ソフトクリームはどこかホッとする味!(宮古市:国道45号)

以前まで「道の駅たろう」は街の北の高台にあり、東日本大震災津波で被災しなかったものの、三陸道の整備などにより復興の象徴として街中に移転しました。

2018年4月、田老地区中心部にオープンしたこの道の駅は、平成27年度重点「道の駅」に選定されるなど、田老地区の復興の象徴です。
ソフトクリーム:390円(ミニ290円)

ファストフードコーナーのソフトクリームは、正統派とも言えるごく普通のものですが、どこか懐かしさを感じてホッとする味わいです。
普通サイズとミニサイズがあり、ミニのコーンは香ばしいワッフルコーンなので個人的にはこちらをおすすします。
ファストフードの卵焼き(2個290円)と産直の真崎焼き(6個入り300円)

卵焼きは2個で豆腐1丁ほどの大きさがあり、出汁が効いた濃厚な味わいの甘系の卵焼きがファストフードコーナーで売られています。
伊達巻に似た色合いと味わいを楽しめ、おかずとしてもおやつとしても満足の逸品で、人気のテイクアウトです。

また、「産直とれたろう」の真崎焼きは、明石焼きに似ていて外はこんがり、中がトロリの焼き加減で、中にはタコではなく茎ワカメがたっぷり入っています。

産直の調理場兼販売カウンターで買えるのは午前中ですが、午後は産直のレジに置かれたショーケースに置かれたものを買うことができます。
つけダレをポン酢やマヨネーズ、ソースなどから選べきますが、個人的にはポン酢がおすすめで、ぜひ明石焼きのように付けダレに浸して食べてみてください。
道の駅 たろう <Information>
- 施設名称:道の駅 たろう
- 所在地:岩手県宮古市田老2丁目4-5-1
- 電話番号:0193-87-3988
- 営業時間:産直とれたろう 9:00~17:00
- 営業時間:ファーストフード:10:00~16:00
- 定休日:年末年始(ファストフードは月曜)
- URL:道の駅 たろう 公式サイト(岩手県宮古市 公式サイト)
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【道の駅 みやこ】海洋深層水ソフトクリームでミネラル補給!(宮古市:臨港通、国道45号)

本州最東端の道の駅として2006年に営業が開始されましたが、東日本大震災の津波で被害を受けて休館となり、2013年7月6日リニューアルオープンしました。愛称の「シートピアなあど」は宮古地域の方言に由来するもので、「いかがですか?」という軽い挨拶の意味があるとされています。
こちらの道の駅では最近、瓶詰めにされた海鮮を白いご飯にかけて食べる「瓶ドン」が人気です。
海の恵みソフトクリーム:350円

屋外売店「うにねこカフェ」の一番人気は海洋深層水使用の淡い緑色の「海の恵みソフトクリーム」で、口に含むと最初に軽い塩味が感じられます。牛乳の風味はあまりなく、ミネラルたっぷりでスポーツドリンクのような風味と清涼感があるさわやかなソフトクリームです。
そして甘さが消えるとまたほのかな塩味がよみがえるのが味の特徴です。

なお「うにねこカフェ」は毎週火曜定休ですが、その場合はレストラン海汐菜で「海の恵みソフトクリーム」を販売しています。
王子のぜいたく至福のタラフライ(1枚350円)

日本の真鱈の水揚げ上位の宮古産の真鱈を使った大きなタラフライは、タルタルソース付きで「うにねこカフェ」でテイクアウトできます。また、レストランでもタラフライ定食として味わうことができます。
道の駅 みやこ シートピアなあど <Information>
- 施設名称:道の駅 みやこ シートピアなあど
- 所在地:岩手県宮古市臨港通1-20
- 電話番号:0193-71-3100
- 営業時間:物産販売コーナー 8:45~17:00
- 営行時間:レストラン 【平日】10:30~15:30(L.O. 15:00)、【土日祝】10:30 ~16:30(L.O. 16:00)
- 営業時間:うにねこカフェ 【平日】10:00~16:00、【土日祝】10:00~16:30
- 定休日:年末年始(うにねこカフェは月曜)
- URL:道の駅 みやこ シートピアなあど 公式サイト
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まとめ
三陸海岸の久慈から宮古の間は、三陸道開通の影響によって国道45号沿線の市町村のなかでもとくに街中が閑散としているように感じられます。
ドライブで時間の余裕がある際にはぜひ、これらの道の駅に立ち寄って、美味しいソフトクリームやご当地グルメを味わってみてはいかがでしょうか。