道の駅で食べるソフトクリームは何故に美味い?食べるならココ!個性豊かなソフトクリームたちを紹介【岩手県】 

道の駅のソフトクリームは地元食材の味や香りが活かされ、ドライブ休憩には欠かせない人気グルメとして存在感を放っています。この記事では、岩手県全39カ所の道の駅で味わった、各駅自慢のご当地ソフトクリームを現地レポとともにご紹介します。

なお、記事中に記載した価格は、2025年5月15日現在のものです。


道の駅 もりおか渋民「たみっと」の選べるトッピングソフトクリーム!!(盛岡市渋民:国道4号)

4号線バイパス沿いの高台に建つ6棟の建物は全て平屋、後方は姫神山

2025年4月26日、歌人・石川啄木のふるさと渋民(しぶたみ)に、盛岡市内初の道の駅「たみっと」がオープンしました。

反対側の遠方には岩手山

つどう、つながる、つむぎあう。」のコンセプトには、道の駅としてだけでなく、地域拠点として住民が集まる場所にしたいとの願いが込められています。

駅から眺める岩手山と姫神山の景観が素晴らしいだけでなく、グルメが充実していて、オープン以来多くの人が訪れています。

雁喰豆ソフトクリーム(がんくいまめ):480円

ミルキーなソフトクリームとつやつやの黒豆、たみちゃんクッキーをトッピング

ミルキーで牛乳の美味しさが味わえるクリームに、甘く煮られた黒平豆(雁喰豆)が添えられていて、食べ合わせると抜群の美味しさです。クリームと黒豆を一緒に食べるには、カウンターに置かれたスプーンをもらって使うのをおすすめします。

鬼ぐるみソフトクリーム:480円

小さなつぶつぶが鬼ぐるみ

ミルキーなクリームに、岩手のハレの日のごちそう、鬼ぐるみが小さな粒になって練り込まれています。牛乳風味が強いクリームに、鬼ぐるみの脂分が加わりコクが増して濃厚な味を楽しめて、口の中で溶けた後にはくるみの香りが残ります。

ソフトにはトッピングがおすすめ!

お土産用の「たみちゃんクッキー」を購入できるのはここだけ

トッピングに「たみちゃんクッキー」(50円)と「南部せんべい」(20円)が用意されています。

たみちゃんクッキーは、産直・物販の「都季の屋」で販売されていて、可愛いイラストがプリントされた新しい渋民土産です。

南部せんべいは「明太マヨ」「焦がしバター」「コーンポタージュ」「塩レモン」「わさびマヨ」「プレーン」があり、そのしょっぱさがアクセントになってクリームの甘さを引き立てます。

明太マヨせんべいをトッピングしたバニラソフト、せんべいでクリームをすくって食べると美味しい!

クッキー、せんべいどちらも、クリームをすくいながら食べると、ひときわ美味しくなるのでおすすめです。

ジェラート&スムージーも楽しめる

東側に木造りのテーブルとイスが置かれたテラス席があり、姫神山を眺めながらテイクアウトを楽しめる

ほかにも、ジェラートとチーズの店「もりおかみるくステーション」とスムージーの店「BON JEWEL」があり、おしゃれな雰囲気があり、女性に人気です。

もりおかみるくステーションのメニュー

もりおかみるくステーションは、日替わりフレーバーのジェラートと「カスクート」と呼ばれるフランスパンのサンドが2種のほか、クラフトソーダなどもあります。

BON JEWELのメニュー

「BON JEWEL」は12種類のスムージーにサラダボウルなどがあり、どちらもテイクアウトして岩手山や姫神山を眺めながら味わえます。

道の駅 もりおか渋民「たみっと」 <Information>

  • 施設名称:道の駅 もりおか渋民
  • 所在地:岩手県盛岡市渋民字渋民80番地42
  • 電話番号:019-601-7323
  • 営業時間:
    • レストラン啄木亭 9:00~18:00
    • 牛麺処タンカクメン 11:00~19:00
    • もりおかみるくステーション 10:00~18:00
    • BON JEWEL 11:00-20:00
  • URL:道の駅 もりおか渋民 公式サイト

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道の駅 にしねの名産品を入れた栄養満点!驚愕ソフトクリーム!!(八幡平市大更:国道282号)

左側が産直、右側がレストラン

にしね」という駅名は、かつてこの地が「西根町」であったことの名残です。岩手山のふもと八幡平市には、山ぶどうやハチミツなど数々の特産品がありますが、西根地区はほうれん草の名産地として知られています。

ほうれん草ソフトクリーム:350円

鮮やかな草の色を思わせるほうれん草ソフト

クリームに「ほうれん草」が練り込まれ鮮やかな緑色がきれいなソフトクリームで、レストランで販売されています。口に入れた時にはホウレン草の風味や味をあまり感じませんが、後味にはしっかりほうれん草の風味が残ります。

レストランのメニュー、お店のイチ押しはほうれん草カツカレー

他にもほうれん草を使ったグルメメニューが充実していて、緑色のほうれん草カレーやほうれん草ラーメンなど、ほうれん草好きの方におすすめです。

BIGサイズの「もっちり豚まん」もおススメ!

大きな豚まん1個だけでお腹いっぱい

八幡平特産の杜仲茶ポークと原木しいたけが美味しいBIGサイズの豚まんで、もっちりふかふかの皮の中に具がぎっしり詰まっていて食べ応え満点です。特産品コーナーで「ほうれん草のあんまん」などと一緒に売られていますが、早い時間に売り切れることがあります。

道の駅 にしね <Information>

  • 施設名称:道の駅 にしね
  • 所在地:岩手県八幡平市大更第2地割154-36
  • 電話番号:0195-75-0070
  • 営業時間:
    • 産直・売店 8:30~17:00
    • レストラン 11:00~16:30(ソフトクリームは17:00まで)
  • URL:道の駅 にしね 公式サイト

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道の駅 雫石あねっこの田んぼソフトクリーム?(岩手郡雫石町:国道46号)

左側は日帰り温泉の入り口、中央にレストランがあり、右の入り口はこびるキッチンと産直・売店

秋田県境に近く、温泉施設やオートキャンプ場にドッグランなどが併設されていて、岩手県内で1,2を争う人気道の駅です。品揃え豊富な産直・物産と4つの食事処があり、普通車73台・大型車15台の広い駐車スペースはいつも混雑しています。

雫石町観光イメージキャラクター、あねっこの「しずくちゃん」

ちなみに、「あねっこ」とは雫石(しずくいし)地方でお年ごろの若い女性を指す方言です。

ひとめぼれソフトクリーム:350円

ひとめぼれソフトとこびるキッチン

ひとめぼれ」が香ばしい炒り米となって練り込まれていて、あっさりした味わいのクリームのアクセントとなっています。くどさがなくて、湯上りなどにさっぱりと食べられるソフトクリームです。「こびるキッチン」(「こびる」とは田んぼ作業中の休憩のこと)には、季節限定フレーバーのソフトクリームもあります。

ソフトクリーム以外にもテイクアウトで大人気!ボリューム満点!あねっこバーガー

「あねっこバーガ―」のとなりは、毎日個数限定(販売期間あり)の目玉焼き入り「月夜のあねっこバーガー」

各食事処では手打ち蕎麦やトマト麺などの麺類が人気ですが、こびるキッチンではソフトと一緒に、牛の旨味をしっかり味わえる雫石メンチカツをおすすめします。そのメンチに甘めのソースをかけ、香ばしいゴマがまぶされたしっとりモチモチなバンズで挟んだ「あねっこバーガー」(650円)が好評です。

分厚い雫石牛メンチカツの下にはキャベツがどっさり

千切りキャベツがたっぷり挟み込まれたバーガーはボリューミーで、1個で十分満腹感を得られます。

道の駅 雫石あねっこ <Information>

  • 施設名称:道の駅 雫石あねっこ
  • 所在地:岩手県岩手郡雫石町橋場坂本118番地10
  • 電話番号:019-692-5577
  • 営業時間:
    • こまくさ 11:00~16:00(土日祝~20:00)
    • こびるキッチン 9:00~17:00
    • しずく庵 11:00 ~15:00
  • 営業時間:産直しずくいし・物産しずくいし 9:00~17:00、新はしばの湯 9:00〜20:00
  • URL:道の駅 雫石あねっこ 公式サイト

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道の駅 紫波の大人の芳醇ソフトクリーム!(紫波郡紫波町:国道396号)

産直センターあかさわと、左側の建物はレストラン果里ん亭と地ワインや地酒が買える紫波町物産館

盛岡の南にある紫波町はフルーツとワインと日本酒の街で、リンゴや桃などのほかぶどうの栽培が盛んです。道の駅の近くに「紫波フルーツパーク」があり、紫波のぶどうを醸すワイナリー「自園自醸ワイン紫波」で作られるワインは高く評価されています。

物産館には自園自醸ワインが販売されていて、試飲ができる(もちろん運転手さんはNG)

ソフトクリームは「産直センターあかさわ」と「レストランかりん亭」でそれぞれ違う種類が販売されています。

ぶどうソフトクリーム:400円

鮮やかな紫のぶどうソフト

ぶどう果汁の紫色がきれいなソフトクリームで、ぶどうの酸味が口の中に広がった後、ミルキーなクリームの程よい甘さが訪れます。

産直センターあかさわではソフトクリームのほかに、フルーツ系をメインに20種のジェラートも販売している

ソフトクリームは「ぶどう」「ばにら」「ミックス」の3種類が基本ですが、季節限定で旬のフルーツのソフトが用意されていることがあります。

ワインソフト:450円

ぶどうソフトの紫色よりワインレッドに近い色合い

レストラン果里ん亭(かりんてい)のおすすめソフトで、口の中にワインの芳香が広がり、軽い酸味の後に鼻に抜ける香りがワイン好きにはたまりません。

果里ん亭のテイクアウトメニュー

なお、アルコール度数が0.5%あるとのことなので、お酒に弱いドライバーさんは要注意です。

和くるみソフト:450円

くるみの粒は見えないが、なんとなくくるみの色合いを感じる和くるみソフト

軽やかな味わいのクリームにくるみの香りがほんのり感じられる、こちらのソフトも果里ん亭で購入できます。

個人的にはもう少しくるみの味わいが欲しいところですが、クリームに香ばしさがプラスされて美味しいソフトです。

濃厚で芳醇なブドウジュース

産直センターあかざわでは、ぶどう農家さんそれぞれが作った、さまざまなぶどうジュースが並べられている

産直にブドウやリンゴのジュースがたくさん並んでいますが、おすすめは無添加・無加糖の「6か月熟成紫波町のぶどうジュース」(1,200円)です。

とてもまろやかな味と風味の6カ月熟成ジュース

キャンベルス・アーリーを絞り6ヶ月熟成させたジュースは無加糖でも芳醇な甘味があり、熟成によって酸味がマイルドになって上品でまろやかな味わいです。

道の駅 紫波 <Information>

  • 施設名称:道の駅 紫波
  • 所在地:岩手県紫波郡紫波町遠山字松原7-8
  • 電話番号:019-671-1300(紫波町物産館)
  • 営業時間:レストラン果里ん亭 (4月~11月)11:00~16:00、(12月~3月)11:00~15:00
  • 営業時間:産直センターあかさわ 8:30~17:00(季節によって変動あり)、紫波町物産館(売店) 9:00~17:00
  • URL:岩手県「道の駅」連絡会 公式サイト(道の駅 紫波)

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道の駅 区界高原 ビーフビレッジ区界の暑い日におススメ、さっぱりソフトクリーム!(宮古市:国道106号)

黄色い建物は使用いない様子で、その右隣りの白い三角屋根がフードコート

盛岡市内から車で30分ほどの区界(くざかい)にある道の駅で、今は宮古市ですが旧川井村だったころから盛岡市内の小学校が遠足登山を実施している、兜明神岳(かぶとみょうじんだけ)の登山口でもあります。

お昼時の訪問だったので、フードコートに多くのお客さん

令和3年(2021年)3月に宮古盛岡横断道路が開通して以来、立ち寄るドライバーは減りましたが、それでも観光シーズンは旧道ドライブを楽しむ人が多く訪れます。

紫蘇りんごソフトクリーム:350円

最初にリンゴの香りを感じる紫蘇りんごソフト

区界のリンゴと旧川井村の赤紫蘇(しそ)のしぼり汁の原液が使われているソフトで、シャーベットに近い食感で後味がさっぱりしています。ほのかできれいなピンク色で、食べてすぐにはリンゴの酸味が感じられ、やがて紫蘇の香りが口の中に広がります。

メニュー豊富なフードコート

こじんまりした売店とその奥にあるフードの受け渡し口

たくさんのメニューの中で、これが目当てのリピート客が多いとされているのは、サクッと揚がった「フライドポテト」です。

フードコートのメニュー

また、区界そばや辛さと旨味が際立つダールラーメンも、リピーターが多い人気メニューです。

道の駅 区界高原 ビーフビレッジ区界 <Information>

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まとめ

ご紹介したいずれの道の駅でもソフトクリームが飛ぶように売れていて、駅を代表するグルメとして利用者に認知されているようです。 個性豊かなソフトクリームを食べ歩いてその土地の個性も一緒に楽しめるのが、道の駅の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。


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