お祭り

【宮城県仙台市】2022年仙台七夕まつりの最新情報や歴史を紹介!当日の見どころも解説

宮城県仙台市で有名なイベントの「仙台七夕まつり」。イベント自体は知っていても、行ったことがない人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は2022年の仙台七夕まつりの最新情報や、仙台で七夕まつりが有名になった歴史を紹介します。さらに当日の見逃せないポイントも解説しているので、お祭り参加を検討している人は参考にしてみてください。

仙台七夕まつりとは?

仙台七夕まつりは400年の歴史を誇り、毎年200万人以上が来訪する仙台の伝統的なお祭りです。3日間行われる祭りでは、仙台駅前エリアを中心にきらびやかな七夕飾りが観光客を迎え、一番の注目ポイントとなっています。

また、1万発以上の花火が打ち上げられる前夜祭も地元の人にとっては一大イベントです。

2022年仙台七夕の基本情報・アクセス

INFORMATION

<日程>

前夜祭:8月5日(金)19:15~20:15頃

祭り当日:8月6日(土)~8月8日(月)10:00~22:00頃

<アクセス>

電車:最寄駅⇒JR仙台駅、地下鉄仙台駅など

車:東北自動車道宮城ICより約15分

空港:仙台空港アクセス鉄道でJR仙台駅まで25分(快速は17分)

仙台七夕の魅力や注目ポイント

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1万6000発の花火が打ち上げられる前夜祭は、仙台七夕まつり当日に負けず劣らずの人気イベントです。今年は屋台の中止など感染症対策で制限はあるものの、3年ぶりに有観客で開催します。

また、今年は無料観覧席と有料観覧席が用意されており、無料席には人数制限も設けられているため、花火を観に行きたい人は事前に場所を決めておくと安心です。

詳しい席の場所・開場時間・人数制限は仙台七夕花火祭公式サイトをご覧ください。

仙台七夕まつり当日のポイント

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美しい「笹飾り」

何といっても注目すべきは豪華絢爛な笹飾り。8月4日の早朝に山から竹を切り出し、飾り付けをした笹が6日の早朝に仙台駅前から広がるアーケードに立てられます。

各店・事業者が工夫を凝らして作る飾りはどれも個性的です。大勢の人でにぎわうのは、駅前から約1.7㎞続く商店街。商店街のあるアーケードを端まで歩くだけでも十分楽しいですが、「中央通り」と「一番町通り」での飾り付けの違いを知っておくと楽しみも倍増します。

中央通りでは、横一直線に長い竹に飾り付けされており、迫力が際立ちます。一方、一番町通りでは、1本の竹をマンホールから立てて飾り付けされており、斜めにしなった竹が趣を感じさせてくれます。

また、アーケード街以外でも各商店街の竹飾りが見られるのもポイントです。特に観光でおすすめなのは「仙台朝市商店街」。鮮魚・野菜・精肉など新鮮な食材が売られている市場にも3日間限定で飾り付けがされます。

活気あふれる仙台朝市と美しい七夕飾りのコラボレーションは1年のうち3日間しか見られない貴重なイベントです。

願いが込められた「七つ飾り」

もう1つチェックすべきポイントなのが「七飾り」。仙台七夕では「短冊・紙衣・折鶴・巾着・投網・屑籠・吹き流し」の7種類が飾られます。

例えば、短冊は今では各々の願い事をかけて吊るす風習がありますが、もともとは和歌を書いて学問や書道の上達を願う飾りでした。他にも家内安全や商売繫盛、疫病除けなど7種類の飾りに意味があり、意味に沿った形をしています。

仙台七夕まつり公式サイトには7つの意味や作り方も載っているので子どもと一緒に手づくりするのもおすすめですよ。

仙台七夕の歴史

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七夕の由来

七夕はもともと古代中国で始まりました。奈良時代頃、日本にも伝わり宮中行事として行われるようになり、その後、武家・民間に広がり、笹竹に短冊・色紙・吹き流しという七夕飾りの基本形として定着していきました。

仙台七夕まつりの発祥

仙台に七夕まつりが広まったのは、仙台藩祖・伊達政宗公が江戸時代に子女の文化向上のために奨励したのが由来とされています。

また、現在の仙台七夕まつりは観光イベントですが、元々は田の神を迎える行事でもありました。仙台では昔から周期的に起こる冷害に悩まされており、特に天明3年は25万人の死者、天保7年は30万人の死者を出すほどでした。

食糧不足は死に直結する大きな課題であったため、豊作と保護の祈りも七夕に込められていたそうです。

仙台七夕まつりの衰退と再興の歴史

人々の祈りが込められた仙台七夕でしたが、明治維新~第一次世界大戦の流れで衰退していきました。

この流れを断ち切ろうとしたのが昭和2年(1927年)の仙台商人達でした。不景気を跳ね除けようと、華やかな七夕飾りを復活。そして翌年の昭和3年、元来旧暦7月7日の行事だったところを新暦日付の月遅れの8月6日~8日の3日間に変更し、 仙台を盛り上げるために「飾りつけコンクール」も開催されました。

しかし、第二次世界大戦に入り、再び仙台七夕は縮小の道を辿りました。仙台も空襲によって甚大な被害を受けましたが、終戦後の昭和21年(1946年)には、52本の竹飾りが一番町通りの焼跡に立てられました。 それからの仙台七夕は商店街振興から観光イベントに変化し、現在まで脈々と受け継がれています。

歴史ある仙台七夕まつりを楽しもう!

今回は仙台七夕まつりの2022年概要や見どころ、歴史について紹介しました。人々の願いが込められた仙台七夕まつりは400年以上も続き、今も見る人の心を楽しませています。

歴史や飾りの意味を知ってから見てみると、違った発見があるかもしれません。ぜひ2022年の仙台七夕まつりに足を運んで、自分なりの魅力を見つけてみてください。

HiroyukiOka

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宮城県出身のフリーライター。言葉や文字が好きで毎月15冊以上の本を読む読書好きでもある。読書を楽しめるカフェや本に合うスイーツを探すのが最近の趣味。

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