【山形県南陽市】赤湯に水心子正秀にまつわる石碑が!|赤湯温泉行ってみっぺ!【後編(散策)】

赤湯温泉行ってみっぺ!【前編】では温泉を主にご紹介しました。今回は赤湯温泉を取材した折に訪れた場所で、刀ブームの火付け役と言われるほどの人気コンテンツ『刀剣乱舞』でも有名な『水心子正秀』の石碑を見つけました。

温泉以外の赤湯の見どころと、散策途中で見かけた水心子正秀と赤湯の関係や、偉業を調べてみましたのでご紹介しようと思います。

どうぞ最後までお楽しみください。


南陽市赤湯とは?

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赤湯と言えば、山形では超が付くほど有名で人気がある「赤湯ラーメン 龍上海」の本店があります。平日でも行列ができ、休日ともなると長蛇の列も覚悟の人気ラーメン店です。

煮干しベースのスープはコクがあり、手打ち縮れ麺のモチモチ加減も絶品で、スープに溶いた辛みそがよく絡んで本当に美味しいです!辛みそは自家製で、地元で作られている唐辛子を使用しているそうです。

人気TV番組の「秘密の○○ショー」でも取り上げられ、出演者からも絶賛の声を浴び、わざわざ遠く県外から食べに来る人も多い人気店です。

上の写真は、一番人気の辛みそラーメンと醤油味の赤湯ラーメンです。

赤湯ラーメン 龍上海<Information>

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赤湯温泉の裏山に広がる烏帽子山公園内には千本桜があり、日本さくら名所100選にも選ばれています。桜の季節は圧巻の美しさですよ!

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烏帽子山神社社殿を背に赤湯温泉街を見下ろす場所に日本一の大鳥居があります。継ぎ目のない石造りの鳥居は上から眺めてもその大きさに驚くほどです。

烏帽子山八幡宮<Information>

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そもそも水心子正秀とは?赤湯との関係は?

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水心子正秀の碑は、赤湯の烏帽子山八幡宮神苑に建てられていました。烏帽子山八幡宮は、赤湯温泉街のすぐ裏手にあり宿泊客の散歩コースにも好まれており、結婚式場も併設しているので縁結びの神として訪れる人も多くいます。

その神苑正面を少し下った散歩コース内に碑が建てられ、水心子正秀の偉業を称えています。なお、烏帽子山八幡宮には水心子正秀の脇差が伝わっています。

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水心子正秀とは?

水心子正秀は刀工で、活躍期間は1781年(江戸後期)~1876年(明治9年)です。『大慶直胤』『源清麿』と共に「江戸三作」と呼ばれていました。

1876年の廃刀令により刀は美術品的な要素が重視されるようになり、それに疑問を持った水心子正秀は、従来の質の高い玉鋼を使う、古刀の力強さを復活させようとした「新々刀の祖」として語り継がれています。

復古刀論と呼ばれ、全国から水心子正秀のもとに弟子が集まりました。他にも水心子正秀は『刀剣実用論』や『刀剣武用論』などの著作を刊行しています。

赤湯との関係は?

水心子正秀は1750年に南陽市元中山で生まれ、本名は鈴木三次郎です。早くに父親が亡くなったために、母親の実家がある赤湯で育ちました。鍛冶職人になるため隣町(長井市)にて、鍛冶職人の元で学び基礎を身に付けたのです。

地元では農具、鍬などの鍛冶職人をしていましたが、刀鍛冶を志して上京し、八王子の刀工のもとで腕を磨きました。その後山形に戻り山形藩主に召し抱えられ「川部儀八郎正秀」と名乗り刀工名を「水心子」と号しました。

生涯に打った刀は369振りと伝えられていて、勝海舟が愛刀していたことも有名です。


他にもあった赤湯の有名品!

赤湯は山形県でのぶどうの発祥地と言われるほど、ぶどう栽培が盛んです。70年以上のワイナリーが4つと新進気鋭のワイナリーが2つ、6つものワイナリーがあるワイン造りの街でもあります。

東北最古のワイナリーと言われる「有」酒井ワイナリーは、自然農法のぶどうにこだわり2018年には5つ星を受賞した老舗です。

他にもぶどう狩りもできる農園併設のワイナリーや、ぶどう以外の果実を使ったワインを造っているワイナリーなどそれぞれ特色のあるワイナリーがあり、ワイン好きにはたまらない魅力のある街です。


名刀を生み出した水心子正秀の生誕の地は魅力がいっぱい!

超人気コンテンツの『刀剣乱舞』で若い人からも注目されている刀工「水心子正秀」が、開湯920年超の赤湯温泉と深いつながりがあったことを知ることができました。

さらに散策してみると、全国ラーメンベスト1位常連のラーメン店「龍上海」や、東北最古のワイナリーなどもありとても魅力ある街でした。

泊りはもちろん日帰りでも十分楽しめる赤湯温泉に行ってみっぺ!


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