【東北】東北の奇祭!?他県の人がびっくりする祭6選をご紹介

日本人はお祭り好きな民族です。1年中日本のどこかでお祭りが行われています。

コロナ禍でここ数年はお祭り自体が自粛されてしまいましたが、行動制限の解除により、今年度はいろいろな場所でお祭りの開催が予定されています。

一般的なお祭りも楽しいですが、奇祭と呼ばれるちょっと変わったお祭りがあるのをご存じですか?

全国各地に奇祭はありますが、東北地方にも奇祭といわれる不思議なお祭りがいくつも存在します。

今回は、東北地方で行われる奇祭をご紹介します。

怖いもの見たさ?で行ってみるのはいかがでしょうか?

ただの祭りとあなどるなかれ!東北地方は奇祭がいっぱい!?

お祭りというと出店が出て、花火が打ち上げられ、神輿が練り歩く、このようなイメージがあるかもしれません。

そんなお祭りも楽しいものですが、日本各地には楽しいとは言い難いお祭りもあります

それは東北地方でも同じであり、東北地方には奇祭と呼ばれる他の地域の人には到底理解ができないようなお祭りがたくさんあり、毎年局地的な盛り上がりを見せているようです。

奇祭といわれるとなんとなく恐ろしいもの(秋田のなまはげもお祭りというか奇祭といえますね)をイメージしますが、ほっこりするようなものから、まさに奇祭中の奇祭といえるものまであります

ちょっと見たいような、見たくないような怖いもの見たさを感じさせてくれます。

奇祭とはどのような祭り?

奇祭=独特の習俗を持った風変わりな祭り

一般的に奇祭とは滅多に見かけないようなお祭りであり、出店が出たり花火が打ちあがったりすることはないイメージです。

地元の人が密やかに取り行う神事のような部分もあります。

奇祭は日本中にたくさんありますが「日本三大奇祭」といわれる奇祭があります。

  • 御柱祭(長野県諏訪市)
  • なまはげ柴灯祭(秋田県男鹿市)
  • 吉田の火祭り(山梨県富士吉田市)

東北人であれば、なまはげは聞き慣れた存在でありますが、他県の人からすればなまはげの存在は異様そのものです。

御柱祭は毎年怪我人も出るような荒々しいお祭りであり(大きな木(御柱)に大勢の人がまたがって坂を下る木落しが有名です)、吉田の火祭りも70本以上の大松明に火をつける、幻想的でありちょっと怖さも感じるお祭りです。

一度は体験してみたい東北地方の奇祭6選

日本三大奇祭には取り上げられなくても、東北地方にも驚くような奇祭がいくつもあります。

ここでは各県の奇祭を紹介します。

【青森県】おこもり

おこもりは、その言葉のごとく「籠る(こもる)」という一見何をするのかわからない祭りです。

おこもりは下北半島佐井村牛滝に伝わる祭りであり、真冬の夜更けに地域住民や神社やお堂に集まり

「めしー!」
「しるー!」

と絶叫しながら、ひたすらご飯や汁を食べ続けるという風習だといいます。

実際の行事内容は、佐井村内でも牛滝地区以外の村民以外にも知られていないのです。

気になる奇祭ではあっても、簡単には参加できそうにないですね。

参照:まるごと青森(おこもりの夜)

【岩手県】あわしま・こんせいまぐわい祭り

なんともいえぬ響きのあるお祭りですが、岩手県盛岡市には「あわしま・こんせいまぐわい祭」があり、毎年7月下旬に行われています。

岩手県を代表する奇祭などといわれていますが、このお祭り、暑い夏の日差しの中で女性の寺神さんと男性の寺神さんが中津川の川の中で、まぐわいの儀を行い、五穀豊穣・子孫繁栄を祈願します。

ここだけ切り取り説明してしまうと、何とも言えぬ、子どもは見ちゃダメよ!的なイメージも感じますが、実際にはどのようなことをするのでしょうか?大人にとってもちょっと気になるお祭りになりますね。

古くから受け継がれてきた奇祭なので、興味のある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

参照:祭の日(あわしま・こんせいまぐわい祭)

【秋田県】統人行事(とうじんぎょうじ)

秋田県の奇祭として紹介する「統人行事」

名前だけではちょっと内容をイメージできませんが、この統人行事は本祭りが7月7日ですが祭りごと全体は1年をかけて行われているというのです。

祭りの規模が違います。

「八岐の大蛇退治」の故事と八郎潟周辺の農漁民の間に伝わる水神信仰と習合させた祭礼であり、天王町と男鹿市が分担して行っています。

1年をかけて行うお祭り、他には見ることがないものですが(準備を含めて1年というのはたくさんありますが)、地元住民の並々ならぬ思いを感じ事ができるでしょう。

参照:男鹿なび(統人行事)

【宮城県】米川の水かぶり

「米川の水まつり」は宮城県登米市東和町米川で行われている火伏行事であり、毎年2月の初午の日に行われています。

この行事に参加できるのは地区の男性のみであり、水被りといわれる藁で作った装束を裸の上に身につけ、顔に炭を塗った姿で地区内の神社等に火伏(火災除け)のために参詣する行事です。

この行事の奇祭たるゆえんは、沿道沿いの家々や屋根に水をかけながら練り歩くことであり、この初午の日以外に行うと火伏(火災除け)とはならず、火事が起きるといわれています。

ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「米川の水かぶり」ぜひ一度ご覧になってください。

参照:登米市(ユネスコ無形文化遺産「米川の水かぶり」

【山形県】人間将棋

山形県の奇祭として紹介するのは、毎年4月中旬に行われる「天童桜まつり 人間将棋」です。

既にメジャーなお祭りとして知られている人間将棋ではありますが、考えてみると、人間を駒として将棋をしてみようという考えはものすごいものがありますよね。

甲冑や着物姿に身を包んだ武者や腰元が、有名プロ棋士の指揮の元、駒となって対局するのですから、その様子は圧巻としかいいようがありません。

参照:web観光てんどう(第68回天童桜まつり)

【福島県】高畑天満宮うそかえ祭

福島県には「うそかえ祭」というなんとも奇妙なお祭りがあります。

その昔、高畑天満宮へお参りに来た人が蜂に襲われた際に鳥の「うそ」が退治をしたという言い伝えにちなんで行われているお祭りです。

1月の小正月の時期と4月に行われ、縁起物の木彫りの「鷽鳥(うそどり)」を買い求めます。

今年1年におこる災いや不幸を「うそ」にして良い事にかえてくれるというので、たくさんの人が訪れるお祭りとして知られています。

参照:西根神社・高畑天満宮(うそかえ祭について)

まとめ|奇祭に込められた人々の想いを感じに奇祭を見に行こう!

東北地方で行われている奇祭について紹介しました。

奇祭はその土地に住む人たちにとって、大事な行事であり、これからも受け継がれて行くお祭りです。

奇祭と聞くとインパクトだけが先行してしまいますが、奇祭に込められた先人たちの想いやそれを受け継ぐ人たちの想いも知ることも必要です。

参加しやすい祭りから、なかなか参加できないお祭りまでたくさんありますが、機会があればぜひ奇祭を見に行ってみてはいかがでしょうか?

関連記事一覧