伊達政宗騎馬像

青葉城?仙台城?伊達政宗が建てた仙台藩の拠点を紹介!

仙台駅から車で約12分。
市街を一望できる青葉山に、かつて仙台を治めるお城が建っていました。
伊達政宗によって建てられた青葉城と呼ばれるそのお城は、その姿を失ってからも地元の人々に愛され続けています。

さて、そんな青葉城が建てられていた跡地は、現在、仙台市を代表する観光地として有名です。
この記事では、青葉城について紹介します。


青葉城?仙台城?どっちが正しいの?

青葉城址にある青葉山公園に行くと、青葉城展示資料館や青葉城本丸会館という施設の名前を見かけることができるでしょう。
青葉城に関連する施設なのですから、青葉城という名前を冠しているのも当然と言えるでしょう。
しかし、その一方で仙台城見聞館という建物も存在しています。
これは一体どういうことなのでしょうか。

また、青葉城展示資料館内で体感できるCGコーナーのタイトルにも仙台城という名前を確認できます。
これでは、ひとつの城なのに「青葉城」と「仙台城」という2つの名称が存在することになってしまいます。
「青葉城」と「仙台城」、どちらの呼び名が正しいのでしょうか。

青葉城の正式な名前は「仙台城」です。
「青葉城」という呼び名は、仙台城の雅称。青葉山に建造されたことから付けられた言わば二つ名のようなものだったのです。
仙台では以前より仙台城よりも青葉城という雅称の方が親しまれてきたのですが、2003年に史跡「仙台城址」として登録されてからは、メディアなどを中心に仙台城の名前も浸透してきています。
なお、仙台の名前の由来になった唐詩「同題仙遊観」という詩集の「仙臺初見五城楼」という一説から、仙台城には五城楼という別名も存在します。


青葉城址には何がある?

青葉城址には、仙台の昔を振り返ることができるさまざまな施設や、お土産品を購入できる売店、飲食店が立ち並んでいます。
ここでは、青葉城址にある施設について紹介していきます。

青葉城展示資料館

その名の通り、青葉城に関する資料が展示されている資料館です。
常設展では主に伊達政宗の一生を紹介。
伊達家や仙台藩、仙台城(青葉城)に関する実物資料や模型も展示されているので歴史ファンは必見です!

タッチパネルで操作できる100インチ大型モニターを使用したCGでは、第3弾である「バーチャル仙台~よみがる仙台城・城下町」を鑑賞することができます。
仙台城とその城下町だけでなく、片倉小十郎の屋敷や水沢伊達家の屋敷、登米伊達家の屋敷もCGで復元されており、一部はタッチパネル操作によって画面上を自由に散策できるので、江戸時代に生きる仙台藩の住人の気分を味わうことができるでしょう。

伊達政宗騎馬像

以前は仙台の伊達政宗像と言えば、仙台駅構内にあった伊達政宗像を指したのですが、現在では仙台で政宗の騎馬像を見ることができるのは、この青葉城址だけ。

現在建っている銅像は1962年に建造されたもので、以前あったコンクリート像は岩出山城に移設されています。

土井晩翠像

「荒城の月」を作曲した仙台出身の作曲家、土井晩翠の像です。

彼の銅像の前では代表曲である「荒城の月」が9:00~18:00の間1時間に月1回自動演奏が行われています。

仙台城見聞館

仙台城本丸跡に建てられた施設。
本丸大広間に関する展示や仙台城の見所について展示されています。

青葉城本丸会館

青葉城下名店館や飲食店が集まる施設です。
売店である青葉城下名店館では、菓匠三全や伊達の牛たん本舗、鐘崎、味佳嵯など、仙台の名物や銘菓を取り扱う企業の直営店をはじめとした売店が並んでいます。

飲食店は7店舗。
日本料理や串焼き処、そば処などの日本食が楽しめるお店や、伊達の牛たん直営のレストランなどの食事処だけでなく、甘味喫茶やパーラーなどの喫茶店もあるので、昼食時だけでなくティーブレイクにも活用できます。

宮城縣護國神社

明治37年に創建。
明治維新から大東亜戦争までの戦役で日本のために命をささげた宮城県出身者の御霊を祀るために建てられた神社です。


まとめ

仙台と言えば伊達政宗。
その政宗が仙台を治めるために建てた青葉城は、今でも市民や観光客に愛される観光スポットです。

仙台城跡(青葉城址)をひと通り見学したら、最後に騎馬像がある広場から仙台の街を一望してみてください。
歴史を受け止めた後に眺める仙台の景色からは、今までとは違った魅力を見つけることができるかもしれませんよ!

ちなみに仙台城跡(青葉城址)の大手門跡近くには秘密結社「フリーメイソン」のシンボルマークが刻印されたと思われる石碑が存在します。都市伝説やミステリースポット好きの方は合わせて見に行くのもいいかもしれません!

仙台城<Information>

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