【岩手県】IGRいわて銀河鉄道とは?路線の特徴から地元で愛される理由まで詳しく解説
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国や地方公共団体と民間が共同で出資・経営する第3セクター方式で設立された鉄道会社は日本各地にありますが、岩手県で親しまれているのが岩手県の盛岡駅から青森県の目時駅までを結ぶIGRいわて銀河鉄道線を運営するIGRいわて銀河鉄道株式会社です。
この記事ではIGRいわて銀河鉄道はどのような路線なのかから地元で愛される理由まで詳しく解説します。
IGRいわて銀河鉄道線とは?
IGRいわて銀河鉄道線は2001年5月25日に設立されたIGRいわて銀河鉄道株式会社によって運営される鉄道路線です。
元々はJR東日本の路線でしたが、東北新幹線の盛岡から八戸までの開業に伴い、並行在来線としてJR東日本から経営分離することになった東北本線盛岡駅~八戸駅までのうち、目時駅より南方の岩手県側を走る路線を指します。
第3セクター方式による鉄道会社は2020年度においては乗客の自然減とコロナ禍の影響で大幅な赤字決算となることが多く、IGRいわて銀河鉄道も赤字決算だったものの2011年度~2016年度までは黒字経営を続けてきたことから、IGRいわて銀河鉄道線は比較的人気の高い路線であることがうかがえます。
参考:日本経済新聞「いわて銀河鉄道、過去最大の最終赤字へ 21年3月期」
IGRいわて銀河鉄道が地元で愛される理由とは?
IGRいわて銀河鉄道が地元で愛される理由を3つご紹介します。
【地元で愛される理由その1】バリアフリー意識が高い
IGRいわて銀河鉄道のホームページでは、全ての駅の構内図を見ることができますが、バリアフリーを意識した設備が整えられているのがわかります。
JR東日本とIGRいわて銀河鉄道の構内図を比較し、どのようなバリアフリー設備があるのか表にまとめてみました。
鉄道会社名 | 構内図 | バリアフリー設備情報 |
IGRいわて銀河鉄道 | 全ての駅をホームページより閲覧可能 | ・車椅子用トイレ・おむつ替え台・オストメイト・乗降用スロープ・筆談器 ・エレベーター |
JR東日本 | ホームページより構内図を閲覧可能だが構内図のない駅あり | ・話せる指定席券売機・車椅子用トイレ・ベビー休憩室・スロープ・エレベーター |
IGRいわて銀河鉄道では全ての駅構内図をホームページに掲載しているため、事前にホームページで乗降する駅のバリアフリー情報を収集しておけばお出かけしやすくなります。
また「IGR地域医療ライン」と「あんしん通院きっぷ」の組み合わせでアテンダントの乗車サポートから病院へ通院する人とその介護者が割引運賃で乗車できるサービスも行っているため、定期通院が必要な人が安心して病院に通うことのできる環境が整えられていると言えるでしょう。
【地元で愛される理由その2】企画きっぷが楽しい
IGRいわて銀河鉄道のホームページで「お得なきっぷ」のタブをクリックすると、電車を使って楽しくおでかけできる割引きっぷがたくさん出てきます。
例えば2021年12月18日~2022年3月27日まで発売されている「奥中山高原スキーきっぷ」は「発駅から奥中山高原駅までの往復運賃」「岩手県北バス乗降自由」「奥中山高原スキー場リフト1日券」「岩手子どもの森ようかいスタンプラリーオリジナル台紙」のセットで大人1名分が最高3,700円です。
また奥中山高原スキー場ではスキー・スノーボード・ウェアのレンタル割引サービスも受けられるため、このきっぷを購入しさえすれば身軽にスキーやスノーボードを楽しむことができるでしょう。
往復乗車券+サービスの割引券+無料食事サービスといった特典が盛りだくさんのきっぷばかりなので、IGRいわて銀河鉄道に乗車するならぜひ一度は目を通しておきましょう。
【地元で愛される理由その3】公式グッズのセンスがよい
IGRいわて銀河鉄道の公式ショップ「ぎんきらショップ」ではIGRいわて銀河鉄道の公式グッズが販売されています。
鉄道会社のグッズというと、お土産として飾っておくものが多く実用性のあるものは少ないとイメージしがちですが、IGRいわて銀河鉄道のグッズは普段使いしやすいものもあり、人気を集めています。
例えば2022年1月現在「人気のアイテム」に掲げられている「星と電車のノート」はゴムバンドとミシン目入りの5mm方眼、クリアポケットなど使いやすい機能で人気の高いロルバーンとのコラボ商品です。
ロイヤルブルーの表紙に「銀河鉄道の夜」でなじみ深い星座の模様が美しく、プチギフトとしても喜ばれるでしょう。
まとめ
IGRいわて銀河鉄道は電車を使ってのお出かけからお土産まで、行き届いたサービスを展開しているため地元の人に愛されていることがわかりました。
ぜひ盛岡に足を運んだ際は、IGRいわて銀河鉄道の電車で観光を楽しんでみてください。