
【青森県】青森のシジミはここが違う!みそ汁以外の楽しみ方をご紹介
目次
シジミといえば「みそ汁」が定番ですが、青森県のシジミはそれだけではもったいないほどの魅力を持っています。特に十三湖や小川原湖で獲れるシジミは全国的にも評価が高く、その味わいの深さに驚く人も多いはず。
この記事では、青森のシジミがおいしい理由や、他県で食べられるシジミとの違いを紹介します。また、シジミの旬やおすすめの食べ方について詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
青森のシジミがおいしい理由は?旬はいつ?

青森のシジミがおいしい理由
青森のシジミが特別においしいと言われるのには、いくつかの理由があります。
まず、青森県のシジミは十三湖と小川原湖で採れるのですが、この二つの湖はどちらも汽水湖です。水質の良い湖で育つため、シジミ本来の旨味がしっかり引き出されるのです。シジミは生息する環境によって味が大きく変わる貝ですが、青森の湖は栄養豊富なため、身がふっくらと育ち、深いコクのある味わいになります。
さらに、青森のシジミは身が大きく、しっかりとした食感があるため、食べ応えも抜群です。一般的にシジミは出汁を取るために使われることが多いですが、青森のシジミはそのまま食べてもおいしいのが特徴です。
シジミの旬は年2回!
シジミの旬は年2回。産卵期にあたる7月~8月の「土用しじみ」と、寒さが厳しくなる1月~2月の「寒しじみ」です。
土用しじみは、産卵期を迎えるので身が大きくなり、うまみが凝縮されているのが特徴。一方、寒しじみは越冬のために湖の底に潜るため採るのが難しくなりますが、その分栄養を蓄えており、身入りも抜群です!
青森のシジミはここが違う
青森のシジミは、ほかの地域のシジミと比べて明確な違いがあります。
まず、青森のシジミは他県のシジミに比べて圧倒的に粒が大きいことで知られています。特に十三湖産のシジミは、一般的なシジミと比べるとひと回り大きく、ふっくらとした身が特徴です。この大きさによって食感が良く、噛むたびにシジミの旨味が口の中に広がります。
次に、青森のシジミからは濃厚な出汁がでるので、みそ汁や潮汁に最適。シジミにはコハク酸やグルタミン酸といった旨味成分が含まれていますが、青森のシジミはこれらの成分が特に多く含まれているため、スープにしたときに深いコクが生まれます。シジミみそ汁が青森で親しまれているのも、この濃厚な出汁が理由です。
青森のシジミがとれる場所

十三湖(五所川原市)
十三湖は、青森県西部に位置する汽水湖(海水と淡水が混ざる湖)です。岩木山から流れる淡水と日本海の海水が混ざり合い、栄養豊富な汽水湖となっています。小川原湖のシジミと比べて風味が強く、しっかりとした肉質のが特徴。十三湖のシジミは、県内はもちろん、全国的にも評価が高く、高級料亭などでも使用されています。
小川原湖(東北町)
青森県東部にある小川原湖は、県内最大の湖です。ここで獲れるシジミは十三湖のシジミとは少し異なり、さっぱりとした上品な味わいが特徴です。粒が大きく、ぷりっとした食感が楽しめるため、食べ応えもあります。
みそ汁だけじゃない!青森流シジミの楽しみ方
シジミ汁

シジミのみそ汁と混同されがちですが、シジミ汁はみそを使わず、シジミの出汁そのものを味わう料理です。透き通ったスープにはシジミの旨味がたっぷり溶け出し、あっさりとしながらも深みのある味わいが楽しめます。塩や醤油で味を整えるだけで十分おいしく、シンプルながらもシジミのポテンシャルを最大限に引き出せる一品です。
シジミバター炒め
バターのコクとシジミの旨味が絶妙に合わさるシンプルな一品。シジミの出汁がバターに溶け込み、コクのある味わいが楽しめます。
シジミは和風のイメージが強いですが、洋風の味付けにもよく合うため、おつまみやご飯のおかずとしても人気。特に、醤油を少し加えて仕上げると風味が引き立ち、より食欲をそそる一品になります。
シジミラーメン

十三湖周辺の飲食店でも提供されるシジミラーメンは、あっさりとした塩ベースのスープにシジミの旨味がしっかり溶け込んだ一杯。透き通ったスープの中に、ぷりっとしたシジミがたっぷり入り、シンプルながらも奥深い味わいを楽しめます。麺と絡めて食べることで、シジミの風味が口いっぱいに広がり、飲んだ後の〆にもぴったりです。
シジミご飯

シジミの出汁で炊き込んだご飯は、ほんのりとした磯の香りと深い旨味が特徴です。醤油や酒で軽く味を整えるだけで、シジミの風味が引き立ち、シンプルながらも満足感のある炊き込みご飯になります。おにぎりにすると、冷めてもおいしく、シジミの旨味がじっくりと味わえるのが魅力です。
まとめ
青森のシジミは、他県と比べて粒が大きく、風味が良いのが特徴です。特に十三湖と小川原湖のシジミは評価が高く、シジミ汁やみそ汁はもちろん、バター炒めやラーメンなど様々な楽しみ方ができます。
また、シジミは夏と冬に旬を迎え、季節によって味わいが変わるため、1年を通して異なる魅力を楽しめるのもポイント。ぜひ一度、青森のシジミを味わってみてください!