味噌

【秋田県】米どころ秋田の「秋田味噌」の歴史と美味しさのヒミツ

秋田と言えば、米どころとして有名ですが、その美味しいお米を使った贅沢とも言われている「秋田味噌」をご存知ですか。「秋田味噌」の歴史をたどりながら、美味しさのヒミツに迫っていきたいと思います。


「秋田味噌」は米麹の割合が高い贅沢さが魅力

「秋田味噌」の特徴は、米みそで辛口な粒みそが特徴となっています。米どころなので、米麹の割合が多いのも特徴の一つです。 

米どころならではの贅沢な味噌と言えます。米麹の甘い香りがして、香りからも米麹の割合が高い魅力の伝わります。

また、もともと辛口な味噌ですが、最近では麹の割合が高くなっていて、少しずつ甘口傾向になっています。味噌の色は山吹色または黄金色と言われ、赤色系や淡色系なども数種類あり、バラエティーに富んでいるのが特徴です。


美味しさのヒミツ!米どころの味噌は美味しい!

また、近年の「秋田味噌」では、「秋田香酵母 ゆらら」を開発!秋田県で初めての味噌用酵母も誕生しています。

そしてこの「秋田味噌」には、「秋田香酵母 ゆらら」以外にも秋田県産大豆や米麹の材料として「あきたこまち」県産麹菌AOK139県産乳酸菌AL-1などが原料になっています。

米どころ秋田を代表する美味しいお米「あきたこまち」で作っている味噌は、他の材料にも秋田県産を多く使って美味しさを詰め込んだ味噌です。秋田自慢の味噌と言えるでしょう。

「秋田味噌」の3つの美味しさ

また、味噌用酵母「秋田香酵母・ゆらら」を使った味噌が「秋田みそ」として登場したことによって、「秋田味噌」の次のような特徴が人気です。

  • ふわっと広がる華やかな香り
  • 飽きのこないさわやかな味
  • 光沢と照りのある色鮮やかさ

つまり香り、味、色の3つが全て美味しい味噌となっています。


「秋田味噌」の美味しさのヒミツを歴史から紐解くと・・・

また、この「秋田味噌」の美味しさのヒミツを歴史から紐解いてみると、秋田県は米どころでもあり、大豆も豊富に生産されていたという歴史があります。これらはどちらも味噌の材料として、麹の原料となる大事なものです。

江戸時代には、こうした米や大豆を収穫して、農家以外にも武家や町屋でも各家庭で味噌づくりが行われていた歴史が秋田県にはあります。

味噌蔵
味噌蔵

明治時代に味噌やしょうゆを生産する企業が多く登場。1910年に小玉合名会社(現在の小玉醸造株式会社)が「秋田味噌」と言ったのが今の「秋田味噌」の始まりです。

秋田県では、1940年頃までは、それぞれの家で作った米や大豆で自家製味噌を作っていたことも多かったのですが、こうして美味しい味噌が登場して市販されるようになっています。


「秋田味噌」を使った秋田の郷土料理が美味しい

いものこ汁

多くの家庭で自家製味噌が作られていたこともあり、秋田県には「秋田味噌」を使った美味しい郷土料理が多くあります。「石焼鍋」や「いものこ汁」「マタギ鍋」などが例です。

特に「石焼鍋(石焼桶鍋)」は、秋田県男鹿地方に伝わっている珍しい郷土料理です。秋田の美味しい魚介類と野菜をたっぷり入れて、味噌ベースのだし汁で煮る料理ですが、特徴は作り方です。

桶鍋に真っ赤になるまで焼いた石を入れる様子
桶鍋に真っ赤になるまで焼いた石を入れる様子

秋田杉の桶鍋で作り、仕上げに焼いた石を入れて沸騰させて調理する豪快鍋が特徴。漁師飯なので、アウトドアなどで作ってみるのもおすすめの郷土料理と言えます。

石焼桶鍋
石焼桶鍋

味噌は最後に入れて、岩ノリを入れたお椀にとって食べ、磯の香りと味噌の香りが食欲をそそる郷土料理です。寒い秋田では、温かい豪快な鍋料理に秋田味噌が欠かせないでしょう。

また、「いものこ汁」も里芋を入れて作るのですが、醤油味で作るだけでなく、秋田味噌でも作られていておすすめです。


米どころの贅沢な秋田味噌で美味しい鍋もおすすめ

米どころ秋田の「秋田味噌」を試したくなったのではないでしょうか。「秋田味噌」の名前の発端にもなった「小玉醸造株式会社」の「ヤマキウ秋田味噌」を試してみるのもおすすめです。

通販で購入も可能ですので、米どころの米麹たっぷりの贅沢な味噌を使って、美味しい鍋料理を作ってみるのもいいでしょう。


小玉醸造株式会社<Information>

  • 名  称:小玉醸造株式会社
  • 住  所:秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34-1
  • 電話番号: 018-877-2100
  • 公式URL:https://www.kodamajozo.co.jp/

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