【山形県米沢】醤油が決めて!郷土料理の縁の下の力持ち「うまいたれ」って?
目次
山形県南部、米沢市で代々愛されてきた醤油があります。
その名も「うまいたれ」です。米沢市民ならだれでも知っていて、各家庭に一本は必ずのように常備していると聞きます。
市民から愛され、さらには離れて暮らすふるさとの味として、県外からのお取り寄せも多い「うまいたれ」とはどのような「たれ」?なのかご紹介していこうと思います。
「うまいたれ」を使った代表的な郷土料理も合わせてご紹介します。
醤油?いいえ、「うまいたれ」です
「うまいたれ」とは本ガツオの旨味をたっぷりと使い独自の製法で出来上がった『万能調味料』となっています。
醤油としてはもちろん、めんつゆ、たれ、卵かけご飯など様々な食事に合います。
しかも塩分濃度は一般的な醤油が約17%に対し「うまいたれ」は12.5%と、万能な上に健康も考慮できる最高のたれになっています。
「うまいたれ」を使用した山形のソウルフード「玉こんにゃく」
「玉こんにゃく」は「玉こん」の愛称で親しまれている山形県民のソウルフード。
観光地や花見、イベント、お祭りなどで串に刺した状態で販売されており、だし醤油がしみ込んだこんにゃくに辛子をつけていただく山形の郷土料理です。
「うまいたれ」を使用した「玉こんにゃく」はその名の通り、旨味がタップリと入っているので、これ一本で家庭で簡単に調理することができます。
ちなみにレシピはいたって簡単!
- 玉こんにゃくをサッと水で洗う
- 何も入れていない鍋に玉こんにゃくを入れカライリする。表面が完全に乾くまで。
- 「うまいたれ」を玉こんにゃくが半分超えぐらいまで入れて煮る(イカゲソを入れるとより一層旨味が増します)
- 転がすように混ぜながら煮続ける(こんにゃくから水分が出るので丁度良い濃さになる)
- 味のしみ具合を確かめて火からおろす
色々な調味料を使わずにできる「うまいたれ」は大変重宝しますよね!
他にも煮魚、根菜などの煮物、麺や天ぷらのつゆなど、なんでもござれ!と大変便利な『万能調味料』なのです。
一家に一本は常備して置くというほど、味の決め手!と言っても過言ではないようですね。
バランスの良い味となっている「うまいたれ」は卵かけご飯にもバッチリ合います!
炊き立てご飯に新鮮卵、万能調味料の「うまいたれ」。食が進むこと間違いなさそうです。
米沢では大定番!うまいたれを使用した山形名物「芋煮」
山形を代表する秋の風物詩と言えば「芋煮会」、河原で親しい仲間や会社の同僚、子供会などの交流会で大きな鍋を囲み皆でワイワイと食べる芋煮は格別に美味しいものです。
米沢市内のスーパーなどでは「芋煮会セット」と称してカットした具材と里芋、牛肉と並んで調味料として「うまいたれ」も並んでいます。
芋煮は山形県全域で親しまれていますが、すべてが「うまいたれ」というわけではなく、それぞれの地域に根差した調理の仕方や調味料を使用しています。
しかし、米沢市では万能調味料である「うまいたれ」を使うのが定番です。
「うまいたれ」生みの親『平山孫兵衛商店』とは?
「うまいたれ」を製造販売しているのは創業明治9年の『平山孫兵衛商店』です。
江戸時代には上杉藩御用刀研師だったそうで明治になり醤油、味噌の醸造業を行い現在に至っています。
「うまいたれ」だけじゃない『平山孫兵衛商店』
「うまいたれ」の人気はダントツで、ネット通販でも売り上げは上昇とのこと。
しかし、平山孫兵衛商店が製造・販売する醤油もこだわりの製法により旨味の強い醤油に仕上がっているようで、根強い人気を得ています。
INFORMATION
- 名称 : 平山孫兵衛商店
- 住所 : 〒992-0031 山形県米沢市大町2丁目2−22
- 電話番号 : 0238ー24ー2222
- 公式ホームページ : 平山孫兵衛商店WEBサイト
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「うまいたれ」を使ったおかきにも注目!
代表商品に「うまいたれ」を持つ『平山孫兵衛商店』では、醤油以外にも味噌も人気があります。
しかも、醤油や味噌を使ったつくだ煮、漬物も多種販売しています。
さらに最近では、「うまいたれ」を味付けに使った揚げ煎餅もスーパーなどで販売しています。
煎餅にして販売することで、若い人たちからの支持拡大にも役立ちそうですね!
まとめ
全国それぞれ、その地方で愛され続けている食材、郷土料理があります。
山形県内でも地方それぞれに住民から愛用されている調味料があります。
郷土料理として全国に知られている「玉こんにゃく」「芋煮」などの調理に欠かせないと言っていいほど、味の決め手になる「うまいたれ」は米沢を代表する万能調味料です。