【宮城県大崎市】県北の中核都市・大崎市の古川駅周辺は「せんべろ酒場」の宝庫!

宮城県北部の中核都市である大崎市は平成の大合併によって誕生しました。

鹿島台から鳴子(なるこ)まで、東西に長い大崎市の中心的存在となっているのは、東北新幹線・東北本線・陸羽東線の古川駅があり、東北自動車道や国道4号線が通る旧古川市です。

しかし近年、古川駅の周辺はそれまでの商業施設が撤退するなどして人流が減り、駅前商店街にはシャッターを閉めた店舗が目立つようになっています。

しかしそれでも、東京の下町にみられるような風情ある「せんべろ酒場」が各所で頑張っていて、地元住民だけでなく、駅周辺に多いビジネスホテルの宿泊客が「せんべろ」を楽しんでいます。


「せんべろ」の定義とは?

そもそもは「千円でべろべろに酔える」酒場を指した言葉でしたが、今は「千円でつまみとお酒が2杯~3杯飲める」酒場との意味合いが強くなっています。

この記事では、「せんべろ」酒場として認定する目安を、次のように定義しました。

  • お酒2杯(酒種と量はフリー)と、お通しとは別につまみ1品を注文して1,000円以内で呑める
  • 「せんべろセット」などの1,000円以内のセット料金が設定されている
  • 「せんべろ」できるファミリーレストランなどは対象外とする

なお、1,500円以内のセットなども「高めのせんべろ」としてご紹介しておりますが、その辺についてはご容赦いただければ幸いです。

なお、記事中の価格はとくに記載がなければ税込価格で、2023年9月末時点のものです。


やきとりセンター 古川駅前店

関東を中心に全国展開している焼き鳥店チェーンで、東北ではここ古川駅前のほかに岩手県の一関駅前と秋田県の秋田駅前に出店しています。

古川駅正面口から徒歩6分ほどの「とりきくのれん横丁」にあり、国産の鶏肉が使われ特製タレが美味しいと評判の焼き鳥はほかにつくね串など種類が豊富で、1本176円からの価格設定です。

串揚げも209円から各種あるほか、豊富なおつまみ類も枝豆やどんぐり(うずらの煮卵)などが319円からと低価格で用意されています。

そしてドリンクは、生ビール中ジョッキが319円と格安で、ホッピーセット(429円)の中をおかわり(209円)すると、客が「ストップ!」というまで焼酎が注がれ「せんべろべろ」を楽しめます。

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炭火やきとり 楽屋

炭火やきとり 楽屋 公式サイトより

こちらも古川駅正面口から徒歩7分ほどの「とりきくのれん横丁」にある、ご夫婦で切り盛りしている焼き鳥店です。

焼き鳥は1本143円から鶏のいろいろな部位を味わえ、料理は500円前後のものが多く、その日の仕入れによって、石巻港直送の新鮮な魚介のお刺身をリーズナブルに提供してもらえます。

炭火やきとり 楽屋 公式サイトより

ドリンクメニューはサワー類が495円、生ビール中ジョッキや宮城の地酒各種(純米大吟醸も含む)が638円で、地元の地酒は季節によって新酒などが入荷していることがあります。

お通しがないので「せんべろ」として楽しむことができます。

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大釜もつ煮 五右衛門 古川駅前店

大釜もつ煮 五右衛門 古川駅前店 公式サイトより

古川駅北側の国道108号線「古川市駅前大通り」交差点ちかくにある「せんべろ酒場」では、大釜で煮込んだ新鮮な豚ホルモンたっぷりの「モツ煮」と、秘伝のタレで焼かれた「焼きとん」が自慢です。

大釜もつ煮 五右衛門 古川駅前店 公式サイトより

焼きとんには定番の部位のほかに、「きくあぶら」という小腸周りの脂を焼いた「大とろホルモン」や、フワフワと柔らかい「ふわ(肺)」などの珍しい部位を味わえます。

ドリンクは、モツ煮や焼きとんに良く合う生ビールとサワーにホッピーが500円台で、ホッピーの中にはキンミヤ焼酎をキンキンに凍らせた「シャリキン(319円)」がおススメです。

大釜もつ煮 五右衛門 古川駅前店 公式サイトより

日時限定で「ハッピーアワー」などのイベントが開催されますが、その際にはハイボールやチューハイが50円(メガで100円)という破格で提供されたりします。

お出かけ前には必ず、お店の公式サイトをチェックしておきましょう。

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串カツ酒場 なにわ屋本舗

「うまい!やすい!おもろい!」がキャッチフレーズの大阪出身のご主人が切り盛りするこのお店は、本場大阪では正統派の「ソース二度漬け禁止」の串カツ店です。

古川駅の正面口を出て、七十七銀行を右手に見ながらアーチをくぐって5分ほど歩いた2つ目の信号の右角にあります。

串カツ酒場 なにわ屋本舗 公式Facebookより

串カツメニューは肉や魚介や野菜などの種類が豊富で、110円からとリーズナブルでお任せ5本盛り合わせでも550円と、「せんべろ」のあてには十分です。

また一品料理も鶏唐揚げが385円、揚げ餃子が330円とこれまたお安く、大阪出身のご主人が焼くたこ焼き440円もおススメで、たこ焼き機を借りて自分で焼くこともできますよ。

そして、シメに各種インスタントラーメンが220円で用意されているのも嬉しいサービスです。

ドリンクは生ビールやカクテル類が495円で、サワーと日本酒1合が385円と嬉しい「せんべろ」価格です。

さらにおトクなコースがあって、串カツ6本とドリンク1杯の「ちょいと一杯コース(1,000円)」と、串カツ10本とドリンク1杯の「串カツガッツリ堪能コース(1,700円)」もおススメです。

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まとめ

古川市は新幹線が停車することから、かつては県北地域のハブとして栄えた中枢都市でしたが、近年は郊外型大型店の進出やその周辺の宅地化が進み、古川駅周辺の商店街は衰退しつつありました。

しかし今年、市内七日町に大崎市役所新庁舎が完成して周辺の再開発が進むなどして、古川駅から西の市役所までの街中が活気を取り戻そうとしています。

この地域に「せんべろ酒場」が集まっているのも、そんな人流の変化が関係しているのかもしれません。


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