【青森県八戸市】横丁文化が栄える八戸のおススメ「せんべろ酒場」!

八戸市は青森県の太平洋側にある人口約21万6千人の中核市ですが、古くからの漁港として栄え漁師たち向けの飲食店が多くあったことから、人口の割に繁華街がにぎやかと言われています。

東北新幹線が停車する中核市なのですが、新幹線の八戸駅は市街地から遠く、中心繁華街の三日町周辺は在来線の本八戸駅が最寄り駅です。

八戸の繁華街には小さな飲食店が集まる8つの横丁があって、130軒ほどの飲食店が軒を連ね、その中には「せんべろ」を楽しめるお店もあります。


「せんべろ」の定義とは?

浅草ホッピー通り

そもそもは「千円でべろべろに酔える」酒場を指した言葉でしたが、今は「千円でつまみとお酒が2杯~3杯飲める」酒場との意味合いが強くなっています。

この記事では、「せんべろ」酒場として認定する目安を、次のように定義しました。

  • お酒2杯(酒種と量はフリー)と、お通しとは別につまみ1品を注文して1,000円以内で呑める
  • 「せんべろセット」などの1,000円以内のセット料金が設定されている
  • 「せんべろ」できるファミリーレストランなどは対象外とする

なお、1,500円以内のセットなども「高めのせんべろ」としてご紹介しておりますが、その辺についてはご容赦いただければ幸いです。

なお、記事中に記載されている価格はとくに記載がなければ税込で、2023年9月末時点のものです。


せんべろ酒場 やまじゅう

「せんべろ酒場」と名付けられている「やまじゅう」は、横丁の飲食店ではありませんが、チャージ(お通し)の設定が無い正統派せんべろ酒場です。

八戸を代表する昼呑み可の「せんべろ酒場」として、地元八戸の老若男女が集いにぎわいを見せています。

「せんべろ」を主張しているこの酒場ではドリンクは生ビール・カクテル・焼酎や地酒の純米酒など363円以下で提供しています。

人気ドリンクの超高級レモンサワーは418円ですが、凍らせた塩レモン1個を使う「カチコチ塩凍れ(しばれ)レモンサワー」のほかハチミツ・カルピス・ライムなど4種類です。

この超高級レモンサワーはホッピーのように、330円で中のサワーだけをおかわりできるシステムです。

おつまみは33円の田楽(豆腐・こんにゃく)からあり、串焼き・串揚げは肉も海鮮も野菜も1本165円で、魚介の刺身や牛すき焼きなどちょっと贅沢なものも500円以下で味わえます。


お得感たっぷりで人気の「せんべろセット」

1,100円のこのセットには、次の3つのコースが用意されています。

  • やまじゅうコース:ドリンク2杯(超高級レモンサワー除く)とおつまみ4品
  • 超せんべろコース:ドリンク3杯(超高級レモンサワー除く)とおつまみ2品
  • 超高級レモンサワーコース:超高級レモンサワー1杯(おかわりサワー2杯)とおつまみ2品

おつまみはイカ塩辛や冷奴など単価132円のAグループと、ポテトサラダやアジフライなどの単価198円のBグループから1品ずつ(やまじゅうコースは2品ずつ)選べるシステムです。

それぞれ単品で注文するより300円~420円もお得なのでおススメです。

せんべろ酒場 やまじゅう<Information>

  • 店舗名:せんべろ酒場 やまじゅう
  • 所在地:青森県八戸市十六日町20-2
  • 電話番号:0178-38-5331
  • 営業時間:月~ 日 11:30~23:00
  • 定休日:なし
  • グルメサイト

Google Maps


八戸独特の横丁文化とは?

八戸横丁連合協議会 公式サイトより

三日町周辺には、終戦直後からの7つの横丁と、2002年の東北新幹線八戸駅開業時に誕生した「みろく横丁」の異なる雰囲気をもつ新旧8つの横丁があります。

およそ130店の飲食店は、八戸の郷土料理が味わえる居酒屋や小料理屋に、洋風のビストロ、老舗のバーやスナック、エスニック料理店など、個性あふれる店揃いです。

それぞれ店舗は小さく、カウンターで店主や居合わせた客との会話を楽しみ、人情に触れながらお酒を楽しむのが横丁文化です。

横丁はどのように生まれて今の形になったのか?

みろく横丁 公式Facebookより

終戦後に戦地からの引揚者などが市場を開いたことがきっかけとなり、やがてそこが繁華街となり飲み屋街が形成されて横丁と呼ばれます。

昔はもっと多くの横丁があったのが2000年ごろには7つしか残らなかったものの、八戸の文化として根付いていました。

2002年の東北新幹線八戸延伸をきっかけに、観光資源として横丁文化をアピールするため「みろく横丁」が新設され人気を呼びます。

しかし、そのため古い7横丁では客足が途絶え店が減少してしまい、その窮状を打開しようと「八戸横丁連合協議会」が発足され、市役所と共に対策に奔走しました。

やがて観光客は古い横丁に関心を示すことがわかり、それぞれの歴史や雰囲気を個性として活かすことで、現在の横丁文化が産まれたのでした。

それぞれ雰囲気の違う8つの横丁

8横丁それぞれがもつ独特の雰囲気を簡単にご紹介します。

  • たぬき小路:1945年創設のレトロな横丁は寅さんのロケ地、名前は札幌の狸小路にあやかった
  • 口一丁(ろーちょう)れんさ街:江戸時代に牢屋があったのが由来、人通り多く明るく開放的
  • 長横町れんさ街:鎖でつながれたようにお店が並び、バラエティに富む店揃えが特徴
  • ハーモニカ横町:ハーモニカのようにお店が並び、エスニック料理店など多国籍な雰囲気
  • 五番街:映画「五番街の出来事」から名付けられ、大人の隠れ家的なお店が多い
  • 花小路:中心街再開発によって誕生、日中は野菜・果実・総菜の花横市場が開催される
  • みろく横丁:新幹線八戸開業時に新設された26店舗のきれいで新しい屋台村
  • 八戸昭和通り:通りの道幅が広く明るい昭和の雰囲気を味わえる飲食街

横丁の楽しみ方とは?

みろく横丁 公式Facebookより

実は、横丁にはこの記事で定義している「せんべろ」飲みを提供するお店は少ないのですが、「せんべろ」につながる「安く楽しめる」イメージがある横丁文化を見過ごす訳には参りません。

そこで、横丁での楽しみ方として「せんべろはしご酒」をおススメします。

これは八戸横丁連合協議会が年に2回主催している「飲みだおれラリー」を参考にしたもので、1ドリンク&料理1品を注文することを「せんべろ」として、はしご酒を楽しむ呑み方です。

「飲みだおれラリー」は5軒まわって2,000円ですが、「せんべろはしご酒」では予算を決めて何軒はしごできるか挑戦してみてはいかがでしょうか。

八戸横丁連合協議会<Information>


まとめ

八戸と聞いて思い浮かぶのは、イカやサバなどの新鮮な魚介類という方は多いと思います。

市内の繁華街にはそこそこのお値段で海鮮料理を味わえる、寿司店や小料理店がたくさんありますが、その一方で、横丁ではそれらをせんべろ料金で楽しめるお店もあります。

また、数は少ないですがここでご紹介した「やまじゅう」のように、「せんべろ酒場」を名乗るお店もあり、今後は横丁でもそのようなお店が増えて行くのではないかと予想されています。


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