【青森県】2025年のお正月、青森県で初詣におすすめの人気の寺社をご紹介!

2025年のお正月におすすめしたい青森県内の初詣先として、青森市と八戸市からはそれぞれの地域で定番と言われている2つの神社をご紹介します。

また弘前市とその周辺の地域には初詣にまつわる「一代様」いう津軽地方独特の風習があり、そのユニークな風習とそれにつながる市内や周辺地域の神社や寺をご紹介します。


善知鳥神社(青森市)

雪のない年末の善知鳥神社

善知鳥」と書いて「うとう」と読むこの神社は、この地を治めていた善知鳥中納言安方(うとうちゅうなごんやすかた)が建立したと伝えられています。

807年(大同2年)に坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)の再建によって「青森総鎮守」となり、青森市はこの神社を礎として発展しました。

境内にある龍神水 出典:青森県観光情報サイト「Amazing AOMORI」

長い歴史をもち青森市内の繁華街近くありながら深い緑に囲まれ、境内には「龍神水」と呼ばれる涌水や池があり、神秘的な雰囲気に満ちたパワースポットです。

善知鳥神社のご祭神とご利益

天照坐皇大御神(あまてらすすめおおかみ)が、須佐之男命(すさのお)の持つ剣を譲り受けて生んだとされる「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」がご祭神です。

  • 多紀理毘売命:たきりひめ(たぎりひめ)
  • 市寸島比売命:いちきしまひめ(さよりひめ)
  • 多岐都比売命:たきつひめ

ご利益には家内安全・交通安全・漁業守護・ 商売繁盛・国家鎮護・方位除けなどがありますが、地元では古くから「海の神」「航海安全の神」として崇拝されています。

善知鳥神社の初詣情報

初詣は終日お参りできますが、元旦0時には毎年かなりの混雑が予想されます。

また、正月三が日は11時から15時ごろまで毎日混雑するので、時間に余裕があれば初詣はその前後の時間帯にずらしてお参りするのがおすすめです。

またおみくじやお守りは、1月1日は0時から19時、2日は8時30分から18時30分、3日は8時30分から18時の間に授与されるので、ご注意ください。

善知鳥神社<Information>

  • 施設名称:善知鳥神社
  • 所在地:青森県青森市安方2丁目7-18
  • 電話番号:017-722-4843
  • 授与所受付時間:8:30~17:00
  • 祈祷受付時間:9:00~16:00
  • URL:善知鳥神社 公式サイト

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櫛引八幡宮(八戸市)

櫛引八幡宮の大鳥居 出典:青森県観光情報サイト「Amazing AOMORI」

櫛引(くしひき)八幡宮は、奥州南部氏の始祖・南部光行(なんぶみつゆき)によって、南部氏発祥の甲斐国南部庄(山梨県南部町)から遷座されました。

鎌倉時代から南部家の総鎮守として崇拝されていて、境内には樹齢数百年を数える杉のご神木などの老巨木が立ちならび、荘厳な雰囲気に心が落ち着きます。

本殿などの建造物や収蔵品には国宝や重要文化財が多く、八戸周辺で最も強い力を感じると評判の神社で、お正月から勢いを付けたい人におすすめのパワースポットです。

櫛引八幡宮のご祭神とご利益

本殿 出典:Wikipedia(ファイル名:Kushihiki Hachiman-gu.jpg、 撮影者:掬茶)

主祭神は八幡大神(はちまんおおかみ)ですが、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と天津児屋根神(あまつこやねかみ)も祀られています。

八幡大神は源平の時代から武運の神として武士の崇敬を集め、神仏習合によって「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」とも呼ばれています。

また八幡大神は「誉田別命(ほんだわけのみこと)」とも呼ばれ、応神天皇と同一であるとも言われていますが、そのご利益はあらたかで勝負運・商売繁盛・縁結びなどです。

櫛引八幡宮の初詣情報

国宝館の赤糸威鎧(あかいとおどしよろい)などの2つの国宝や重要文化財を鑑賞するほか、境内の社殿など歴史ある建築物を眺めながら散策してはいかがでしょうか。

なお国宝館は年末年始もお休みはなく、9時から17時まで見学できます(入館は有料です)。

なお、初詣は24時間お参りができますが、元旦の0時前後は大混雑することが予想されています。

混雑はお守り授与が開始される1時からの時間帯が一番ひどく、元旦なら4時から9時ごろは人が少なく、2日と3日は早朝か夕方であればゆっくりお参りできるでしょう。

また、境内のトイレは正門付近1ヶ所しかないので、お参り前に近くのコンビニなどでトイレを済ませておくことをおすすめします。

櫛引八幡宮<Information>

  • 施設名称:櫛引八幡宮
  • 所在地:青森県八戸市八幡八幡丁3
  • 電話番号:0178-27-3053
  • 授与所受付時間:8:30~17:30
  • 祈祷受付時間:8:30~17:30(正月三が日は時間が異なる)
  • 国宝館 開館時間:9:00~17:00(有料、年中無休)
  • URL:櫛引八幡宮 公式サイト

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弘前地域に伝わる独特の初詣「津軽の一代様」

子年の一代様、千手観世音菩薩を祀る多賀神社の鳥居 出典:青森県観光情報サイト「Amazing AOMORI」

自分の生まれた年の干支(えと)の守り本尊を「一代様」と呼び、人生の節目などにはそのご本尊を祀っている寺社を必ずお参りするという、津軽地方独特の風習です。

現在は、大晦日に除夜の鐘が鳴り始めると、弘前市内や近隣にある家族それぞれの一代様を廻ってお参りする初詣が、新しい風習として定着しつつあります。

干支の守り本尊とは?

丑年と寅年の一代様、虚空蔵菩薩の求聞寺 出典:青森県観光情報サイト「Amazing AOMORI」

2つの干支に8つの方角に十二支をあてはめたため、北東(丑寅)・南東(辰巳)・南西(未申)・北西(戌亥)の各方角には2つの干支があてられています。

卯年の一代様、金剛山最勝院 出典:弘前観光コンベンション協会 公式サイト

密教(真言宗など)の思想ではそれぞれの干支を守護する守り本尊が決められていて、弘前市周辺にあるそれぞれの守り本尊が祀られている寺社が初詣先です。

  • 子年(千手観世音菩薩・北):多賀神社(たがじんじゃ)
  • 丑年と寅年(虚空蔵菩薩・北東):求聞寺(ぐもんじ))
  • 卯年その一(文殊菩薩・東):金剛山最勝院(こんごうさんさいしょういん)
  • 卯年その二(文殊菩薩・東):天満宮(てんまんぐう・弘前市西茂森)
  • 卯年その三(文殊菩薩・東):兼平天満宮(かねひらてんまんぐう・弘前市兼平)
  • 卯年その四(文殊菩薩・東):赤倉山金剛寺(あかくらさんこんごうじ・平川市)
  • 辰年・巳年(普賢菩薩・南東):愛宕山橋雲寺(あたごやまきょううんじ・弘前市愛宕山)
  • 午年(勢至菩薩・南):白山姫神社(しらやまひめじんじゃ・黒石市)
  • 未年・申年(大日如来・南西):大円寺(だいえんいじ・大鰐町)
  • 酉年(不動明王・西):古懸山國上寺(こがけさんこくじょうじ)・平川市)
  • 戌年・亥年(八幡大菩薩または阿弥陀如来・北西):弘前八幡宮(ひろさきはちまんぐう)

「津軽の一代様」が勢ぞろいした神宮寺(平川市)

津軽の一代様」として弘前市周辺のたくさんの寺社をご紹介しましたが、実はお隣の平川市に、全ての干支の一代様をお参りできる神宮寺というお寺があります。

本堂内に8体の守り本尊が全て安置されており、友だち同士や家族など大人数で「一代様」参りをする際には便利です。

神宮寺<Information>

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まとめ

この記事では青森県での初詣におすすめの神社やお寺の中から、ざっくり3つの地域ごとにピックアップしてご紹介しました。

定番中の定番ともいえる地域のパワースポットとしても有名な大きな神社や、干支の守り本尊など、2025年の安泰と幸福を願ってお参りしてはいかがでしょうか。

なお、「一代様」という風習は津軽地方独特のものですが、自分の住んでいる地域の「一代様」を探してお参りすると大きなご利益を授かれるかもしれません。

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