【山形県】2025年のお正月、山形県で初詣におすすめの人気の寺社をご紹介!
目次
山形県の初詣といえば、山形市内では山形護国神社や立石寺、米沢なら上杉神社、高畠の亀岡文殊堂や南陽の熊野大社など、県内各地にたくさんの参拝者が訪れる寺社仏閣があります。
この記事では2025年におすすめの初詣先として、2025年の干支である蛇にかかわりが深く、個性的な3つの神社をご紹介します。
出羽三山神社(鶴岡市)
山形県の中央にある出羽三山は古くから東北を代表する霊場として知られ、三山を巡る修験道における東北随一の聖地として信仰されてきました。
三山はそれぞれが神と崇められ、月山(がっさん)が過去(死後の安楽を祈る)、羽黒山が現在(現世の幸せを祈る)、湯殿山が未来(生まれ変わりを祈る)を司る神とされています。
しかし、冬は豪雪で月山や湯殿山は閉山となるため、冬季も参拝できる羽黒山山頂に三神が鎮座するとされる出羽神社(いではじんじゃ)三神合祭殿が創建されました。
この出羽三山神社三神合祭殿を参拝すれば三山をお参りしたことになるとされているので、初詣におすすめしたいパワースポットです。
出羽三山神社三神合祭殿のご祭神とご利益
三山それぞれのご祭神は次の通りです。
- 月山(月山神社):月読命(つくよみ)
- 羽黒山(出羽神社):伊氐波神(いではのかみ)・稲倉魂命(うかのみたま)
- 湯殿山(湯殿山神社):大山祇神(おおやまつみのかみ)・大己貴命(おおあなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)
これらの神様によって「五穀豊穣」・「商売繁盛」・「大漁満足」・「無病息災」・「家内安全」・「縁結び」・「安産子育て」・「万民快楽(けらく)」など様々なご利益を授けてもらえます。
なお、出羽神社のご祭神の一人、稲倉魂命は宇迦能御玉神ともされる稲荷大明神、お稲荷様です。
この稲倉魂命は頭に白蛇を乗せた姿をしていることがあり、諏訪神社でご紹介した「龍蛇信仰」にも深く関わる神様で、やはり巳年にご縁がある神様と言えるでしょう。
出羽三山神社三神合祭殿の初詣情報
本殿参拝は12月31日から1月1日は17時頃まで、2日は6時30分~17時、3日以降は8時30分~17時までで、お守り等の授与は9時~16時30分までの予定です。
福を招く羽黒山の火祭り、松例祭が大晦日から元旦にかけて行われ、その後元旦の3時から歳旦祭(さいたんさい)が、1月3日10時からは元始祭(げんしさい)が執り行われます。
出羽三山神社三神合祭殿<Information>
- 施設名称:出羽三山神社三神合祭殿
- 所在地:山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山7番地
- 電話番号:0235-62-2355
- 授与所、朱印所受付時間:8:30~16:30頃まで
- 御祈祷受付:8:30~15:45頃まで
- URL:出羽三山神社 公式サイト
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豊龍神社(朝日町)
山形県の真ん中に位置するこの神社の歴史は古く、844年(承和11年)に京都比叡山延暦寺の僧・安慧が朝日町に講話に来た際、夢に現れた龍神を鎮祭し社殿を建立したとされています。
この地方では珍しい龍神をご祭神としているだけでなく、神社に代々伝わる御神刀で厄や災い、病気、悪縁などを断ち切るという「厄斬祈祷」が執り行われていることも個性的です。
また、境内には山形県指定の天然記念物とされている大杉があり、直径7.5メートルのこの大杉は暴風雨や落雷に負けずに千年以上もの間、白蛇が棲むご神木として神社を守っています。
朝日町は山形市内からも近く、蛇とは切っても切り離せない関係とされる龍を祀る豊龍神社で、巳年の2025年の多幸をお願いしてはいかがでしょう。
豊龍神社のご祭神とご利益
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)は海神の娘とされ、龍神として神格化された神様で、「龍神さま」として親しまれています。
1200年の長きにわたり人々に、「五穀豊穣」・「安産」・「子授け」・「子孫繁栄」・「縁結び」・「恋愛成就」・「海上安全」などのご利益を授けてきた神様です。
また、地元の朝日町在住の日本画家、山口裕子氏とのコラボによる「アート御朱印」が人気で、2025年は大杉に棲むとされる白蛇がモチーフにされており、大きな幸福が訪れるとされています。
豊龍神社の初詣事情
ご朱印やお守りなどの授与品やご祈祷は9時から16時まで受けつけてもらえますが、年末年始の受付時間などについては、お出かけの前に神社の公式サイトで確認をお願いします。
また、神社には無料の駐車場があります。
豊龍神社<Information>
- 施設名称:豊龍神社
- 所在地:山形県西村山郡朝日町宮宿1203-1
- 電話番号:0237-67-2236
- 授与所受付時間:9:00~16:00
- 御祈祷受付:9:00~16:00
- URL:豊龍神社 公式サイト
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諏訪神社(山形市)
長野県諏訪湖にある諏訪大社を総本社とする諏訪神社は全国に約25,000社あるとされ、そのうちの一つ、今年鎮座550年を迎える諏訪神社は山形市内最古とされる神社です。
1474年(文明6年)にこの地方が日照りで苦しんでいたところ、城主の夢にお告げがあり、その通りに諏訪神社を建てて雨乞いをしたら雨が降ったと伝わっています。
雨が降った後、最初に収穫された農作物が茄子だったと伝えられていることから、諏訪神社の例大祭では参拝者が茄子を5個お供えし、2本を持ち帰って食べる事で神様のご加護があるとされています。
諏訪神社のご祭神とご利益
主祭神は神話の「国譲り(くにゆずり)」で知られる建御名方神(たけみなかたのかみ)で、その親神とされる大国主神(おおくにぬしのかみ)と兄の事代神(ことしろぬしのかみ)です。
農業・商業・工業の守護神であるほか、「延命厄除」・「必勝祈願」・「武運長久」のご利益があるとされています。
建御名方神を龍や蛇とみなす「龍蛇信仰」により、この神様が龍や蛇として登場する伝承や民話が数多く残されているために、巳年の2025年には大きなご利益が期待されています。
また、諏訪神社境内には山形七福神の一つとされる福禄寿稲荷神社と、普賢菩薩をご神体とする普賢神社があり、普賢菩薩は辰年と巳年の守護本尊として知られています。
これらのことから「龍蛇信仰」や「守護本尊」のパワーが期待できる諏訪神社は、2025年の初詣先としておすすめです。
諏訪神社の初詣情報
お正月3が日に山形駅と山形市内の4神社を循環するバスが運行されます。
駐車場の混雑を避けたい人や、降雪が多い雪道の運転が心配な人におすすめです。
朝9時から45分おきに出発して、豐烈神社、里之宮湯殿山神社、山形県護国神社、そして諏訪神社を巡って山形駅に戻るルートで、1回の乗降につき100円(中学生以下無料)です。
諏訪神社<Information>
- 施設名称:諏訪神社
- 所在地:山形県山形市諏訪町1丁目1-55
- 電話番号:023-622-6358
- 授与所受付時間:9:00~17:00
- 御祈祷受付:9:00~17:00
- URL:諏訪神社 公式サイト
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まとめ
この記事では山形県のおススメ初詣先として、3つのユニークな神社をご紹介しましたが、これらのほかにも巳年にかかわりが深い神社仏閣があります。
定番として有名な神社やお寺への初詣も良いですが、ご近所にあるそれらのご由緒やご利益などを調べてみると、意外な発見があるかもしれません。