
百鹿大群舞フォトレポート(2025.04.26:日高火防祭)【岩手県奥州市】
百鹿大群舞とは?
「百鹿大群舞(ひゃくしかだいぐんぶ)」は、藩政時代の伊達藩、南部藩域を中心に伝わる民俗芸能「鹿踊(ししおどり)」の一大演舞で、1985年のJR東北新幹線水沢江刺駅の開業を記念して、旧江刺市域内の鹿踊団体が流派を超えて一堂に会す大演舞として始まりました。
約100人の踊り手が一斉に舞う壮観な演舞は高く評価され、2022年度には地域伝統芸能活用センターの「地域伝統芸能大賞活用賞」を受賞しています。
一般に「太鼓踊系」と呼ばれる江刺の鹿踊の踊り手たちは、鹿の角を模した頭飾りを装着し、腰に太鼓をつけて自ら打ち鳴らしながら舞います。背中に立てる長い「ささら」を揺らし、要所要所で鹿を思わせる仕草を織り交ぜながら踊る姿は、かわいらしさを感じさせつつも勇壮で、観客を魅了します。
百鹿大群舞の運営団体「奥州市江刺鹿踊保存会」は今年で創立40周年
多くの団体、人員の動員を要する百鹿大群舞は、基本的に江刺地域内でしか披露されず、毎年5月の「江刺甚句(えさしじんく)まつり」と毎年8月の「みちのく盂蘭盆(うらぼん)まつり」でしか見ることができませんでした。

しかし今回、百鹿大群舞の運営団体「奥州市江刺鹿踊保存会」が1985年の創立から40周年を迎えたことを記念して、水沢地域の祭りである「日高火防祭(ひたかひぶせまつり)」で披露されることになりました。
ちなみに今年は2025年(令和7年)3月末を持って閉館した江刺体育文化会館(ささらホール)の閉館事業のフィナーレでも例外的に披露されています。
日高火防祭の百鹿大群舞フォトレポート
百鹿大群舞の大迫力は実際に現地で見てもらうのが一番なんですが、できる限り雰囲気が伝わるようたくさんの写真を掲載してみます。現地の興奮が少しでも伝わればうれしいです!



















