【山形県高畠町】受験生の聖地!東北随一の知恵の菩薩様「亀岡文殊」
山形県東置賜郡高畠町にある「亀岡文殊堂」は、受験合格祈願に願望達成や商売繁盛など、「知恵」を必要とする様々な事柄に御利益があると言われています。
今回はそんな、毎年受験シーズンには沢山の学生が殺到するという亀岡文殊堂の記事です!
亀岡文殊堂とは?
「亀岡文殊堂(かめおかもんじゅどう)」は、山形県東置賜郡高畠町亀岡にある真言宗智山派の寺院「大聖寺(だいしょうじ)」に属する文殊菩薩を祀ったお堂の事を指します。別当寺院である大聖寺の本尊は大日如来ですが、文殊堂があまりに有名なため寺院の通称として「亀岡文殊」と呼ばれることが多いようです。
807年に法相宗(ほっそうしゅう)の僧、徳一(とくいつ)上人が中国の五台山より伝来し、伊勢国神路山に安置されていた文殊菩薩を勅命によりこの地に移したのがはじまりといわれ、当時は文殊寺と号していたそうです。
戦国時代、伊達政宗がこの地から岩出山へ移る際に、共に移る資福寺の古鐘を納めたり、時代を経て上杉領となった折には、直江兼続主催の奉納詩歌会が行われるなど、時の為政者の崇敬を受けていました。
ちなみにこの時奉納された詩歌100首は亀岡百首といわれ、直筆短冊のほとんどが寺に現存しているそうです。中には直江兼続の漢詩7首や前田慶次の和歌5首など、誰もが知る武将の作品も含まれています。
江戸時代には江戸幕府五代将軍徳川綱吉から、中納言格と文殊堂領として朱印状が与えられるなど「天下の名刹」として昔から有名な寺院でした。
文殊菩薩は智慧を司る菩薩様
文殊堂に祀られている文殊菩薩(もんじゅぼさつ)は、大乗仏教の崇拝の対象である菩薩の一尊で、昔から「三人よれば文殊の知恵」といわれるように、一般に智慧(知恵)を司る菩薩とされています。
このことから受験の合格など、「知恵」を必要とする様々な事柄に御利益があると言われていて、初詣や受験シーズンには沢山の学生が亀岡文珠に参拝に訪れて賑わいます。
日本三文殊の一つ
「出羽の亀岡、大和の安倍、丹後の切戸」として、奈良県桜井市の安倍文殊院(あべもんじゅいん)、京都府宮津市の智恩寺(ちおんじ)の切戸文殊(きれともんじゅ)とともに日本三文殊のひとつに数えられています。
しかし、日本〇大…には大抵いくつかの候補が存在します。日本三文殊もその例に漏れず、
- 山城の中山文殊(京都府京都市左京区)
- 土佐の五台山竹林寺(高知県高知市)
- 豊前国東の文殊仙寺(大分県国東市)
- 信濃の鹿教湯文殊堂(長野県上田市鹿教湯温泉)
なども候補にあがるようです。
知恵の水「利根水」
文殊堂の本堂右手から奥に回ると、文殊菩薩の知恵を授かることができるという知恵の水「利根水(りこんすい)」が湧き出ています。
里の名水・やまがた百選にも選定されている湧水です。
参拝に訪れた際は忘れずに一口飲んできましょう!
合格祈願に「知恵の鉛筆」
文殊堂左手にある寺務所では合格祈願のご利益がありそうな色々なお土産が販売されています。
お守りやお札はもちろん、下写真の「知恵の鉛筆」や、合格祈願の祈祷を受けた「合格祈願米」なるものまであるようです。
今回は亀岡文殊の御朱印と個人的に一番実用的な「知恵の鉛筆」を購入してきました。特に受験が控えているわけではありませんが…知恵はあって困るものじゃないですからね!
ちなみに参道の途中にある売店ではさらに色々なラインナップが取り揃えられており、「知恵の飴」「合格甘栗」「合格ハチマキ」「合格だるま」「知恵のこんにゃく」「知恵の焼きだんご」などなど…何か自分にピンとくるものを探してみるのも面白いかもしれません。
まとめ
一般的に合格祈願の神社といえば天神様・学問の神様として知られる、平安時代随一の学者・文人でもある政治家「菅原道真公」が祀られる神社にお参りすることが多いかと思いますが、知恵を司る文殊菩薩のご利益もあわされば受験はもう合格したも同然?かもしれません。
東北にある日本〇大…の一角という視点からもぜひ一度は訪れてみてほしいスポットです。
亀岡文殊<Information>
- 名 称:亀岡文殊(大聖寺)
- 住 所:〒992-0321 山形県東置賜郡高畠町亀岡
- 電話番号:0238-52-0444
- 公式URL:https://kameokamonju.jp/