【秋田県仙北市】5月~6月の期間限定!ダム湖に浮かぶ不思議な木々が見られる秋扇湖
秋田県仙北市、田沢湖の北部に期間限定で不思議な光景を見ることができる秋扇湖(しゅうせんこ)というダム湖があります。今回はそんな「秋扇湖の水没林」の紹介です。
秋扇湖(しゅうせんこ)とは?
秋扇湖とは田沢湖の北部に位置するダム湖で、正式名称は鎧畑ダム湖といいます。
鎧畑ダムは注ぎ込む玉川の治水と出力1万5,700キロワットの電力を生み出す水力発電を目的として雄物川水系で最初に建設された多目的ダムで、そのダムによって作られた人造湖がのちに「秋扇湖」と命名されました。
名前の由来は、このダムの下流にある水の供給範囲が扇形の形の範囲であったことと、水没した集落に「扇ノ又集落」という集落があったことから「秋田」の「扇」で「秋扇湖」と命名されたそうです。
岩手県盛岡市と秋田県秋田市を結ぶ国道46号線から田沢湖付近で国道341号線を北上すると道沿いに現れます。
毎年5月~6月の限られた期間のみ見られる水没林
そんな秋扇湖は春の限られた期間だけ水没林を見られることで有名です。
普段は湿地帯となっているダム湖上流の部分が、春の雪解け水の流入で水位が上昇。湿地帯に生えている木々が水没し、まるで水の上にぽっかりと木々が浮かんでいるようにみえる現象です。
田んぼへの水の供給が始まる6月の中旬頃までしか見られない、期間限定の景観として有名です。
また湖面が目の覚めるようなコバルトブルーになっているのは石灰の成分が溶け出しているためで、これは玉川の酸性の水質を中和するために人為的に行っているもの。現在は上流の宝仙湖にて中和・撹拌の作業が行われています。なので宝仙湖の方も同様の水色になっています。
ちなみに上流の宝仙湖畔の玉川温泉、新玉川温泉のお湯は上記のことからもわかる通り、pH1.2の強酸性。日本一の酸性泉で知られているそうです。
水没林が見られる場所は?
前述の通り、水没林を見ることができるのは秋扇湖の上流方面です。
秋扇湖が見えてきてももうしばらく国道341号線を北上すると「新玉川大橋」という橋があり、その橋の上がもっとも綺麗に水没林を見ることができます。
水没林のシーズンは上記の写真のようにたくさんの観光客が思い思いに写真撮影をしています。
水没林のカヌー体験は山形県飯豊町の白川湖が有名ですが、こちら秋扇湖でもカヌーを楽しんでいる人がいました。気持ちよさそうですね。
最後に
季節限定の景観が見られる観光地は色々とありますが、ここ秋扇湖も一目見る価値のある面白いスポットだと思います。有名観光地「田沢湖」からも近く、車で30分程度の距離なので、春の田沢湖観光の候補地の一つに加えてもいいかもしれませんね!
INFORMATION
- 名 称:秋扇湖(しゅうせんこ)別名:鎧畑ダム湖
- 住 所:〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川
- 電話番号:鎧畑ダム管理事務所:0187-42-2311
- URL:田沢湖角館観光協会 – 秋扇湖
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@neft_tohoku 秋田県仙北市の🌲秋扇湖の水没林🌲 雪解け水で湖が増水した5月〜6月中旬に見られる光景。 上流にある玉川温泉の温泉水が流れ込んでいるため、水の色も瑠璃色になっています。 #秋田県 #仙北市 #秋扇湖 #水没林 ♬ オリジナル楽曲 – 東北ろっけん雑学メディア | NEFT(ネフト)