【岩手県、県南】岩手県のクラフトビール(県南エリア)、個性豊かな味わいを楽しもう!
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岩手県の南半分にあるクラフトビール醸造所は、20世紀から造り続けてきた老舗ブルワリーと、ここ数年で登場した新鋭ブルワリーが味を競っています。
2022年6月時点で岩手県内にある12のブルワリーのうち、ここでは県南部のブルワリーをご紹介します。
さくらブルワリー(北上市)
北上にある桜の名所「北上展勝地」、そこの桜にあやかって名づけられたブルワリーです。
イギリス人オーナーが、イギリス、ドイツの麦芽と世界各地のホップで醸すクラフトビールを味わえます。
さくらブルワリーのおすすめ定番ビール
展勝地さくらエール:展勝地の桜由来の酵母で醸造された、華やかな香りでフルーティーなエール
羽山ラガー:市内羽山のきれいな湧き水で醸した、さわやかな味わいのラガー
メイフラワーIPA:控えめな苦味のやや白濁したIPA、パパイヤとシトラスの香り
315BEER(サイコービール:奥州市)
2020年4月オープンの「315(最高)ビール」の名前の由来は、オーナーさんのお誕生日です。
5種以上のスタイル、30種以上のレシピで仕込まれたビールは量り売りのみで、お手頃な価格で常時4種類以上用意されています。
315BEERのおすすめ定番ビール
After Hours:ニュージーランドのホップによる、トロピカルネクターのようなヘイジーIPA
Gold Breathe:岩手のホップの青々とした香り、スッキリと飲みやすいゴールデンエール
FRESH&DIRTY:濁りのあるIPAで、フレッシュでさわやかな柑橘系の香りと苦味と甘味
いわて蔵ビール(一関市)
世嬉の一(せきのいち)酒造は1918年創業の老舗造り酒屋で、1996年からクラフトビールを醸造してきました。
日本酒の仕込みに使う栗駒山系の雪解け水や豊富な地下水で10種類以上のビールが造られています。
敷地内にある直営の「蔵元レストランせきのいち」でできたてのビールを楽しめます。
いわて蔵ビールのおすすめ定番ビール
ヴァイツェン:小麦麦芽のバナナのようなフルーティーな香りが特徴の白ビール
金色堂ゴールデンエール:金色堂のような黄金色と、ブドウのような香りですっきりした味わい
ジャパニーズスパイスエール山椒:地元の山椒のスパイシーさと、柑橘系のさわやかな香り
レッドエール:焙煎モルトによるきれいな琥珀色で、バランスの取れた味わい
オイスター(三陸牡蠣)スタウト:牡蠣殻と身が使われて仕込まれた濃厚な黒ビール
遠野ビールZUMONA(遠野市)
ホップ生産量日本一の遠野で、江戸時代創業の老舗作り酒屋「上閉伊(かみへいい)酒造」が、地元のホップと地下水で丹念に醸造された非熱処理、無ろ過のビールです。
ZUMONA「ずもな」とは遠野地方の方言で「~だそうな」で、「遠野においしいビールがあるんだそうな」との意味です。
遠野ビールZUMONAのおすすめ定番ビール
ヴァイツェン:小麦麦芽の風味と軽い苦味、炭酸が強く清涼感のあるフルーティーな味わい
ゴールデンピルスナー:きれいな琥珀色で下面発酵のキレの良さが味わえる
アルト:2種類の麦芽が使われ、コクと苦味が強くフルーティーな香りのする赤いビール
遠野醸造(遠野市)
ホップの里、遠野で2018年創業のマイクロブルワリーで、IPAやエールを定番にさまざまなビール造りに取り組んでいます。
併設のパブ「TAPROOM」では、同じ遠野にある「ZUMONA」のヘイジーIPAなども味わえます。
遠野醸造のおすすめ定番ビール
IPA:アロマ豊かな5種類のホップが使われ、トロピカルフルーツのジューシーさとさわやかな苦味
ペールエール:苦味はひかえめで、柑橘系のジューシーな香りとキレのよい後味
陸前髙田マイクロブルワリー(陸前髙田市)
大震災から復興した髙田の街に2020年に新設された、「陸前髙田発酵パークCAMOCY(カモシ―)」に誕生したマイクロブルワリーで、量り売りのほかCMMOCYの店舗でフレッシュなビールが飲めます。
岩手のホップと陸前髙田の地下水で、味わいユニークなビールを醸造しています。
陸前髙田マイクロブルワリーのおすすめ定番ビール
ビター:軽い飲み口で、遠野のホップによる控えめな苦味と甘いモルトの香り
ライスウィートエール:小麦と米のまろやかな口あたり、柑橘系のさわやかな香り
カカオポーター:CAMOCY内「CACAO broma」のカカオ殻で仕込むチョコレート香の黒ビール
クレッセントIPA:ネクターのような舌ざわり、苦味と甘味のバランスが良くコクがある
ブレッドエール:CAMOCY内「ベーカリーマーロ」のトーストによる、香ばしい香りのペールエール
セッションIPA:アルコール度数低めでキレがあり、苦味の余韻と柑橘系の複雑な香り
まとめ(クラフトビールのイベント情報)
岩手県の県南地域では、「地ビール」と呼ばれていた1990年代からクラフトビールの醸造が盛んでした。
そのため、全国のクラフトビールが集まり東北で一番大きなイベントとされている、「全国地ビールフェスティバルin一関」が1998年から開催されています。