【山形県】おすすめローカル鉄道路線2選!美食の宝庫山形はローカル線天国
目次
山形の鉄道は置賜・村山・最上に奥羽本線、庄内の日本海沿いに羽越本線が南北に走り、県の南北で米坂線と陸羽西線がそれらを東西に結んでいます。
そして、それらに囲まれた2路線と、宮城県をつなぐ2路線のローカル線、そして「ローカル新幹線」ともされるミニ新幹線の山形新幹線など、ローカル線天国です。
ローカル線の定義とは?
広い意味では乗客が少ない地方の鉄道路線を指しますが、ここでは次の基準で選びました。
- 単線で乗客が少なく、廃線の可能性大
- SLや観光列車があり、映え写真の撮影スポットが多い
なお、2県にまたがる路線は、起点がある県のローカル線としました。
山形鉄道フラワー長井線(赤湯駅~荒砥駅:17駅30.5km)
通称「やまてつ」は置賜地方の第3セクターで、「ジャズやるべ!」でおなじみの映画「スウィングガールズ」(2004年)に登場して、のどかな田園風景のなかを走る姿が話題になりました。
フラワー長井線のおすすめポイント!
「フラワー長井線」の名の通りに沿線は花の名所が多く、また国内でも有数のワイン名産地でもあります。
「鉄道むすめ」の一人、駅務係の「鮎貝りんご」の役務係Twitterと、広報担当「あゆみ」ちゃんの「やまてつレポート」も好評です。
リンク:山鉄 駅務係(Twitter)
ラッピング列車と山形新幹線「つばさ」のツーショット(赤湯駅)
赤湯駅では、「スウィングガールズ」や「うさぎ駅長もっちぃ」のラッピング列車と、山形新幹線「つばさ」とのツーショットが見られます。
宮内駅のうさぎ駅長「もっちぃ」
宮内駅では、ウサギ駅長の「もっちぃ」、ウサギ駅員の「てん」と「ぴーたー」、非常勤のカメ助役「カメ吉」が駅の平和を守っています。
2021年12月からは「長期休暇中」ですが、その間は「うさぎ駅長もっちぃ」のツイッターが情報源です。
山形鉄道<Information>
- 名 称:山形鉄道株式会社
- 公式URL:https://flower-liner.jp/
JR左沢(あてらざわ)線(北山形駅~左沢駅:11駅24.3km)
県内陸を走る「フルーツライン左沢線」は山形駅から運行され、通学利用の学生が多い路線です。
運休が少ないことで知られていて、地元では「最強の左沢線」などと呼ばれています。「あてらざわ」とは珍しい読み方ですが、語源に諸説あって実のところはよくわかっていません。
JR左沢線のおすすめポイント!
車窓にはサクランボなどの果樹園や田園風景が広がり、時が止まったかのような風景を楽しめます。
左沢駅がある大江町は民謡「最上川舟唄」発祥の地ですが、駅付近の車窓に現れる最上川のゆったりとした流れを眺めれば、舟唄の調べとの調和を感じることでしょう。
チェリーランドさがえ(羽前高松駅)
羽前(うぜん)高松駅からすぐにある道の駅で、手作りジェラートが美味しい「さくらんぼ会館」や、サクランボの故郷トルコの特産品などを購入できる「トルコ館」などがあります。
地元のサクランボスイーツを楽しめるカフェや、トルコ料理カフェに、山形名物いも煮や玉こんにゃくが美味しいレストランがあり、家族で遊べる寒河江川の河川敷広場も近くです。
チェリーランドさがえ<Information>
- 名 称:道の駅 寒河江 チェリーランド
- 住 所:〒990-0523 山形県寒河江市八鍬 川原 919−8
- 電話番号:0237-86-3111
- 公式URL:https://www.cherryland.co.jp/
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さくらんぼ風っこ号
JR東日本が各地で運行するトロッコ列車「風っこ号」が、毎年6月下旬のサクランボの収穫時期に合わせて「さくらんぼ風っこ号」として運行されます。
開放された車内で爽やかな風に吹かれながら、サクランボ畑や田園の風景を楽しんでくださいね。
そのほか山形で乗っておきたいローカル線
奥羽本線の新庄駅~福島駅間の在来線は、山形新幹線の標準軌を専用車両で運行するため、とくに「山形線」と呼ばれています。
山形県内のもうひとつの本線、羽越本線は日本海沿いを走る区間があり、「きらきらうえつ」などの観光列車の車窓から日本海の夕焼けなどを楽しめます。
どちらも本線ではありますが、ローカル線の風情が感じられる路線です。
JR陸羽西線(新庄駅~余目駅:10駅43.0km)
県北で奥羽本線と羽越本線を結ぶ路線で、「奥の細道最上川ライン」の愛称で最上川の景観を楽しめる人気路線です。
ただし、2022年5月14日から2024年までの間は、「新庄酒田道路」建設のため全線営業休止となっていて、バス代行輸送が行われています。
JR米坂(よねさか)線(米沢駅~坂町駅:20駅90.7km)
かつては県南で、奥羽本線と羽越本線を東西に結ぶ重要な連絡路線でしたが、今では1日5往復の田園風気と荒川の渓谷美が楽しめるローカル路線となりました。
なお、米坂線は2022年8月豪雨により、9月12日時点では今泉駅~坂町駅間がバス代行輸送となっています。
宮城県に起点がある2つのローカル線
ここでは宮城県のローカル線あつかいですが、山形県内のスポットをご紹介します。
陸羽東線(小牛田駅~新庄駅:27駅94.1km)
宮城県と山形県の温泉地帯を走るため「奥の細道湯けむりライン」とも呼ばれ、山形県側には赤倉温泉、瀬見温泉などがあります。
仙山線(仙台駅~羽前千歳:18駅58.0km)
仙台駅起点で山形駅までは奥羽本線を走るこの路線には、紅葉で有名な面白山(おもしろやま)紅葉川渓谷や、松尾芭蕉の俳句で有名な山寺の立石寺などの観光スポットがあります。
まとめ
車社会となる以前の山形県では、雪深い冬の移動手段として鉄道が発達しましたが、1970年代に多くの路線が廃止されました。
それでも、地元で愛されながら頑張るローカル線が、まだたくさん残されています。
地酒や地ワイン、山形牛や山形米を味わう駅弁など買い込んで、山形のローカル線を乗りつくしてみませんか?