【山形】現在も使用されている歴史ある農業倉庫群「山居倉庫」
明治時代の農業倉庫
山形県の北部の市・酒田市にあり、米どころである庄内のシンボルとなっているのが山居倉庫です。明治26年(1893年)に建てられた米を保管するための倉庫で、現在もなお農業倉庫として活用・活躍しています。
12棟からなる倉庫は全て白壁・土蔵造りで、歴史を感じさせると同時に、昔懐かしい日本のあるべき姿を思い起こさせます。樹齢150年以上のケヤキ36本からなる、見事な景色を生み出す並木道は、実はお米を湿気から守るためのもの。屋根には二重構造を施し、断熱効果のある構造ですが、ケヤキと組み合わせた二段構えの低温を保つシステムに驚きます。昔の人々の生活の知恵の結晶とでも言うべき構造です。
米の積出港として賑わった酒田市の歴史を今に伝える施設として、市の有数の観光名所としても利用されています。また、かつてNHK・朝の連続テレビ小説「おしん」のロケの舞台地としても使用されました。地元の観光協会ではロケ地マップを配布してるので、マップを見ながらロケ地を巡りおしんの世界を堪能しましょう。
酒田市のシンボルである白壁の土蔵、そして見事なケヤキ並木といった風貌は美しく、多くの人々を魅了します。その風景が讃えられ、山形県からは「やまがた景観物語〜おすすめビューポイント33」にも選出されるほど。施設敷地内には、土地の名産品が展示・販売されている酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」や、庄内の農業・稲作の歴史や使われて来た道具などの資料が見学できる庄内米歴史資料館が併設されており、多くの旅行者・観光客で賑わいます。
山居倉庫へのアクセスは、電車の場合、東京からは上越新幹線を利用し、新潟駅まで向かいます。そこから秋田行きの特急「いなほ」に乗り、JR酒田駅にて下車。酒田駅からは車で5分の距離にあります。また、駐車場は27台まで収容可能で、車で訪れることも可能です。車の場合、日本海東北自動車道・酒田ICから車で約15分の距離にあります。
INFORMATION
名称 | 山居倉庫 |
所在地 | 〒998-0838 山形県酒田市山居町1丁目1−8 |
電話番号 | |
公式URL | |
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