【山形県米沢市】米沢ってどんなところ?歴史・観光地・名物など”地域がわかる”雑学の玉手箱シリーズ

「○○○って、どんなところ?」と聞かれたときに、スラスラと説明できたらかっこいいですよね。そんなシーンで役立つ雑学を詰め込んだのが、“地域がわかる”雑学の玉手箱シリーズです。歴史や文化などのあらゆる角度から、その地域を特徴づける雑学を厳選してご紹介します。

今回は山形県米沢市にまつわる雑学の玉手箱のフタを開いていこうと思います。はたして米沢市とは、どんな地域なのでしょうか。


戦国の名将「上杉謙信」ゆかりの地!上杉家と歩んだ米沢市

上杉鷹山

米沢市は、上杉家の統治が272年間続いた地。上杉家が米沢の地で歩んだ日々は、苦難の連続でした。

上杉家の家祖は、戦国の名将「上杉謙信」です。謙信の後を継いだ景勝は、豊臣秀吉の側近である五代老の一人をつとめ、会津120万石を治めていました。しかし1600年におきた関ケ原の戦いで西軍が破れ、徳川家康に敵対していた景勝は米沢30万石に領地を減らされてしまいます。収入源となる領地が75%カット…。このような事態になれば、通常なら真っ先に考えるのは人員削減です。しかし、景勝は家来を減らすことは一切せず、共に苦難の道を歩むことを選びました。

ところが米沢藩の苦難は続きます。景勝の孫にあたる3代目藩主・綱勝が25歳という若さで急逝。まだ子供がいなかったため、後継者がいないことを理由に、家と藩がお取り潰しの危機を迎えます。養子をもらうことでお取り潰しはギリギリ免れましたが、領地を15万石まで減らされるお咎めは避けられませんでした。会津統治時代に比べて、領地はなんと8分の1。藩の財政はジリ貧で、借財地獄の状態でした。

それを救ったのが、第9代藩主となった上杉鷹山です。

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」

この名言を残したことでも有名ですね。鷹山が藩主となったのは17歳の時。自ら率先して大倹約を実施し、田んぼをつくって用水を整備し、数々の殖産振興に取り組み、それらが大成功をおさめます。藩校である興譲館を開校するなど、教育分野にも力を入れました。鷹山が72歳で亡くなる頃には、藩は借金をほぼ完済。まさになせばなるの精神を体現し、現代の米沢市の礎を築いた偉人です。

上杉家御廟所
上杉家御廟所

これらの上杉家の功績を称え、米沢市には上杉家をまつる史跡が多く残されています。観光地としても有名な上杉神社は、上杉謙信をまつる神社です。境内には家祖・謙信、初代藩主・景勝、重臣・直江兼続、9代藩主・鷹山のゆかりの品を始め、重要文化財を多数納めた稽照殿もあります。

米沢市上杉博物館
米沢市上杉博物館

上杉神社の東側に隣接した松岬神社は、上杉鷹山をまつる神社です。さらに上杉神社の南東側に隣接する米沢市上杉博物館も必見です。上杉家ゆかりの貴重な品々が収蔵されているほか、上杉家と米沢市の歩みについて深く学ぶことができます。

Information<上杉神社>

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Information<松岬神社>

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Information<伝国の杜 米沢市上杉博物館>

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初夏と冬に歴史情緒を感じるお祭りを開催

上杉雪灯篭まつり
上杉雪灯篭まつり

米沢市には、初夏と冬の風物詩と呼べる祭りがあります。

毎年4月29日~5月3日に行われる「米沢上杉まつり」は、松岬神社の春の例大祭と合わせて行われます。中でも最終日の上杉行列と川中島合戦が有名です。上杉行列では、きらびやかな甲冑をまとった武者姿の人々が、米沢の町中を練り歩きます。川中島合戦では、戦国史上最大の戦いといわれる上杉・武田の対決シーンを再現する催しものです。両軍が入り乱れる大迫力の合戦シーンは圧巻。戦国ファンにはたまりませんね。

そして冬の風物詩「上杉雪灯篭まつり」も人気があります。松岬公園内に用意された300基超えの雪灯篭と、1000個の雪洞にろうそくが火が灯され、米沢の雪景色を幻想的に彩ります。雪が多く厳しい米沢ですが、あたたかな光が揺れる様子は、おだやかで芯の強い人々の心を表しているよう。情緒ある姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。


夏も冬も楽しめるレジャースポット「天元台高原」

天元台高原

奥羽山脈・吾妻連峰・飯豊連峰。周囲を険しい山々に囲まれる米沢市では、美しい自然の姿も唯一無二な観光資源になっています。その一つが、標高1300mに位置する「天元台高原」。日本百名山に挙げられる西吾妻山の登山口としても有名で、夏は登山やトレッキング、冬はスキーが楽しめる人気のレジャースポットです。

天元台高原へ行くロープウェイは、山麓の湯元駅から運行。飯豊連峰の山並みや米沢市の町並みを一望しながら、6分間で天元台高原駅へ到着します。雪のないシーズンは、展望台や野草園、キャンプフィールドなどのを利用して、キャンプ・登山・トレッキング・ハイキングなどが人気。夏山リフトは、足元の高山植物を眺めながら、ゆったりとした空中散歩を楽しめます。

冬場はスノーアクティビティがまるっと楽しめる天元台スキー場へと早変わり。特徴は何といっても、営業期間が長いこと。例年GWまで営業しており、春スキーが楽しめます。難易度が異なる3つのゲレンデや、そりやミニスキーで遊べるファミリーパークなど、幅広い客層が楽しめる充実の内容。厳しい自然環境が育む上質なパウダースノーがたっぷりです。

Information<天元台高原>

  • 名称 : 天元台高原
  • 所在地 : 山形県米沢市李山12118−6
  • 電話番号 : 023-855-2236
  • URL : https://www.tengendai.jp/

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米沢を訪れたなら一度は食べたい「米沢牛」

米沢牛
米沢牛

米沢市が特産品PRのために提唱している「米沢市のABC」。Apple・Beef・Carpそれぞれの頭文字をとったものです。米沢市のBeefといえば…三大和牛のひとつに数えられるとされる、超有名ブランド牛「米沢牛」!米沢市を訪れたなら、米沢牛は絶対に食べたい!と意気込む方も多いのではないでしょうか。

そもそも米沢牛の名を世に広めるきっかけをつくったのは、「チャールス・ヘンリー・ダラス」。上杉鷹山が藩校として開校した「興譲館」で、明治時代に教師をつとめた人物です。当時の米沢市では、四つ足の動物を食べる習慣がありませんでした。しかし肉食が好みだったダラスは、どうしても牛肉が食べたい…!そこで教師に着任する際、横浜から日本人コックを連れてきました。調理した米沢牛を食べてみたところ…あまりのおいしさに感動!任期を終えて米沢を離れる際には、横浜へ牛を一頭連れていき、友人たちに食べさせました。口にした人はみな、その味を称賛し、それが米沢牛の名を広めるきっかけとなったといいます。

米沢牛の特徴は、きめ細やかな霜降りと、甘みのある赤身。人肌程度の温度でとけてしまうほど融点が低い脂は、口の中に入れた瞬間にトロリ。やわらかな食感を楽しめます。

米沢牛
米沢牛のステーキ

米沢駅近辺には米沢牛を味わえる飲食店が多数あり、列車の旅客にもうれしいですね。例えば、「牛の恩返し 鷹山公」では、自社牧場から直送された新鮮な米沢牛を提供。やわらか~い極上の牛肉を、リーズナブルに味わえます。1階で米沢牛の販売も行っているので、お土産選びにもおすすめです。

Information<牛の恩返し 鷹山公>

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知る人ぞ知るソウルフード「義経焼」

義経焼
義経焼

米沢市のお肉と言ったら米沢牛!…かもしれませんが、もう1つのおすすめが「義経焼」です。

伝わりやすく言えば、義経焼とは、みそ味ジンギスカン。薄切りのラム肉を味噌でこってりと漬け込んだ、「なみかた羊肉店」のオリジナル商品です。たっぷりの野菜と一緒にホットプレートで炒めれば…絶品肉料理が完成!羊肉はくさみゼロで、しっとりと焼きあがります。匂いだけでご飯が欲しくなる!食べだしたら、おかわりの手が止まらない!このうまさ、まさに“悪魔級”です。

義経焼と併せてゲットしてほしいのは、なみかた羊肉店の「あんじゃも南蛮」「粒マスタード」。あんじゃも南蛮とは、めちゃくちゃ辛い…けど、不思議とクセになる「からし南蛮」。義経焼との相性は最強!肉料理やラーメンに入れるなど、多種多様に使えますので、辛党の方は常備しておきたくなること間違いなし。粒マスタードは、誰もがまず見た目の美しさに驚くでしょう。マスタードシードは、丸々ふっくら、粒ぞろい。ほどよい酸味と芳しい香り、雑味のない味わいは、お肉の味をワンランクアップさせます。羊肉だけではなく、肉や魚なんでもおいしくなりますので、料理好きの方への気の利いた贈り物やBBQの手土産にもおすすめです。

Information<なみかた羊肉店>

  • 名称 : なみかた羊肉店
  • 所在地 : 山形県米沢市東2丁目1−30
  • 電話番号 : 023-824-6887
  • URL : https://www.umai.co.jp/

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米沢市は歴史もレジャーもグルメも楽しめて最高!

今回は山形県米沢市の雑学あれこれをご紹介しました。

戦国時代の名称・上杉家のゆかりの地として、今日までの発展を遂げた米沢市。歴史ロマンあふれる史跡や四季折々の自然を楽しめる風土、おいしいグルメがあなたを待っています。ぜひ現地で、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。


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