【山形県】山形の郷土菓子、「からから煎餅」と「ミルクケーキ」て何？

ネーミングが独得で、何となく愛らしく美味しそうなお菓子。山形県の郷土菓子として代表格の二つ、庄内地方の『からから煎餅』と内陸置賜地方の『ミルクケーキ』。

さて、どのようなお菓子なのでしょうか？名前からだけでは想像もできないお菓子ですが、美味しくて子どもも大人も大好きなお菓子をご紹介していきますね！

どうぞ最後までお読みください。食べてみたくなること間違いなしですよ！

【からから煎餅】ってどんな煎餅？

江戸時代の庄内藩を統治していた酒井家のお殿様はとても甘いものが好きで、甘いお菓子を作らせることを推奨していました。

そのため、庄内藩では数多くの和菓子（駄菓子）が作られることとなったのです。

現在でも庄内地方には、お祝い事に用いる菓子や高級和菓子も、甘みの強いものが多く残っていると聞きます。

その中の一つが「からから煎餅」です。お煎餅を振るとからからと音がする理由は、中に「おもちゃ」が入っているからです。

お煎餅を振ると”からから”と音が鳴ることから付いたネーミングで、可愛らしく子ども受けが大変良い菓子となっています。

私事ですが、幼い頃父が出張の折にお土産に買ってきてくれて、ワクワクしながら割ったことを覚えています。

煎餅を割ると中から和紙に包まれた昔ながらのおもちゃが……。

何が入っているのかは割ってからのお楽しみです！でも、割るだけじゃなくちゃんと食べてくださいね。煎餅自体も大変美味しいのです。

おもちゃを楽しみながら一つ、また一つと食べてしまうほどですよ！

　　　ーーーーーーーーーー

からから煎餅の美味しさの秘密は？

煎餅というとしょっぱい味付けのイメージがありますが、からから煎餅は小麦と砂糖のみで作られて、添加物もなく幼い子どもにも安心して与えられる甘い菓子として好まれてきたそうです。

素朴な甘みが飽きない美味しさとなっています。沖縄県与那国島産の黒糖を100％使用しているとのことでした。

昔は運徳煎餅（うんとくせんべい）と呼ばれており、お正月の縁起物として売られていたそうです。丸いだけの煎餅では物足りなく、焼き立ての柔らかいうちに三方から折り曲げ、中に小さな縁起物を入れたのが始まりと伝えられています。

昔は、鉛でできた大黒様や兵隊さんなどの人形が入っていたそうですが、現在は食品衛生上問題のない小物が和紙に丁寧に包まれ入っています。

今回割ってみた中から出てきたのは、小さく折りたたまれた紙風船、2個めはお財布にでも付けられそうな可愛らしい鈴が入っていて、紙風船はすぐ膨らませてポーンポーンと懐かしく遊んでしまいました。

おもちゃも嬉しい！食べて美味しく嬉しい！駄菓子です。

　　　ーーーーー

からから煎餅はどこで買えるの？

カラカラ煎餅は大手通販サイトでも購入可能です。

もちろん製造販売している店舗からのお取り寄せも可能ですし、直接お店に行っても買えますので、ご紹介します。

INFORMATION

• 名称 : 宇佐美煎餅店
• 所在地：992-0031 山形県鶴岡市錦町10－10
• 電話番号：0235－22－0187
• 営業時間：8：00～17：00　土日定休
• オンラインショップ：宇佐美煎餅店公式ホームページ

GOOGLE MAP

ミルクケーキも駄菓子？

山形県を代表するお土産品として長く愛され続けている「おしどりミルクケーキ」は、牛乳を主として作り上げたやさしい甘さのミルク菓子です。

製造元の日本製乳は1919年創業で、粉ミルクの生産時に出る副産物に砂糖を加えて作った菓子です。

ミルクケーキと命名されていますが、製品表示名はキャンディーとなっています。

キャンディーとなっていても飴という感じではなく、パリッガリガリと噛んで食べます。噛んでも歯にくっつくこともなく、とても食べやすくミルク味の懐かしさを感じるお菓子となっています。

乳由来のたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれているため、「食べる牛乳」として幼い子どものおやつとしても好評を得ているようです。

最近では、さらに薄くしチップスタイプのミルクケーキや、抹茶味、イチゴミルク味など色々な味付けのミルクケーキもあり、お土産としての人気も高くなっています。

この投稿をInstagramで見る

べに花温泉ひなの湯(@hinanoyu.1999)がシェアした投稿