「青森=メロン」の時代が到来?つがる市が誇る高品質メロンの魅力に迫る【青森県】

青森といえば誰もが思い浮かべるのがリンゴですが、実は近年、青森県つがる市で栽培される“メロン”が注目を集めています。リンゴ王国と呼ばれるこの地で、なぜ今メロンが台頭してきたのでしょうか?

今回はそんなつがる市産メロンの魅力を知ってもらうため、青森県民の目線からつがる市のメロンを徹底解説します!


青森=リンゴの時代はもう古い!

メロン栽培が盛んなつがる市の県道 通称「メロンロード」

青森県といえばリンゴのイメージが強いかもしれませんが、実はメロンの生産量でも全国5位に入るほどの実力を持っています。特に西北五地域に位置するつがる市は、県内でもトップクラスのメロン産地。果物王国・青森の新たなスターとして、今、つがる市のメロンが静かに存在感を放ち始めているのです!


つがる市のメロンってどんなメロン?

つがる市のメロン

糖度が高く高品質

つがる市のメロンは、その糖度の高さと品質の安定感が大きな魅力です。平均糖度は15度以上とされており、芳醇な香りと滑らかな舌触りでも高い評価を得ています。

さらに、糖度が17度以上あるメロンは「プレミアム」として位置付けられており、見た目の美しさや味の濃さも群を抜いています。贈答用としても人気があり、一度食べるとそのクオリティの高さに驚く人も少なくありません。

主力品種は3つ

つがる市で栽培されているメロンは主に3つ。以下で収穫時期や特徴を詳しく紹介します。

タカミメロン(果肉は黄緑色)

タカミメロン

収穫時期:6月下旬~8月中旬

果肉は鮮やかな黄緑色でしっかりとしており、デザートやケーキの飾りとして使われることも。甘みが強く、果汁が豊富なので口当たりのいい品種。

レノンメロン(果肉はオレンジ色)

レノンメロン

収穫時期:7月下旬~8月中旬

鮮やかな赤肉と強い香りが特徴で、果肉は柔らかめ。ジューシーでとろけるような食感が魅力です。

キスミーメロン(果肉は黄緑色)

キスミーメロン

収穫時期:8月中旬~9月上旬

果肉はジューシーで口当たりがよく、甘すぎないすっきりとした後味が特徴。日持ちに優れており、お尻部分に弾力を感じたり、甘い香りが漂ってきたら食べごろのサインです。贈答用としての人気も高く、見た目の美しさでも定評があります。


なぜ青森・つがる市でメロンが育つのか?

寒暖差のある気候が甘さを引き出す

つがる市は昼夜の温度差が大きく、これがメロンの糖度を高める鍵となっています。日中の太陽の恵みと夜の冷え込みが、果肉にしっかりと糖分を蓄積させ、芳醇な甘みを生み出すのです。

土壌と栽培管理の徹底が高品質を支える

屏風山地域である十三湖

なかでも、青森県つがる市に位置する海岸砂丘地帯である屏風山地域は、水はけのよい砂地でメロン栽培に最適な環境が整っています。このエリアでは、果実が余分な水分を含まず、凝縮された甘みが育ちやすいと言われています。

加えて、生産者の栽培管理の丁寧さも大きな要因。「JAつがるにしきた」では糖度チェックや収穫タイミングの見極めなど、徹底した品質管理が行われており、市場に出るメロンのレベルは非常に高水準です。


食べて驚く!つがる市メロンの味と香りの特徴

芳醇な香りとジューシーな甘み

つがる市のメロンは、ひと口食べた瞬間に広がる芳醇な香りが印象的です。そして、果汁がしたたるほどジューシーで、果肉のキメも細かくとろけるような食感が楽しめます。夏の暑さを忘れさせてくれるような、贅沢な味わいです。

美しいネット模様と日持ちの良さ

見た目の美しさも魅力のひとつ。ネット模様が均一で、見栄えも良く、贈り物としても申し分ありません。また、しっかりと追熟管理されているため日持ちも良く、届いてから数日楽しめるのもうれしいポイントです。


どこで買える?旬はいつ?

道の駅つるた

道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」では、つがる市産の新鮮なメロンが販売されるほか、地元農産物や加工品なども豊富に取り揃えられています。観光客にも人気のスポットで、旬のメロンを探すなら絶対にココ!毎年7月ころからメロンの販売が始まるので、気になる方はぜひ行ってみてください。

Information

  • 名称:道の駅つるた 鶴の里あるじゃ 農産物直売所
  • 所在地:〒038-3524 青森県北津軽郡鶴田町大字境字里見176-1
  • 電話番号:0173-22-5656
  • URL:http://www.tsurunosato-aruja.com/directsales.html
  • 営業時間:08:00~17:00(農産物直売所)09:00~17:00(道の駅本館)
  • 定休日:1月1日

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青森県内スーパー、百貨店、つがる市周辺の道の駅

つがる市メロンは、つがる市周辺の道の駅や県内の主要スーパー、百貨店でも購入可能です。特に旬の時期にはメロンフェアが開催されるなど、広く消費者の目に触れる機会が増えています。

メロンロードにある直売店

メロンロードにあるメロン・スイカ直売所

鯵ヶ沢から大館まで伸びる国道101号と、鯵ヶ沢から五所川原市に伸びる屛風山広域農道はどちらもメロンロードと呼ばれています。その名の通り、通り沿いには数多くのメロン直売所が並んでおり、時期が来ると多くのお客さんが道端に車を止めてメロンを購入しています。

6月下旬〜8月が食べ頃!贈答用にも人気

つがる市メロンの旬は6月下旬から8月いっぱいまで。ちょうどお中元シーズンと重なることもあり、贈答用としての注文も多く見られます。地元では、「夏の贅沢といえばこれ」という声も上がるほど、身近でありながら特別感のある果物です。


まとめ

つがる市のメロンは、長らくリンゴの陰に隠れていた“もうひとつの青森の果物”です。しかし、今では糖度・香り・美しさの三拍子がそろった果物として確かな存在感を放ち始めています。農家の努力と自然の恵みが詰まったこのメロンを、ぜひ一度味わってみてください。リンゴだけじゃない、青森の果物の実力をきっと感じられるはずです。


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