郷土料理

【福島県】郷土料理いかにんじんとは?今や知名度は全国区!愛され続ける魅力に迫る

いかにんじんとは、福島県中通り北部を発祥とした福島を代表する郷土料理の1つです。福島県民なら誰しもが知っている料理であり、家庭の味として長く親しまれてきました。

また、昨今のメディアや商品コラボのおかげで、いかにんじんの知名度は今や全国区。これほどまでに県内外で愛されているいかにんじんの人気の秘密は何なのでしょうか。

この記事では、いかにんじんの紹介の他、作り方や楽しみ方についても探っていきます。「いかにんじんって何だろう?」と興味をもっている皆さんが、実際に作ったり、現地を訪れるなどして、いかにんじんを食べる機会を作っていただけたら嬉しいです。


いかにんじんとは?歴史や、どんな料理かを解説

皆さんはいかにんじんという料理をご存じでしょうか。いかにんじんとは、するめいかとにんじんを細長く切り揃え、醤油ベースのつけ汁に漬け込んだ料理となります。汁を吸いこみプリプリとした食感に戻ったするめいかと、歯切れのよいシャキシャキのにんじん。具材の出汁を含んだ芳醇な醤油が香る、目にも鮮やかな一品です。楽しい食感と甘じょっぱい味付けで、ご飯もお酒も進みます。

いかにんじん

いかにんじんは、福島県の全域で100年以上も作られ続けています。料理のルーツは定かではなく、北海道の郷土料理「松前漬」との関連や、海に面していない内陸で新鮮ないかの食感を再現するために開発されたなど、所説あります。

福島県民にとってのいかにんじんとは、正月料理として食べることが多いです。年末が近づくと、県内のスーパーでは大量のするめいかとにんじんが売り場に並びます。いかにんじんを食べると子供時代の正月を思い出す方も少なくないでしょう。

しかし、いかにんじんは作り置きもしやすいことから、常備して普段の食卓や酒のおつまみとして並べる家庭も少なくありません。地元の居酒屋や飲食店でも、小鉢の一品として見かけることがあります。

余談ですが、いかにんじんは、一部ではにんじんいかと称されることもあります。これらは同じ料理で、いかとにんじんの割合にも違いはありません。


いかにんじんの作り方とは?レシピを覚えて家庭で楽しもう

ここでは、いかにんじんの代表的な作り方を紹介します。

スルメ

材料:干しするめいか1枚、にんじん3~4本

調味料:醤油100cc、酒50cc、みりん50cc


  1. するめの胴部分とにんじんを細長く食べやすい大きさに切る。(するめはハサミを使う)
  2. 調味料を小鍋で一度沸騰させ、冷ましておく。
  3. タッパーなどでにんじんとするめを敷いて2.の調味料で漬け込み、冷蔵庫で1~3日ほど置く。(時々かき混ぜると良い)
  4. するめが柔らかくなったら完成。

いかにんじんは、福島県の各家庭に受け継がれている郷土料理です。そのため、漬け具合や調味料の分量などで、家庭によって味が変わる奥の深さがあります。親戚や近所の付き合いが盛んだった昔には、各家庭のいかにんじんの味を褒め合うことも楽しみの1つだったのかもしれません。

食べる方の好みによって、調味料の分量や漬け込む時間は加減してOKです。ぜひ、皆さんだけの美味しいいかにんじんを作り上げてください。

なお、いかにんじんはそのまま食べるのが1番メジャーな食べ方ですが、アレンジ料理も存在します。

  • かき揚げ
  • 炊き込みご飯

など、作りすぎたいかにんじんも美味しくアレンジ可能です。


いかにんじんは飲食店や通販でも味わえる?

いかにんじんは福島の家庭料理ではありますが、地域を代表する味として提供している飲食店があります。特に中通り(福島県を縦に3分割した際に、中央に位置するエリア)の居酒屋や郷土料理店で見かけることが多いです。新幹線停車駅や空港からもアクセスの良いエリアなので、福島県を訪れる際には是非チェックしてみてください。

また、いかにんじんは通販でもパック状の商品が売られています。お取り寄せをして旅気分を味わうのも良いですね。

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いかにんじんは全国に広がる!意外なコラボ商品も誕生

いかにんじんが広く世間に知られるようになったきっかけは、メディアが取り上げたことにあります。近年ではテレビ番組「秘密のケンミンショー」に取り上げられたことでも知名度を上げました。

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またカルビーのポテトチップスでいかにんじん味が発売されたこともニュースとなりました。福島県出身の伊藤秀二社長のアイディアから生まれたこの商品は好評を受け、限定商品としては異例の再販売を重ねています。


まとめ

この記事では、いかにんじんの魅力についてご紹介してきました。福島県内で広く愛され続けているいかにんじんは、奥深い味わいが楽しめる一品です。ご飯やお酒のお供に、是非一度味わってみてはいかがでしょうか。

NEFT(ネフト)編集部

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