安の滝

日本の滝百選、堂々の第2位!秋田県の安の滝

日本の滝百選の第2位の滝

秋田県にある安の滝は日本の滝百選の第2位に選ばれている有名な滝です。標高約800メートルもあり十分圧巻の高さなのですが、通常の滝とは違い上段・下段と2段階構成になっているため、よりダイナミックに見えます。

安の滝全景
安の滝全景

また周囲は自然に囲まれているため、新緑や紅葉など季節によって様々な顔を見せてくれます。周辺には温泉宿もありますし、観光地として人気を集めています。


いにしえより伝わる悲恋伝説

大きくて素敵な滝ですが、実はこの滝には「悲恋伝説」というものが古くから伝えられています。


昔、ヤスという娘が金山で働く久太郎という男性と恋に落ちました。しかし当時は山での男女の恋仲というのはご法度とされており、ヤスと久太郎は簡単には幸せになれませんでした。

ある日久太郎は同じ山の仲間たちに「後で必ず迎えに来るとヤスに伝えてくれ」と言い渡し、村を去っていきました。

仲間たちは久太郎に協力すると罰せられるのではと恐れてヤスに伝言を伝えることができませんでした。

久太郎を信じて待ち続けるヤスに仲間の1人が「久太郎は罪で捕まったから忘れた方がいい」と言い、悲しみに暮れたヤスは滝に身を投げました。


それがこの滝であり、その女性の名前から「安(ヤス)の滝」と呼ばれています。

安の滝の滝つぼ
安の滝の滝つぼ

悲しみにくれた女性ヤスが身を投げた滝であるため、一見呪われるのではと思われがちですが、この滝に訪れると恋が叶うと言われています。

恋愛スポットの1つであることから多くの若者も足を運んでいます。


滝を見ることができるのは夏から秋にかけてのみ

この滝を見ることができるのは夏と秋の時期だけに限定されており、冬から春にかけては封鎖されています。

またこの滝に行く際には車などは通れないため徒歩で向かう必要があります。時期によってはアブやハチなども多く発生するため注意が必要です。

またその周辺はツキノワグマの生息地でもあるため、安の滝に行く前には事前に熊対策を行わなければなりません。

行くまでが非常に大変ですが、その大変さを乗り越えた先には日本を代表する絶景が待っています。

安の滝<Information>

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