歴史

【宮城県仙台市】2023年の干支は「卯」、仙台地域干支に合わせた「卦体神(けでがみさん)」とは?

宮城県仙台市には干支の十二支がまつられている神社・お寺が12あり、それぞれの干支に合わせた御本尊を「卦体神(けたいかみ、けでがみさん)」として呼ぶ、仙台地域特有の信仰があります。

古くから人の一生を守ってくださる神様・仏様を「守り本尊」として拝む信仰は日本全国にありました。時が経つと十二支と守り本尊が組み合わされ江戸時代には庶民まで信仰が広まります。

仙台城下ではこの時「卦体神」と呼ばれ、神社仏閣と干支が結びつき人々の信仰につながりました。「卦体神」と「守り本尊」は違う、という事はなく、呼び名の違いがあるくらいで仙台では昔から干支十二支に対しての信仰がある地域だったと聞いています。

十二支順にそれぞれの干支の卦体神と関わりある神社・お寺に合わせてご説明すると

干支卦体神神社・お寺
千手観音原町・善入院
丑・寅虚空菩薩像向山・虚空蔵堂
文殊菩薩八幡・文殊堂
辰・巳普賢菩薩向山・愛宕神社
勢至菩薩北目町・二十三夜堂
未・申大日如来柳町・大日堂
隆興院・大日堂
寛行院・大日堂
不動明王三瀧山・不動院
三居沢不動尊
中山鳥滝不動尊
戌・亥阿弥陀如来八幡・大崎八幡宮
大崎八幡宮webサイトより抜粋

になり、仙台城築城の際に、城下を守る目的で干支の各方位にあわせて十二支をまつったのも仙台の信仰・歴史につながっています。

令和5年、西暦では2023年となる今年の干支は「卯」で、卦体神は文殊菩薩、神社は仙台市青葉区八幡にある「鷲巣山 文殊堂」になります。

鷲巣山 文殊堂

鷲巣山 文殊堂は仙台市の青葉区八幡にある大崎八幡宮を右手に仙台村田線をまっすぐ折立方面へ向かう途中にあります。

慶長8年癸卯(1603)に,伊達政宗の家臣であった嶺八兵衛が、政宗公より鷲巣山一帯を拝領し、今年で開山420年になります。

そして文殊堂の卦体神は「文殊菩薩」、十二支の「卯」をまつるのはもちろん、文殊菩薩が「知恵の菩薩」ということもあり仙台市では受験祈願でも有名な場所になります。

今回は車で向かったため写真看板より坂を登って文殊堂の駐車場へと向かいます。

坂道を登ると100mほどで駐車場につきます。

駐車場に車を止め、文殊堂境内に入ると三十三所観世音菩薩が建立されています。

これは文殊菩薩堂開山400年の2002年に信仰厚い㈱奥田建設の奥田和男氏により、三十三観音建立の申し出を受けた石仏師の嶺岸信氏が、2年の歳月をかけ、「物心一如」の精神で一体毎に滝に打たれ、精魂込めて制作に励んだ観世音菩薩になります。

門をくぐると別世界、卯づくしの文殊堂。

参道を通り階段を登って隋神門を覗くと右側に大きな仙台張子の「卯」が鎮座してあります。

かなり大きな仙台張子の「卯」で、写真では分かりづらいですが高さ1.8m、横も1.5mほどはあるのではないでしょうか?

口元にはしっかりと好物であろう人参がお供えされてました。

すごい人参を見てますよね、。

隋神門を潜ると文殊菩薩堂になります。

本堂前には狛犬?狛卯?ウサギの彫刻が鎮座しています。

絵馬も卯だらけです。

そして、写真遠くて分かりづらいでしょうが上の文殊菩薩堂の屋根を見て皆様お気づきでしょうか?

本堂の屋根では卯が逆立ちをしています。

これは波ウサギと言いまして波に見立てた瓦を渡るウサギを模しています。

ウサギは月と関係が深く、中国の陰陽五行説では、火は太陽を、月は水を表します。そこからウサギは水とゆかりのある動物とされ、屋根にあげて火ぶせを願ったとも言われており、ウサギが逆立ちしている姿に「うだつ」を重ね、「うだつが上がる」の願いが込められているとの説があります。

他にも面白い話があり伊達政宗公が治めてた時代に仙台藩主、伊達政宗公にあやかって政宗公の干支、「卯」の瓦を屋根の上にあげるというものが、商売繁盛の文化としてあったというのと、屋根の「うだつ」部分は「う・辰」とも言われ一種のダジャレで「卯・辰」を屋根の上に乗せるのが仙台商人の間で流行した、というお話もあります。

今では仙台市内で文殊菩薩堂と知事公館の正門で「波ウサギ」を見る事ができます。

文殊菩薩堂では屋根が高く全貌を見る事ができませんが境内、隋神門の仙台張子の「卯」のまえには先代の「波ウサギ」が展示されており近くで見ることもできます。

鷲巣山 文殊堂にはバス停「文殊堂前」があります。

文殊堂バス停で下車すると文殊堂参道下の階段が目の前にあります。

この階段は108段あり、煩悩を落としながら登ることお勧めいたします。

今回私は車で本堂近くの駐車場に止めましたがせっかくなので一度階段を降り、再度登ることにしましたが運動不足の私でもさほど苦にはなりませんでした。

景色も良いので階段の往復お勧めしますよ

階段登って駐車場付近からの景色

鷲巣山 文殊堂は開山420年の歴史があり、街から近いものの静かで透き通った綺麗な風が吹く場所です。

今年の干支は「卯」ということもあり記事まとめましたが日々の生活に疲れた際など不図立ち寄ってみるのも良いですね。

それぞれの三十三所観世音菩薩は立札に説明も書かれており、説明を読み、手を合わせるだけでも気持ちが晴れやかになりますよ。

来年の新年は「向山・虚空蔵堂」の「卦体神(けでがみさん)」、「虚空菩薩」にご挨拶に伺います。

INFORMATION


  • 名称 : 鷲巣山 文殊堂
  • 住所 : 〒980-0871 宮城県仙台市青葉区八幡6丁目10−18
  • 本尊 : 文殊菩薩

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Editor-SK

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NEFT編集部の人間です。
酒、音楽、旅行が好きで平日は仕事終わりに酒に溺れ、休日は空きあれば近隣へ旅行に出かけています。いづれはNEFT取材で東北の縁を探しに海外へ!を目標に日々勤しんでおります。

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