【福島県喜多方】水が美味しい喜多方はラーメンだけじゃなく旨い酒も多い!おススメ酒蔵を紹介

 

喜多方というと「ラーメン」と誰でもがご存じだと思います。
街のいたるところにそれぞれの特色を工夫した美味しいラーメン店が多くあります。

ラーメンの美味しさの秘訣の一つに、麺やスープにとっても要のなのが『水』です。
夏でも雪がある飯豊山からの伏流水に恩恵を受けているといってもいいのではないでしょうか。

その美味しい湧き水は酒づくりにも生かされ、喜多方に多くの酒蔵を誕生させました。

そんな旨い酒を造っている酒蔵をご紹介していきます。

美味しい水と旨い酒

酒造りに重要な役目を担う水、夏にも残雪のみられるほどの雪を携えた飯豊連峰、その飯豊連峰からの伏流水は軟水でミネラルのバランスが非常によく、喜多方の旨い酒を支えています。

喜多方市はもともと蔵の多い所で「男40にして蔵の一つも建てられないようでは男でない」などと、現在では禁句ととらえられそうなことを言われるのでした。

そんな土地柄もあって蔵=酒蔵も多くなっていったのでしょう。

喜多方の酒蔵紹介

これからご紹介する一覧は順不同です。
(甲乙つけがたくベスト10選出はしませんでした。)

【吉の川酒造】

代表的な純米酒は、喜多方産の五百万石米を全量使用しています。
甘味酸味とバランスが良くさらっとしたのみやすい酒です。

麹と昔ながらのこしき(日本酒用の米を蒸すための大型の蒸し器)を使った手作の酒です。しかし販売数量は地元喜多方だけで98%と、他地域では入手できにくいかもしれません。


【ほまれ酒造】

会津ほまれ「極」は家で贅沢に飲める純米大吟醸としてリーズナブルに提供されています。
口に含んだ時に華やかな香りが広がり、柔らかく優しい味わいの特徴があります。

酒蔵に隣接する日本庭園にある「雲嶺庵」にて清酒・リキュール・焼酎などをいただくことができます。

リーズナブルで日常酒として親しまれていますが、すごい酒もあるのです。2015年には世界大会でチャンピオンになった「純米大吟醸山田錦」辛口ですっきりした味わいの高級酒もあります。


【清川商店

創業380年と喜多方最古の酒蔵です。

飾り方が独得でオシャレですね。

酒蔵見学常時OKで酒の試飲は勿論、仕込みの水(超軟水)も試飲させてくださるそうです。

現状いろいろな制約があるので試飲などについては事前にご確認お願いします。


【夢心酒造】

夢心!名前を聞いただけでほろ酔いになりそうですね!

明治10年創業でコンセプトが「常に異なり、常に変わらない酒」なのだそうです。
米も酵母も福島県産にこだわり喜多方に根差した酒造りを行っている蔵元です。


【峰の雪酒造】

峰の雪酒造は俳句の「四方の春雲欄たり峰の雪」から取り名付けたそうです。

峰の雪の中でも話題いとともに有名なのは、ミード(蜂蜜を原料にした酒)です。
世界最古の酒と言われる蜂蜜から作る酒造りを行っています。

他ではあまり聞いたことがない、蜂蜜原料の酒ぜひ呑んでみたいものです。


【小原酒造】

こちら小原酒造ではクラシックを聴かせて発酵させる酒造りで話題になっています。

モーツァルトを聴いて育った音楽酒は、米の味をしっかり感じられ黄みががった色合いの、香り高い旨い酒と高評価を得ています。


【大和川酒造】

酒蔵の多い喜多方の中でも、創業が寛政2年と歴史ある酒蔵です。

米作りからこだわり、自社栽培米を使用して酒造りを行っています。

軽い口当たりの微発砲酒に人気があるようです。

老舗の酒蔵ですが、ワイン造りにも力を注いでいます。特に自然農法(無肥料、無農薬)にこだわりワイン用の葡萄作りにもチャレンジし続けています。


【喜多の華酒造】

喜多方市内で一番若い酒蔵で、創業は大正8年です。

現在は、3代目から4代目へバトンタッチしたばかりで更に若返りをしたというところでしょうか。

飲み口はとろみがあるがさわやかな超辛口酒です。


【笹政宗酒造】

現蔵元で8代目、創業は文政元年(1818年)と歴史ある蔵元です。

代表銘柄の「ささまさむね」は香りよし、甘みよし、口あたりよしとバランスに優れた酒です。

濁り酒に大変人気のある蔵元です。にごり酒の性格上期間限定の販売となっているようです。

濁り酒の割には度数が控えめですが、旨味はしっかりと濃いので人気のある酒です。


【会津錦】

会津錦酒造は方言をネーミングにした酒で注目を浴びています。

画像の「さすけね」は気にすることない、何も問題ないなど、他にも「なじょすんべ」や「こでらんしょ」等、会津地方では聞きなれている方言を代表銘柄に使用しています

*各酒蔵とも感染症対策などで現在は試飲をお休みしている可能性があります。


喜多方の酒の歴史

喜多方市は福島県会津地方北部に位置し、夏でも雪が残る飯豊山からの伏流水(美味しい水)に恵まれた酒造りに適した土地です。蔵の街として全国的にも有名です。

その豊富な美味しい水を利用して酒造りを始めたのは、1631年(寛永8年)頃と言われています。

酒の仕込み水に最適な伏流水、肥沃な大地で育てた米を使うことでできる旨い酒。
その土地だからこそ酒造りも広がっていったのでしょう。

喜多方には蔵がなぜ多い?

喜多方に蔵が多いのは、冒頭でもお伝えした「男40にして蔵の一つも……」もそうですが、もう一つの理由に明治13年の大火があるようです。

大火により多くの家々が焼き尽くされましたが、焼け野原に厳然と立ち残っていたのが蔵だったのです。このことからも、喜多方の人たちは炎から大切なものを守ってくれた蔵を、愛し大事に保存していったのです。

今でも酒蔵や味噌蔵として現役で活躍している蔵が多く残っており、一般に見学のため蔵を開放しているところもあります。


まとめ

人口比率に対しての酒蔵の多さが、全国でもトップクラスの蔵の街喜多方は、一番多いときで100件もの酒蔵があったそうです。(現在も30件ほどあります。内10件ご紹介しました)

そんな喜多方の酒は世界大会でチャンピオンになるなどの、旨い酒を多く輩出しています。

また、ほぼ市内だけで販売されて、他では味わいにくい幻のような酒や、ワイン造りにチャレンジを続ける酒蔵など、特色を生かした酒造りにも注目の街です。

ラーメンを食べた後の酒蔵巡りもおススメです!
各蔵元それぞれの特色ある酒をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。


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