【秋田県】はたはた寿司とは?美味しい時期から作り方まで詳しくご紹介
秋田県で美味しい魚というとはたはたをイメージするけれど、日持ちしないのでお土産には向かないのではないかと考えている人はいませんか?
この記事ではそんな人におすすめのはたはた寿司について、旬の時期から作り方まで詳しくご紹介します。
はたはた寿司とは?
はたはた寿司とは魚を塩と米で乳酸発酵させて作るなれずしの1種で、秋田県では正月料理、冬の保存食として親しまれてきました。
江戸時代は今と異なりはたはたの価格が安く、庶民が手に入れやすい魚だったためはたはた寿司は秋田県全域で食べられるようになり、現在では秋田の伝統食として引き継がれています。
姿のまま漬けるのを「1ぴきずし」、頭を落として漬けるのを「全(まる)ずし」、切り身にして漬けるのを「切ずし」と呼びますが、良く食べられているのは全ずしです。
はたはた寿司の作り方
秋田県におけるはたはた寿司の作り方の手順をご紹介します。
- はたはたを洗浄する
- 3日間塩漬けにする
- 3日間酢水に漬ける
- 殺菌作用のある熊笹、麹ごはん、はたはた、にんじん、ふのりの順番で重ねて漬け込み、冷蔵庫で2週間ほど発酵させて完成
作り方は「はたはた」をすぐに塩漬けにする方法、水に一定時間漬け込んでぬめりや血を取り除く方法など地域によって若干異なる部分があります。
はたはた寿司には発酵食品らしくほどよい酸味と旨味があり、はたはたの美味しさを最大限に引き出す調理法の1つとして、昔ながらの作り方が伝えられているのです。
はたはた寿司の賞味期限
はたはた寿司はお酢を使ったなれずしなので、普通のはたはたやお寿司よりは賞味期限が長いのではないかと予想する人も多いでしょう。
まずはたはた寿司の材料となるはたはたはどのくらい日持ちするのでしょうか。
はたはたの保存方法別の賞味期限を表にまとめてみました。
保存方法 | 賞味期限 |
冷蔵保存 | 3日間 |
冷凍保存 | 15日間 |
季節にもよりますが、すぐに食べない場合は冷凍保存を心がけた方がよいでしょう。
またはたはたが痛んでいるかどうかを見分ける目安は次の通りです。
- ぬめりが出てくる
- お腹が柔らかくなってきた
- 生臭いにおいがする
- 黒っぽく変色している
はたはた寿司を自作しようと考えているなら、なるべく新鮮なうちに漬け込むことが大切だと言えるでしょう。
また市販のはたはた寿司の賞味期限はどうなのでしょうか。
抜粋してご紹介します。
商品名 | 賞味期限 |
三浦米太郎商店ハタハタ切り寿し | 冷蔵14日・冷凍3ヵ月 |
三浦米太郎商店いぶりがっこ入りハタハタ寿し | 冷蔵14日・冷凍3ヵ月 |
三浦米太郎商店子持ちハタハタ一匹寿し | 冷蔵14日・冷凍3ヵ月 |
株式会社鈴木水産はたはた切りずし | 冷凍保存可能だが生ものなので早めに食べること |
株式会社鈴木水産はたはた一匹ずし | 冷凍保存可能だが生ものなので早めに食べること |
株式会社鈴木水産子持ち(ぶりこ)ハタハタ寿し | 冷凍3ヵ月・解凍後7日 |
ひより会のハタハタ寿司 | 未開封冷凍で賞味期限1年間、開封後は冷蔵保存で2ヶ月以内 |
株式会社三高水産はたはた寿司 | 冷凍保存で製造日より90日、解凍後は5日以内 |
市販のはたはた寿司の賞味期限はメーカーによって異なるようですが、冷凍保存で3ヵ月程度が目安になると言えるでしょう。
まとめ
はたはた寿司は魚を塩と米で乳酸発酵させて作るなれずしの1種で、秋田県では正月料理、冬の保存食として古くから親しまれていることがわかりました。
冷凍保存をすれば賞味期限も比較的長く、日本酒のおつまみとしても美味しいので、秋田に足を運んだ際はぜひお土産としても試してみてください。