歴史

【山形県】天童市で「将棋」はなぜ名産になった?由来や歴史を探る!

山形県は温泉に果物にラーメン…と魅力あふれる場所です。そして魅力の1つに「天童市の将棋」が挙げられます。ただ、何となく将棋のイメージはあっても、なぜ将棋が有名なのか知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は将棋の由来や、天童市が将棋の名産地となった歴史、将棋の魅力をもっと知れるスポットについて紹介していきます。

天童市=「将棋のまち」

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天童市は「将棋のまち」として有名で、市のキャッチコピーも「湯のまち天童 あなたの旅に、王手」と将棋をアピールしています。実際に天童市は全国における将棋の駒の約9割以上を生産している一大生産地です。

春には桜が舞い散る中での「人間将棋」、秋には将棋界のオリンピック「国際将棋フェスティバル」などのイベントが開催されており、将棋ファンには聖地ともいえます。

そもそも将棋の由来は?

将棋は、日本では古くから知られているボードゲームですが、将棋は一体どこから来たものなのでしょうか?
将棋自体の起源についてさかのぼっていきましょう。

将棋の起源はチャトランガにある

将棋の起源は、古代インドで普及していた「チャトランガ」にあるといわれています。チャトランガは、縦8×横8の計64マスの盤上に、ラージャ(王)・ガジャ(象)・アシュワ(馬)などの駒を置き、王を取るために戦略を立てて闘うゲームです。

盤上で手持ちの駒を使い、敵の王を取る形式がそっくりで、チャトランガが西に伝わったものがチェス・東に伝わったのが将棋とされています。

「将棋」は「象戯」が由来

日本で将棋が行われていたことを示す最古の資料は、平安時代1058年の記述となっており、はるか昔に将棋が伝わっていたことがわかります。当時は中国から伝わった「象戯(しょうぎ)」の名称で呼ばれていたそうです。

ところが安土桃山時代に入り、「象が戯れる」の文字では、武士にはふさわしくないとされ、象が大将の「将」の字に変わり、宝暦・元禄の 時代に「戯」が「棋」になったといわれています。

なぜ天童市で将棋が有名になったのか?

天童市が将棋の駒の生産地になったきっかけは、江戸時代にあります。実は元々将棋の駒製造が行われていたのは、天童ではなく高畠でした。

江戸時代後期、当時の天童織田藩の用人職であり、幕末・明治維新にかけて活躍した吉田大八が、生活の困窮にあえぐ藩士の救済として駒製造を推奨したことで天童に産業が移行しました。

武士の内職を基盤に天童に根付いた駒産業は、明治時代末期〜昭和初期にかけて機械化が進み、質が良く安価な駒製造が可能になったことで、全国でも有数の生産地となったといわれています。

将棋文化を感じられるスポット2選

天童市内では至るところに将棋文化を感じさせるスポットがあります。今回はおすすめのスポットを2か所紹介するので、観光の参考にしてみてください。

天童市将棋資料館

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天童市将棋資料館は天童駅の1Fにあり、将棋自体の歴史や天童市と将棋の結びつきといった、将棋に関するあらゆることが学べる資料館です。

駒工人の作品や鎌倉時代に使用されていた将棋盤、駒の製作過程などがじっくり眺められます。入館料も大人1人320円とお手頃なので、天童エリアの観光をスタートする前に立ち寄ってみると、将棋のまちの魅力を存分に感じられるはずです。

INFORMATION
  • スポット名 天童市将棋資料館
  • 住所 山形県天童市本町1-1-1
  • 営業時間 午前9時~午後6時
  • 電話番号 023-653-1690
  • URL 天童市将棋資料館ホームページ
  • Google map

天童駅前エリア

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天童駅前から市街地に出ると、至る所に将棋をモチーフとしたオブジェが設置されています。特に見どころなのは、歩道の19か所に埋め込まれている「歩道詰将棋」です。知恵を振り絞りながら歩いたあとの温泉やグルメは格別ですよ。

他にも将棋をモチーフとしたオブジェなどがあり、市内の観光施設に行くと「KOMAP(こまっぷ)」という観光ガイドブックがもらえます。詳しくはweb観光てんどうをご覧ください。

天童市で将棋文化を堪能しよう!

今回は将棋の由来や、天童市が将棋の名産地となった歴史、将棋の魅力をもっと知れるスポットについて紹介しました。将棋を知らない人でも楽しめる場所もたくさんあるので、自分の足で天童に行って将棋文化を感じてみてはいかがでしょうか。

HiroyukiOka

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宮城県出身のフリーライター。言葉や文字が好きで毎月15冊以上の本を読む読書好きでもある。読書を楽しめるカフェや本に合うスイーツを探すのが最近の趣味。

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