福島県には全国的に有名な「あぶくま洞」という鍾乳洞がありました。以前の記事で紹介しました。今回は、そのすぐ近くにある、知る人ぞ知るもう1つの洞窟「入水(いりみず)鍾乳洞」について紹介していきます。

入水鍾乳洞とあぶくま洞の違い

あぶくま洞と同じく、入水鍾乳洞も観光洞として開放されています。しかし、あぶくま洞は電飾が施されていたり、歩きやすく整備されていたり、非常に観光客に優しいつくりになっています。

一方で、入水鍾乳洞はいたって自然のままの状態です。綺麗な電飾などはなく、工事現場にあるようなうっすらと光るロープが一本通っているだけです。

何も灯りを持っていかなければ、まさに真っ暗闇になります。足元はごつごつとし、膝まで浸かる水に、頭上からも滴り落ちる水。一度入れば全身が濡れそぼります。

まさしくダンジョンを制覇するようなアドベンチャーを気分を、高い意識で提供してくれる、それが入水鍾乳洞です。

入洞に必要な準備

前述したように、入洞すれば全身が濡れます。そこで、濡れても良い恰好で行くことが必要です。もちろん、着替えも用意していきましょう。

鍾乳洞なので、基本的にどこも濡れていて、ぬるぬると滑りやすいです。濡れても大丈夫で、ソールがつるつると滑らない靴を履いていく必要があります。

洞内では、極めて頭上が低く、子どもも四つん這いになって進まなければならないポイントがあります。何も灯りがないと真っ暗なので、ヘッドライトがあると重宝します。

これらの準備があると安心ですが、手ぶらで行っても大丈夫です。受付で靴代わりの草履や、ライト代わりのロウソクをレンタルできるからです。

入水鍾乳洞の3コース

入水鍾乳洞には、3つのコースが用意されています。コースが分かれているといっても、ルートが違うわけではありません。

つまり、Aコースの人は、Bコースの入り口まで行って引き返します。Bコースの人は、Cコースの入り口でUターンです。

Cコースは、A、Bコースと進んで、Cに突入し、最後まで行って帰って来ます。

Aコース

Aコース(大人550円 小中学生450円)は、気軽に行けます。それこそ、大して濡れもしませんし、そこまで暗くもありません。道幅も比較的に広く、歓迎程度にごつごつとした斜面を降りるぐらいです。

それこそ、前述したような万全の準備をしなくても、余裕で行けます。足元はゴムシートや鉄板で舗装されているので、歩きやすいです。

Bコース

Bコース(大人700円 小中学生500円)kからは、本格的なアドベンチャーになります。洞内は年間を通して14度と寒く、ふくらはぎまで(日によっては膝上まで)浸かる水は、刺すように冷たいです。

Bコース以上を希望した場合、受付で諸注意を受けます。そのなかに、この水の冷たさも含まれています。それは注意というよりアドバイスで、「最初は冷たいけれど、しばらくすると慣れます」というものです。

確かに、最初は頭が痺れるほどに冷たいです。女性や子どもは、悲鳴を上げて涙を流すことがあります。しかし、やがて頭が本当に痺れたのか、感覚が麻痺してきます。

最初の冷たさや、洞内の一層の暗さに挫折して、引き返す人が多くいます。しかし、そこを乗り越えれば、段々と慣れてくるのも確かです。

ロウソクがスリルを倍増させる

Bコースからは灯りが必需品です。準備をしていないと、受付で渡されるロウソクだけが頼りです。しかし、ロウソクですから、上から滴る水がかかるなど、ちょっとした拍子に消えてしまう恐れがあります。

消えてしまったら、急に本当の暗闇になって、進む方向が分からず、パニックになってしまう可能性があります。さらに、当然、一本道なので、行って帰って来る人がいます。

道幅が極端に狭いので、すれ違うときに、ロウソクが相手の服についてしまわないかとヒヤヒヤします。相手がロウソクを持っていたら、こちらがドキドキします。

ロウソクだと、雰囲気は抜群なのですが、以上のようなリスクがあります。特に初めて行く人や、そこまでアドベンチャーじゃなくて良い、という方は、あらかじめ手足が自由になるヘッドライトや、100均で売っているクリップライトを持っていくのがおすすめです。

虫やコウモリが違う恐怖をもたらす

洞内では、ヤスデやカニムシ、カマドウマ、トビムシなど脚がいっぱいある気持ち悪い系の虫がいます。他にコウモリが生息しています。

虫やコウモリに耐性がない方は、目撃したり飛んできたりしても、パニックにならないように覚悟しておく必要があります。

Cコース

Cコース(大人:5人まで4600円)からは、案内人が付きます。より暗く細い道になるので、観光客だけでは不安が多いからです。案内人には、地元の高校生などがなります。

達成すると、「Cコース終了証」と温泉券が進呈されます。すぐ近くに温泉があるので、そこで冷たい水で凍えた体をほっこりと癒せます。

おすすめのコースは?

Aコースは、あまりスリルもなく、まさしく観光洞といった様相なので、あぶくま洞と大差がありません。入水鍾乳洞の魅力を満喫するなら、やはりBコース以上でしょう。

小学生など、小さい子どもがいる家庭なら、CコースよりBコースにしておいたほうが無難です。Cコースは出てくるまで90分程度を要します。

体力や気合に自信がある方は、Cコースにチャレンジしてみましょう。案内人が付く関係上、場合によっては選べないことがあります。

あらかじめ予約をしておくと確実です。

入水鍾乳洞についてまとめ

今回は、普通の観光洞とは一線を画したスリル満点の入水鍾乳洞について紹介してきました。

洞内は、単に冷たい暗い怖いだけではなくて、「うつくしまの音30景」に選定された「不動滝」や、見た目からそのままの「カボチャ岩」、四つん這いになって進まなくてはならない2つの「胎内くぐり」ポイントなど、見所があります。

まさに怖さと楽しさが詰まった「冒険」の醍醐味を味わえるスポットです。男性は頭をぶつける方が多いので、ぜひ帽子を被って、勇気を出して参戦しましょう。

INFORMATION

名称 入水鍾乳洞
所在地 福島県田村市滝根町菅谷大六89−3
電話番号 0247-78-3393
公式URL http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/19/abukuma-syounyuudou-irimizu-syounyuudou.html
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